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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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スマブラシリーズ小説、『If,Fights of friends』久々にUPしました。


友人→恋人と来ましたのでもう一度友人同士の喧嘩にローテーション。
仲良し二組目はマザー組、ネスリュカです。
本当は最初にUPしようと思っていたのですが、当時ファルフォにはまっていたもので・・・;;;


『亜空の使者』でネスとリュカの仲良し度、絆の深さは本当に感動☆
そんな二人だからこそ喧嘩したとき、どうやって仲直りするかが見たかったのです。
でも、やっぱり子供なので子供らしく喧嘩して、子供らしく仲直りしてもらいました。
『亜空の使者』連載の時はリュカにスポット当てていたので、今回はネスにスポットを当てました。


デデデの旦那が粋です。
ゲーム版のデデデは、ワガママ勝手だけどどこか一番大事なところは踏まえていて、表には出さなくてもちゃんとそれを実行している『粋』が似合う人だと思います。
でも、アニメ版のワガママ大王な演出も捨てがたいのでスマブラのデデデはミックスさせてもらいました。


『If,Fights of friends case:ness&lucas』
(仲良し同士が喧嘩をしたら、ネスとリュカの場合)


「・・・ただいま」
通称:レジスタンスチームと呼ばれている、亜空の件で本隊と別れて行動を取っていたデデデ、ルイージ、ネスの三人は城の同じ部屋で生活している。
いつものように遊びに行ってチームルームに戻ってきたネスの声に大乱闘も休みで、いつものようにデデデのご機嫌取りをしていたルイージはそそくさとまめまめしく出迎える。
「お帰り、ネス。野球は楽しかったかい・・・。ネス!?」
ルイージは戻ってきたネスの姿に悲鳴を上げる。
その声に椅子にどっかり腰掛けたまま、椅子のツイスター機能でデデデも出てきた。
「ネスがどうしたゾイ?んがっ!?その怪我は何ゾイ!?」
「・・・別に、何でも無いよ」
「なんでもないはず無いゾイ!!そんな嘘がワシに通用すると思ったか!?」
「デデデ陛下の言うとおりだよ、ネス。どう見たって普通の怪我じゃないじゃないか。」
ネスの言い訳にデデデもルイージも必死に言いつのる。
帰ってきたネスは顔や足などあちこちに怪我をしている。
子供には怪我は付きものだし、デデデは放任主義で、ルイージはネスと長い付き合いだからもう慣れている。今更二人はネスが怪我して帰ってきても目くじらを立てたりはしない。
しかし、今回の怪我は明らかにどう見ても普通の怪我ではなかった。
足に至る所に出来た青あざ、頬の周りにあるひっかき傷、顔にももちろん痣が残っている。
これは普通に遊んでいて出来る類の怪我ではない。
「もしかして・・・、誰かと喧嘩したの?そうなんだね?」
「・・・・・」
ルイージの言葉にネスはきゅっと口をつぐんだ。
ぐっと言い出すのを我慢するように握り拳を強く閉める。
決して口には出すまいとしているようだ。
「くそっーーーーーーー!!うちの可愛いネスに怪我をさせる不届き者め!!ネスに代わってワシが成敗するゾイ!!ワドルディ共、ワシの駕籠を持てぃ!!ワドルドゥはネスを怪我させた下手人を捜すゾイ!!」
「で、デデデ陛下!それはご無体な!!陛下が相手にしたら、相手はひとたまりもないでしょう!!」
「黙れ、ルイージ!目にはコンタクト、歯には詰め物ゾイ!!」
「それも言うなら『目には目を 歯には歯を』ですよ!!」
ハンマーを振りかぶってネスを怪我させた相手をたこ殴りにする気満々のデデデにルイージは慌てて止めに入る。
だが、ひ弱なルイージ一人で巨漢のデデデを到底抑えきれない。
本気で出向く勢いのデデデに思わずネスも止めに入った。
「やめてよ、デデデ大王!お願いだから、デデデ大王が本気を出したら相手がやられちゃう!!」
「ネスを怪我させた下手人はワシに対する反逆ゾイ!反乱分子は今のうちにつみ取るゾイ!!」
「リュカにひどいことしたら、ぼく、デデデ大王の事嫌いになるからね!!」
ネスの言葉に散々暴れ回っていたデデデ、それを止めようとしていたルイージの動きが止まった。
ネスは慌てて口を押さえるが、後の祭り。
デデデとルイージは唖然としてネスを見ている。ごまかしは利きそうになかった。
「今、なんて言ったゾイ・・・?」
「まさか・・・、ネスの喧嘩の相手は、リュカ・・・?」
「・・・・・うん」
ネスは重々しく頷いた。



