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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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もう、何ヶ月お留守にしていたかわからないくらいご無沙汰していました。
ゼル伝小説です。
先週くらいに書き上げていたんですけど、トラブルで後からリクエストいただいていたので半分忘れていました。(コラ!!)


やっぱり七夕はなんといっても惜別なのでトワプリのリンミドを出さずにはいられませんでした。
ミドナ好きだ~☆
ゼルダ様ももちろんお綺麗で好きなんですけど、やっぱりね。
意地っ張りで、自立心が旺盛で、がんばり屋さんで、気が強くて、一途な子って好みなんですよ!!
(好みのストライクど真ん中!!)
それでおまけに両思いなのに悲恋で終わるっていうのが超レグルスの感動をピンポイントで貫きます!!
ハッピーエンドよりバッドエンドやサッドエンドの方が好きなんです(←ドS!!)
でも、リンクはしたたかだからどんな苦悩でも逞しく乗り越えていくでしょう!!


【コメント返信です】
ソルトし様:
いらっしゃいませ、ソルトし様。わざわざコメントありがとうございます。
いえいえ、お気になさらないでください。こちらとしてもいい勉強になりました。
お邪魔した日の記事にアイクとカービィが大好きと、それに付随していた漫画にも思いっきり萌えたので勢いで書かせていただきました。
作中でアイクがメタをやけに意識していたのも、漫画にしっかりstkメタが書かれていたからです(笑)
一日十回!?しんどくないですか!?でも、萌えていただいたようで嬉しいです。
今回は相互リンク、本当にありがとうございました。

『smile of twilight』
(薄明かりの微笑み)



平和を取り戻したハイラルは再び平穏な時間を営み始めた。
城下町のテルマの居酒屋も出番が少なくて平和ボケした兵士達のたまり場と化している。
あまりに暢気な兵士の様子にテルマがため息を付いたとき、来客を告げるベルが鳴った。
また平穏を貪っている腰抜け兵士か、そう思ってうんざりした顔をしていたテルマだが、予想に反した人物に表情を輝かせた。
「おやまあ、久しぶり!リンクじゃないか」

『ッ!!』

テルマの声にそれまで散々酔っぱらって、嘘か妄想とも付かない武勇伝を語っていた兵士達は酒の酔いが覚めたようにぎくりとする。
緑の衣を着た来客、ハイラルの平和を守った勇者・リンクはテルマに笑いかけた。
「お久しぶりです。ご無沙汰していました」
「まあまあ、そんな辛気くさい挨拶はよしとくれよ。何が良い?今夜はあんたの仕事終了を祝ってあたしが奢るよ。ちなみに、あっちの席の腰抜けにも説教してやっとくれ」
テルマの言葉にカウンターに腰掛けたリンクはちらっと背後の兵士達を見る。
肌の色の白い、太鼓腹になりかけている兵士達の面々にリンクはため息を付きつつ、テルマに冗談とも付かない物騒な一言を語って聞かせた。
「説教なんかしなくても、明日からは手加減無しの容赦無しでみっちり稽古を仕込みますから、そのうち疲れて来ることも無くなりますよ。テルマさんには悪いけど」
「あら、嬉しいね。じゃあ、一度噂の近衛兵隊長の練兵風景を見に行かなくちゃ」
『(ひいっ!!)』
予想を遙かに上回る言葉に兵士達は恐怖に青ざめた。
もう明日からはこうして酒を飲むのも出来ないかも知れない、それ以前に遅刻でもしたらリンク隊長殿に半殺しにされる事間違いなしだ。
リンクがやって来てものの数分のうちに、テルマの店でバカ騒ぎをしていた兵士達は一人残らず退散して帰ってしまった。
テルマは戸棚からとっておきの酒の瓶を取り出すと、リンクに無言で目配せする。
最初はちょっと戸惑ったリンクだが、せっかくのテルマのご厚意に甘えることにした。
「あんたも一人前になったものだね。もう、ゼルダ姫専属の近衛隊隊長だもの。荒れ果てたハイラルを回るのも一苦労だったろ?」
テルマの言葉にグラスを傾けていたリンクは手を止める。
トワイライトの一件でハイラルは至る所、モンスターに荒らされていた。
ゼルダ姫自身もリンクの腕が必要だったし、レジスタンスのうち一人ラフレルが推挙して、特別にリンクは近衛隊の隊長の位を授かった。
隊長位に就いたリンクは早速、荒れたハイラル復興のために各地を回ってモンスターの討伐・荒れた土地の復興作業の旅に出た。
半年かかってようやく今日、帰ってこられたわけだが、帰ってからもやることは山積みのようである。
雪山、砂漠、天空都市、普通では行けない土地もリンクは旅して回ってきた。
唯一行けなかったのは、あそこだけ・・・。

