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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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最近メタカビ←ダメタに猛烈にはまってます☆
鏡の大迷宮っておいしい設定の宝庫ですね!!


そんなわけでアニメ版仕様でメタカビ←ダメタ書いてみました。
鏡の大迷宮がおとぎ話チックなので、こちらもおとぎ話っぽく仕上げています。
結構長編なので区切っています。
今回は初回。


ダメタの最高の持ち味はやっぱりメタと似てるけど、正統派な彼とは違ってダークスティックな所だと思います。

『Pupil in interior of mask』
(仮面の瞳が映すもの)



昔、とある城には大きな鏡があった。
金色の素敵な鏡は先祖代々受け継がれている由緒正しい鏡で、鏡はいつもその姿を映す人たちの願い事を聞いていた。
ある時、その城へ異国の姫君がやって来た。
その姫君の美しさは夜空の星を全て集めたほどと呼ばれ、会う人全てが彼女の虜になるほどだった。
それは人に止まらず、長い年月を経て魂が宿った鏡さえも虜になった。
鏡は姫とずっと一緒にいたかった。
だが、鏡は所詮鏡。
動くことも話をすることも叶わない。
姫は城の鏡に興味を持って思わず近くによって眺めた。
鏡の映す景色はまるで透き通って手を伸ばせば鏡の向こうに触れられるのではないかと思うほど、姫は思わず鏡にそっと手を伸ばした。
鏡は愛しの姫の手を逃がさないとばかりに掴んだ。
姫は驚いたが、鏡は千載一遇の機会とばかりに自分の中に姫を引きずり込んでいく。
供の者が姫がいないことに気がついたとき、姫の姿は城のどこにもなく、鏡の前に彼女が身につけていた髪飾りだけが残されていた。



「ぷええええええええっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
「「~~~~~!!」」
「ちょっ、カービィ驚きすぎだって!!」
蝋燭の明かりしか付いてなかった部屋の電気が付いて急にその場が明るくなった。
部屋の電気を付けたメタナイトはその場の光景にため息を付く。
明るくなった部屋にはフームと今夜城に泊まっていたジョーとシリカが部屋の真ん中に置かれた蝋燭を囲むようにして座っている。
「・・・こんな夜分に何をしている」
カービィの叫び声を聞いて部屋に入ってきたメタナイトだが、入るなり飛びついてきたカービィは彼のマントに潜り込んできた。
マントをしっかり掴んでぷるぷる震えている様子は尋常ではない。
カービィを宥めるように撫でながらメタナイトは三人に問いただす。
何をしていたかは察しが付くが、反省の言葉を聞くまでは下がるつもりはない。
「ご、ごめんなさい、メタナイト卿。実は、ちょっと2人とお話ししたくなってカービィも連れてきたんだけど・・・」
「話の途中で雨になっちゃったから、雰囲気的にちょっとホラーチックになって話題がそっちの方にいっちゃったのよ」
「で、俺たち三人でとっておきの怪談話してた訳なんだけどカービィがびびってさ」
フーム、シリカの言葉を引き継いだジョーが締めくくった。
修学旅行気分な三人にメタナイトは大きくため息を付いて、マントに隠れたままのカービィを見る。
カービィはよほど怖かったのだろう、メタナイトにぴったりとくっついて離れない。
メタナイトのカービィを見る視線にフーム、シリカ、ジョーの三人は同時に『ごめんなさい』と素直に頭を下げた。
素直に反省した様子の三人に、メタナイトは少しだけ怒りを和らげる。
「今後は気をつけろ。特に、カービィが臆病になられては戦いにも支障が出る」
「はぁい・・・」
「気をつけるわ」
「じゃあ、メタナイト。カービィは今晩お前が一緒に寝てやってくれよ」
ジョーの言葉にメタナイトの瞳の色が微かに変化した。
だが、すぐに元の色に持ち直すとカービィを抱き上げて「言われるまでもない」と言い残して部屋を後にした。
一瞬で機嫌を直して、脅かしたこともなかったように話を運ぶことに成功したジョーの心理戦にフームは拍手を、シリカはGOODサインを出した。
「良かった、メタナイト卿に怒られなくて。助かったわ、ジョー」
「メタナイトの性格うまく付いて機嫌直すなんて、やるじゃない。さすがね、ジョー」
女性2人に褒められてジョーは照れたように鼻をこする。
「へへっ、まあどうってことねえよ!!」
さすがに一度叱られたので、お話し会はそれでお開きになった。
部屋に戻ったフームを見送った後、電気を消してジョーとシリカはベッドに入る。
「ねえ、ジョー。さっき、言ってた話って本当?」
「ん?なんだよ、シリカ。お前まで怖いってのか?」
ジョーの言葉にシリカは機嫌を損ねたようにむっとする。
「そんなわけないでしょ!!似たような話をシミラから聞いたことあったから気になっただけよ!!」
「じゃあそんなに怒らなくたって良いだろ。・・・俺も又聞きなんだけどさ、この世には願いと感情を映す鏡って言うのがあるらしいんだ。だから、その鏡の伝説や噂なんかがいろんな所で脚色されたり、新しい話のモデルになっているらしいぜ」
「ふうん・・・」
さして興味なさげな返事を返したシリカだが、自然と壁に掛けてある鏡から背を向けて離れるようにベッドの端に移動していた。