今日もネスとリュカ、トゥーンリンク、ヨッシー、カービィ、ピカチュウで一緒になって野球をして遊んでいた。
喧嘩の原因は本当に些細なことだった。
今回負けたのはネス達のチーム、敗因はリュカのエラー連発のせいだった。
「気にしないで、またやろうよ。リュカ」
ネスは気さくにリュカに声を掛けて、励ますようにリュカの肩を叩く。
だが、リュカはネスの手を払いのけた。
「無理してそんなこと言わないでよ!!そんなこと、思ってもいないくせに!!」
「リュカ?どうしたの?」
「本当はネスはボクのこと、期待なんかしてないんでしょ!?もういいよ!ボクもう野球なんかしない!!」
「なんでそんなこと言うの?ぼくはそんなこと少しも思ってないし、みんなで遊んだ方が楽しいじゃない」
「いやだよ!!ボクどうせ弱いし、ボクが入ったチームは負けちゃうもん!!ネスもトゥーンも本当はボクなんかいない方が良いって思ってるんでしょ!?」
「リュカ、いい加減にしなよ!!ぼくのことはいくらでも好きに言っていいけど、トゥーンにまで当たるなんてひどいよ!!」
トゥーンに謝って、とリュカに薦めたネスだが、リュカはだだっ子のように喚いてネスを突き飛ばした。
これにはさすがのネスも我慢の限界だった。
その場で二人、取っ組み合いが始まり、喧嘩に困ったカービィとピカチュウがリンクとフォックスを連れてくるまでに、二人とも怪我だらけになっていた。



(ははあ、つまり、リュカのコンプレックスにネスは気がつかないで触れてしまったわけだ・・・)
思い当たる節にルイージは頷いた。
優秀な兄・マリオに憧れつつも、劣等感を感じていたルイージはリュカの気持ちがよくわかった。
頑張っても報われないジレンマと、次点で自信が持てないが故の劣等感。
リュカにとってネスは憧れで尊敬する対象でもあるのだが、いつかそうなりたい理想でもある。だから、一方的にフォローされるのが自分の未熟さの証明でもあるようで、リュカは自分に猛烈に腹を立てていたのだ。
それがたまたまネスに八つ当たりという形で現れたに過ぎない。
「まあ、ネス。よくある話だよ、僕だって兄さんと小さい頃からよくそんな小さな事で喧嘩してたし・・・。すぐに謝って仲直りしたら良いじゃないか、ね?」
「・・・・・」
ルイージの言葉にネスはぐっと口元を引き締めて首を振った。
僕は悪くない、だから謝らない。そう言いたいのだろう。
「じゃあ、僕がリュカの所に行って話を・・・」
「・・・いい」
ネスはもう一度首を振ると広間を横切って自分の部屋に閉じこもってしまった。
引き留めることも出来ず、為す術無くネスの後ろ姿を見送っていたルイージにデデデのげんこつが飛んだ。
「この、バカもん!!子供とはいえ男の喧嘩に首突っ込んでネスが喜ぶはず無いゾイ!!」
「でもデデデ陛下・・・。あんなに仲良い二人なのに、かわいそうで・・・」
ネスもリュカも同じPSI能力者同士で二人とも男兄弟がいない。
そのせいか、共感するところが多いらしくまるで本当の兄弟の様に仲が良い。
本当に兄弟がいるルイージの目から見ても、二人の仲の良さは微笑ましいくらいだった。
ネスはしっかりしているからルイージとデデデを前にしてもいつも通り心配させないよう何ともないように振る舞っていた。
しかし、本当は必死で泣き出すのを我慢していたのだろう。
時折、目元が潤んで頬が赤くなっていた。
それを思い出すとネスがどれほど傷ついているのか容易に想像できてしまって、ルイージとしてはネスがかわいそうで仕方なくなってしまう。
そう言いながら沈んだ表情を浮かべるルイージにデデデはばかばかしいと言わんばかりに鼻を鳴らした。
「ふん!!男の喧嘩は周りがいくら心配しても納まらんゾイ!当人同士が解決しないと意味無いゾイ」
「じゃあ、ネスをあのまま放っておくつもりで?」
ルイージはデデデの言葉に信じられないように目を見開く。
これにはデデデも難しい声を上げた。
「・・・こういうのは好かんが、ネスが落ち込むのを見るのは嫌ゾイ。よし!こうなったらワシが可愛いネスのためにひと肌脱ぐゾイ!!」
そう言うなり、デデデは自分の部屋へと椅子ごと向かう。
ルイージも後に続いた。
デデデは椅子に設置されたボタンの一つを押す。
すると部屋の仕組み、特大モニターが壁から出てきて画面が映った。
画面に映ったのはこの世界の管理人・普段異空間に存在してファイターともコンタクトが滅多に取れないマスターハンドだった。
亜空の一件でデデデは自分こそがこの世界を救い、マスターハンドを解放した本当の功労者だと言い募っている。
結果的にデデデに大きな借りを作ってしまったマスターハンドはこうしてことあるごとにいつもデデデに無茶なワガママと要求を突きつけられていた。
ちなみにファイターで乱闘以外にマスターハンドとコンタクトを取れるのはデデデだけ。
案の定、モニターに現れたマスターハンドはデデデの姿にうんざりした仕草をする。
『ああ、また君かいデデデ。それで?今度は私に何をさせるつもり?』
「まあそう嫌そうに言うでないゾイ、マスターハンド。今回はいつもよりマシな頼みゾイ。お前にとっても損はないし、ちょっとした楽しみにもなるゾイ」
『?』
「実はな・・・。ごにょごにょごにょ・・・」
デデデは側にいるルイージにも聞こえないようにマスターハンドに囁きかける。
最初は気乗りしないように耳を傾けていたマスターハンドだが、話を聞くと嬉しそうに指をパチン、と鳴らした。
『ほうっ!それは良いね、面白そうだ!!』
「ダハハ!!我ながらグッドアイデアゾイ!!そうと決まればすぐにその準備と用意をするゾイ!!決行は明日の第1番ゾイ!!」
『OK,OK。じゃあ、明日をお楽しみに』
グッとマスターハンドが親指を立てたところでモニターの通信が切れた。
首尾良く事が進んでデデデの口から満足そうな笑い声が溢れる。
「ムフフフフ、うまくいったゾイ」
「デデデ陛下、一体マスターハンドに何をお願いしたので?」
ルイージの質問にデデデは満面の笑みを浮かべる。
だが、言い出したくてたまらない口元を抑えると、焦らすように人差し指を立てて振った。
「さあそれは~、ひーみーつー。明日のお楽しみゾイ」
「ええっ!!そんな意地悪なー!!」
「ダッハハハハハハ!!だがこれで全て丸く収まるゾイ」
その夜はデデデの自慢げな笑い声とルイージの悶え声が部屋から止まらなかった。