(ミドナ・・・)
うす青のグラスが橙色のランプの明かりを受けている色が影の世界、今は遠く離れた人を思い起こさせた。
あの時、ミドナは影の世界とこちらの世界を繋げる陰りの鏡を破壊してしまった。
陰りの鏡は影の結晶石にも劣らない危険な代物。
禍根をこちらの世界に残さないようにと思ってくれたのだろう、王女であるミドナならばザントと違って完全に消滅させることが可能だった。
だが、リンクにはミドナが何を考えてあそこまで踏み切らせたのかがわからない。
もう二度と会えないなんて、それを考えると辛く悲しかった。
戦乱の後、村に一度帰ったリンクはいつもそのことばかり考えていた。
もう一度会いたい、またつまらない戯れ言でも交わしたい。
日に日に募る思いを持て余していたときに、ラフレルから今回の待遇と任務を聞かされた。
リンクは任務をこなす傍ら、必死で影の世界へ行く手段を探していた。
最後の望みは高い技術力を誇る天空人の天空都市だったが、その希望はあえなく砕け散った。

『ごめんねえ、お兄ちゃん。それは私たちでも無理だわぁ。確かに私たちの技術はハイラルより進んでるけど、それは神の領域なのよ』

久しぶりに会った天空人のおばちゃんはリンクに済まなさそうに言っていた。
やはり優秀な天空人と言えど、世界を繋ぐことは生半可な事ではないらしい。
全ての望みは絶たれたのだ。
旅を振り返って思い出していたリンクの口からため息が吐いて出た。
リンクの様子にテルマはふっと優しく笑って、グラスに新しく注ぎ足した。
「・・・あんたも、色々あったみたいだね」

すっ、

テルマがカウンターに何かを置いた。
カードのような札。
描かれているのは白っぽい星の帯を横切って描かれた三角に結んだ星座、上にはハイラル文字とも天空文字とも違う言葉で何か書いてある。
顔を上げたリンクにテルマは曰くありげに囁く。
「これはね、星の護符なんだって。大事に持っているとその人の願いが叶うって言うんだよ。あんたが持っておきな」
「えっ?でも、テルマさんの願いは・・・?」
テルマはその言葉に嬉しそうにふふっと笑う。
口元に持って行った指をちらつかせる仕草がいかにも思わせぶりだ。
「それはあんたでもナイショ♪でも、叶ったからね。今度はあんたの番だよ」
リンクはその手に握られた、何の変哲のなさそうな札をじっと見つめた。


テルマの居酒屋を後にして、宿に着いたリンクはベッドに転がりながら先程テルマに手渡された札を取りだして眺める。
願いが叶うと言われる札。
リンクの今抱えている叶えて欲しい願いは・・・。

(もう一度、ミドナに会いたい・・・)
例えどんな形であろうと、ミドナにちゃんと会って話したいことは山のようにあった。
大切な人だったから、最初は嫌いで仕方なかったけどだんだん心惹かれていったから・・・。
あんな別れ方で終わりにしたくない。
今、彼女はどうしているのだろう。
影の世界は彼女が愛していた穏やかな黄昏の世界に戻ったのだろうか?
それとも、まだ納まっていないのだろうか?
考えれば考えるほど、考え事は尽きない。
すっかり本気になって考えていた自分に笑って、リンクはベッドに深く身を沈める。
そして深い深い眠りにおちていった。




ふと、リンクは目を覚ました。
目覚めたそこは見覚えのあるかび臭い牢屋。
リンクの足にはご丁寧に鎖が繋げられていた。
覚えのある光景にリンクは座ったまま顔を上げる。
(やれやれ、よりによってあの時の夢を見るなんて)
あの時、訳のわからないままトワイライトに引きずり込まれて、獣の姿でハイラル城に連れてこられた時のこと。
ミドナに出会ったのもその時だった。
出会った頃から高慢で高飛車な物言いは変わらなくて、獣の姿の時はいつだってご主人様気取りだった。
昔を思い返しながら、その場に座り込んだまま何をするわけでもなく、ぼんやりと足下を眺めていた。
剣と盾は手に持っている。その気になったらいつだって鎖は切り取れたが、それをする気にはなれなかった。