翌朝、朝6時ジャストで変更になったその日の大乱闘の対戦カードの組み合わせや詳細情報がそれぞれのファイターの元へ届けられた。
変更された第1試合は定刻十時からと決まっている。
本日の対戦カード内容にデデデは満足そうにニヤリと笑った。
「さすがマスターハンド。面白いカードにしてくれたゾイ」
手にした詳細票は本日の第1試合は・・・。

『本日第1試合 10:00~ チームストックバトル
レッドチーム:ネス、リンク
ブルーチーム:リュカ、メタナイト』

「ええっーーーーーーーーーー!!よりによってネスとリュカがチーム別で対決!?おまけにペアが優勝常連のリンクとメタナイト卿だなんて!!」
詳細票の内容にルイージは悲鳴を上げた。
まるで仕組んだような展開、もっとも差し金はデデデの仕業だとわかってはいるが、狙いがさっぱりわからない。
これでは悪くなっている仲をより悪くしてしまいそうなものだった。
「なんだってこんなことを!?デデデ陛下、ネスに追い打ちを掛けるような真似・・・」
「果報は見て待てゾイ。こんな面白い試合、見逃す手はなーい!!すぐさま観覧席の特等席をキープするゾイ!!いけーっ!!」
デデデに使いっ走りをさせられ、部屋から追い出されたルイージはネスに声をかけることも出来なかった。
観覧席に向かいながらルイージは深くため息を付く。
(デデデ陛下も何を考えているのやら・・・、せめてこれ以上関係が悪化しないと良いのだけど・・・)



ルイージが特等席をキープした後、早朝にも関わらず普段モニターで済ませるファイター達まで観覧席に集まって、特等Sクラス・Aクラスはあっという間に埋まってしまった。
その中には・・・。
「兄さん!!来たの!?」
「おや、ルイージこそ早いじゃないか。おはよう、面白そうな試合だから是非生で見たくてね」
そう言いながらチームメイトのピット達を連れてきたマリオはルイージの隣のA席に陣取った。
隣に座った兄・マリオにしか聞こえない声でルイージは昨日の一件、そして今回の大乱闘がデデデの仕組んだものであることを告げた。
「なんだって、そんなことをしたのか!?」
「どうしよう兄さん、下手したらあの子達の関係が悪化してしまうよ。ねえ、兄さん。チームメイトのよしみとして、リンクに二人を戦わせないようスタンドプレーしてくれないように頼んでもらえないかな?」
最後の頼みの綱としてルイージはマリオに提案を持ちかける。
だが、これにはあっさりマリオは首を振った。
「それは無理だよルイージ。リンクはもう控え室にいるから連絡は取れないし、そういう裏工作はリンクが一番嫌うことだ。第一、受け入れてくれたところで相手にメタナイトがいるんじゃ、いくらリンクでもそこまでうまくできないよ」
「それに、メタナイト卿とリンクは犬猿の仲だしね。さっきもメタナイト卿、リンクを切り伏せるって、やる気満々だったから・・・。たぶん、実力から言ってメタナイト卿とリンク、リュカとネスで戦うような形になるんじゃないかな?」
すぐ後ろの席に座って二人の話を聞いていたマルスが付け加えた。
耳の痛い報せにルイージは沈み気味だった気分が余計に滅入るのを感じた。
試合開始十分前になってワドルディ達に運ばれてきたデデデがルイージの確保していた席にどっかりと腰を下ろす。
会場は観客で満席、興奮した歓声が耳をつんざくほどに響いている。
「あっ!始まりますよ!!」
興奮したピットの声にルイージは思わず顔を上げた。
ステージの登場と共に、ファイターが入場してくる。
間もなく、試合開始のカウントダウンが始まった。



カウントダウンに合わせて、出場ファイターがステージに現れる。
ネスはステージ左側、リュカはステージ右側に現れた。
だが、昨日の一件のため、心なしか両者の表情は冴えない。
対照的にペアのリンク、メタナイトは嬉々として相手を見据えている。
「あの、メタナイト卿・・・。ボク・・・」
「リンク、あのさ・・・」
ネス・リュカがそれぞれのペアに声をかけた。


『Fight!!』


試合開始を告げるアナウンス。
それと同時にメタナイトが一瞬でリンクとの間を詰めて斬りかかった。
だが、リンクも負けていない。咄嗟に構えてメタナイトの剣戟を受け止めた。
「ネスッ!!ロリコン卿は俺が押さえつけておくから、今のうちにアイテム探すか、袋だたきにしろっ」
「誰がロリコンだ!!この性悪勇者が!!リュカ、私が相手をしている今のうちに倒せ!!」
「ロリコン一頭身に負けてたまるか!!」
「黙れ!二枚目面の性悪!!」
マリオ・マルスの予想通り、開始早々リンクとメタナイトで激しい乱戦が始まった。
あまりに激しい激戦にネスもリュカも迂闊に近寄れない。
だが、そのまま黙っているわけにもいかなかった。
「リンク、ぼくも加勢するよ!!PKファイアー!!」
ネスの指先から発したPSIがメタナイトめがけて飛ぶ。
ぶつかる直前にディメンジョンマントで回避したが、それでもマントに炎が燃え移った。
「くっ!」
「メタナイト卿!・・・っ、PKフリーズ!!」
仲間のピンチにリュカもPSIでネスの炎を鎮火した。
当面の危機は去ってほっとしたリュカだが、リンクはわずかな隙も逃さない。
すぐにメタナイトに切り返した。
リンクとメタナイト、レベルの高く実力も伯仲している二人はほんの些細な影響で戦況が変化してしまう。
(やっぱり、ネスを放っておけない・・・。ボクが動かないと・・・)
(リンクの技は多彩だけど、メタナイトみたいに特殊技の回避は得意じゃない。リュカが援護したらリンクが・・・)
その結論に達したネス・リュカは同時に相手を捕らえる。

((ぼくが何とかしなくちゃ!!))