ひた、ひた、ひた、ひた・・・


水に濡れた地下水路の足場を歩く音がする。
靴音などではない、素足で歩く微かな聞き取りにくい音。
その足音はリンクの近くまで来て、止まった。
確信を持ってリンクは顔を上げる。
鉄格子の柵の向こうに、別れたときそのままの姿でミドナがリンクを見ていた。
「どうしたんだよ。また、私の手がないと出られないとか泣き言言うんじゃないだろうな?」
相変わらずの高飛車なしゃべり方と人の悪い笑い顔。
リンクは照れたように笑って急いで付け加える。
「まさか・・・。ちゃんと出られるよ。ただ少し休んでいただけだから・・・」
口をついて出た言葉はそれだけ。
あれほどミドナに会って話したいことは山のようにあったのに、今は顔を見るので精一杯で言葉が追いつかない。
まるで言うべき言葉だけを心が探しているようにも思える。
リンクは今までの旅を思い返しながら、ゆっくりと言葉を選んで話しかけた。
「ミドナ。あの日以来、俺はずっとこの世界を守りながら影の世界も気になっていたんだ」
「ああ、知ってるよ。頑張ってたんだってな」
「これからも、俺はこの世界を守るために剣を振るっていく。光と影は一緒だから、こっちが平和だったら、影の世界も平和だから・・・」
リンクは微笑んで続けた。
「だから、俺に出来ることをやる。それで、一人でも笑顔になって欲しいから」
それが、旅を終えたリンクの導き出した結論。
ミドナをあれほど助けたいと思ったのも、もう一度会いたいと思ったのも、それはミドナが幸せで笑顔でいて欲しかったため・・・。
影の世界に行きたかったのも、安寧を欠いたあの世界と戻ったミドナが心配だったから、だから行きたかった。
例え相容れない存在同士でも、せめて幸せにだけはなって欲しい。
それが、リンクのミドナに対する愛だった。
「・・・ああ」
リンクの言葉に頷くようにミドナが微笑う。
滅多に見せなかったミドナの笑顔、見たのは唯一別れのあの時のみだった。
リンクはほっとしたように息をついて頬を緩ませる。
「やっと、微笑ってくれた・・・。もう、見られないのかと思っていた」
「まさか」
ミドナは軽く吹き出すように口元を緩める。
だが、その表情は優しく微笑ったままだった。
「リンク・・・。お前が微笑ったらワタシはいつでもお前と微笑うよ」
今までもそうだったろ?
そう言い聞かせられてリンクは虚を突かれたように目を丸くする。
一緒に行動していた日々、時に怒って、時に泣いて、時に笑っていたあの頃。
ミドナはいつだってリンクと同じ表情を見せてくれた。
「そう、だったのか・・・?」
「当たり前だろ。それなのに、お前ときたらいつもワタシの真似してるのか知らないけど変な虚勢貼って強がって・・・」
くどくどと言い募るミドナにリンクは困ったように微笑う。
言い聞かせるのに一生懸命なミドナは微かに金鳴りがしたのを聞き取れなかった。
地下牢のはずのその場がだんだん白い明るい光に満ちていく。
そろそろ時間が迫ってきていた。
「ミドナ・・・」
「ったく、お前は・・・。 !!」
いつの間にか足の鎖を外していたリンクが鉄格子越しにミドナを抱きしめた。
もはや地下牢はまばゆいばかりの白い光に満ちて、お互いの姿しか見られない。
懐かしいミドナの香りと感触をその手に感じながら、リンクは最後の言葉を囁いた。




『ありがとう、ミドナ・・・。さようなら・・・』



その言葉を最後に、ミドナの姿は白い光に包まれて見えなくなった。


 


目を覚ましたリンクの目に飛び込んでいたのは眩しいほどの朝の日差しだった。
リンクがいたのは昨夜泊まった宿のベッドの上。
服には夢の残滓を残すような所は一切なかった。
でも・・・。
リンクは昨夜、テルマに手渡された札に手を伸ばす。
(これは、今夜テルマさんに返そう・・・)
例え夢でも、ほんの一夜の出会いでも、ミドナに会って彼女が微笑ってくれた。
リンクにとってそれだけで充分だった。
剣と盾をその背中にしっかりと背負う。
そして、宿の主人が起きる前にリンクは部屋を後にした。

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