リュカの指先からPKの光が、ネスの体からPKのオーラが迸った。
「ネスッ!!メタナイト卿の受けた分、お返しだよ!!」
「させないよ!!ぼくだってリンクを援護するんだ!!」


剣士同士、PSI使いの少年同士で激しいバトルが繰り広げられ、観客席から盛大な歓声が上がる。
ルイージは真っ青になってその様子を見ていた。
「あああ・・・、やっぱり心配したとおりの展開になってしまったぁ~!!デデデ陛下、どうしてくれんですか!!」
ルイージは隣のデデデに詰め寄った。
だが、デデデは相変わらずどっしりと構えて堂々としている。
「何を慌てているゾイ、ルイージ。もっと観戦を楽しむゾイ」
「楽しめるわけ無いでしょ!!これでネスとリュカの仲が険悪になったりしたら!!」
「お前の目は節穴ゾイ。よく見ろ」
そう言ってデデデはオペラグラスをルイージに渡しながらステージを指さす。
指さした先にいたのは空中戦を繰り広げているネスとリュカ。
お互い一生懸命なのだろう、真剣そのものの表情で相手に向き合っている。

(・・・あ)

オペラグラスでネスの様子を見ていたルイージはネスの様子が昨日とは違うことに気がついた。
あんなに落ち込んでふさぎ込んでいたのに、ネスはリュカと戦うのに全く抵抗がない。
むしろ、戦うことを楽しんでいるようにさえ見える。
隣に座って観戦していたマリオも思わず声を上げて笑った。
「これはいい!!なんてエキサイティングな試合なんだ!!全力を出して緊張感があっていつやられてもおかしくないのに、見ていてワクワクするよ。ねえ、ピット」
「リンクとメタナイトの戦いも良いけど、ネスとリュカも良い戦いぶりですよ。ああっ!!ボクも早くあんな試合したいな!!」
ピットも目を輝かせて試合に夢中になっている。
全力で何かをする様子はいつだって人の心を惹きつけて止まない。
そして、それは相対する間柄にとっても・・・。

(まさか・・・、デデデ陛下は・・・)

思い至ったルイージは傍らのデデデを見上げる。
デデデは必死にネスの応援をしていて、ルイージの事など気に掛けている様子はない。
だが、ルイージにはようやくデデデの不可解な行動の意味が読み取れた。
元々の喧嘩の原因は相手への認識不足が招いた事。
それを解決するには・・・。

(そうか・・・。だから、陛下はわざとネスとリュカが全力でぶつかり合う舞台を用意したのか。お互いの全力を出させて、もう一度お互い友達だと、ライバルだと認め合うために・・・。)


「PKサンダー!!」
「アーッチ!!」
リュカのPKサンダーがネスにクリーンヒットして場外に叩き飛ばされてしまった。
しかし、空中で必殺技発動させたリュカの足場は・・・。
「ウアウッ!!」

「あっ!!しまった、ネス!!」
「リュカ、なんと詰めの甘い真似を・・・」
二人同時に残りストックを切らしてしまって場外アウトになってしまった。
それまで互角の戦いをしていたリンクとメタナイトも残りストックは無く、ダメージも大きい。
間合いを取ると両者にらみ合った。
「これで最後だ!!」
「・・来るがいい!!」
そして二人同時に相手に向かって斬りかかる。
剣と剣がぶつかり合う刹那、その場にボム兵が出現した。
「「あっ」」
慌てて触れないようにしようとした二人だが、勢い付いた剣は納まらない。


『ちゅどーーーーーーーん!!』


ボム兵の爆発と共にその第1試合は幕を閉じた。




判定の結果、吹っ飛ばされたときにステージ空間に残っていた時間の長かったリンクが勝ち残りになり、勝者はレッドチームになった。
「くそっ!!私はあんな負け方認めんぞ!!次は実力で叩き伏せてどちらが上かはっきりさせてやる!!」
「運も実力のうち!!それに俺はお前にだけは負ける気しないぜ!!次ではっきり白黒付けてやる!!」
試合のヒートアップした空気のまま、控え室を出て廊下を歩きながらリンクとメタナイトは口論を始めた。ネスとリュカも一応、その後に続く。
ネスはいつもの様に手を繋ごうと手を差し出しかけて、慌てて引っ込めた。
すっかり喧嘩していたことを忘れていた。
リュカはネスが手を引っ込めた事に気がついていた。
それでも・・・。
「ねえ、ネス・・・」
 

「昨日は・・・、ごめんね」


立ち止まって声に出したリュカにネスは立ち止まってリュカを振り返った。
そして軽く首を横に振るといつものように笑って、手を差し伸べる。
「ううん。ぼくも、リュカの気持ち考えなくて、ごめんね」
リュカはその言葉にぱっと表情を輝かせて顔を上げる。


試合後の食事に誘ったリンクとメタナイトの言葉にネスとリュカは子供らしく素直に喜んで賛成する。
そして、二人手を繋いで後に続くように追いかけた。
 

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