その頃、デデデの玉座ではデデデが新しく手に入れた鏡を前にご満悦だった。
「ほほお、これが映したものの願いを叶えるディメンションミラーかゾイ?」
「さようでゲス。名のある盗賊団にこっそり盗ませた、門外不出のお宝でゲスよ」
「むふふふ、何をお願いしようかゾイ・・・。ふああ」
意気揚々と願い事を考えるデデデだが、もう夜も遅い。
考える度に眠気が襲ってきてあくびが出る。
側にいるエスカルゴンもそろそろ限界に近いのか目をしょぼつかせていた。
願い事は明日にしようと、デデデが諦めるのは早かった。
誰もいなくなったデデデの玉座にディメンションミラーだけが残されている。
ディメンションミラーは外の雷の光を浴びて輝いた。
その時、ディメンションミラーに映ったのは今日映し出した光景の一面。
扉の向こうを通り過ぎた、カービィとメタナイトの姿だった。



城内全ての者が眠りに付いた深夜。
カービィはメタナイトの部屋で一緒に眠っていた。
『・・・おいで』
「?」
誰かに呼ばれたような気がしてカービィはぼーっとした意識の中で起き上がる。
きょろきょろと見渡してみるが、誰かがいる様子はない。
気のせいか、そう考えてベッドの中に戻ろうとしたとき、今度ははっきりとその声を聞いた。
『私の元に、おいで・・・』
(だあれ?)
カービィは夢現の状態でベッドから降りた。
ドアに視線を向けると微かにその向こうが光っているように見える。
光っている方に近づくと、さっきの声はもっとはっきり聞こえてきた。
『こちらへおいで・・・。私のところへ・・・』
(ボクを呼んでいるの?誰なの?)
カービィはドアに手をかけて開ける。
すると、今度は廊下の向こうが光っている。まるでカービィを誘うように蛍の光のように点滅していた。
『さあ、おいで・・・。私と一緒に・・・』
(待って、どこに行くの・・・?)
カービィはその光に導かれるように廊下を進んでいく。
自然とその足は、廊下の先、デデデの玉座へと進んでいた。




「・・・うん?」
微かに感じた違和感にメタナイトは薄く目を開く。
違和感の正体に気がついたとき、メタナイトはすぐさま起き上がった。
眠ったときは抱きしめるように腕の中にいたカービィの姿がそこにはない。
最初、水でも飲みに行ったのではないかと思ったが、すぐに考えを改めた。
あれほど眠る前は怯えていた。メタナイトを起こそうとしたって不思議じゃない。
更に寝る前はしっかり戸締まりをした部屋のドアが開いている。
カービィが部屋から出た証拠だった。
(一体どこへ・・・)
何か変なことが起こっている。
そう直感したメタナイトはギャラクシアを手に取ると、カービィの後を追った。




その頃、光に導かれたカービィはデデデの玉座にたどり着いていた。
光は部屋を横切って、安置されていた鏡・ディメンションミラーの中に収まった。
それと同時に鏡の像が水面のように波立つ。
波紋が広がってそれが納まる頃、鏡には人影が映し出されていた。
その人影はカービィに優しく手を差し伸べる。
『さあ、こちらへおいで。待っているよ、あなたを・・・』
「め、たぁ・・・?」
鏡に映っていたのは大好きなメタナイトの姿。
普段の黄色ではなく綺麗な赤い瞳をしたメタナイト。
カービィはその瞳に吸い寄せられるように鏡に歩み寄る。






『お姫様は、その鏡の美しさに引き寄せられるように近寄りました。
鏡に映った愛しい人はお姫様を絶えず呼んでいます。
鏡はそのお姫様が欲しくて欲しくてたまらなかったのです。
自分だけのものにしたくて、閉じこめておきたかったのです。
鏡はいつも、お姫様が愛している騎士と一緒にいるのを羨ましそうに見ていました。
そして、騎士がお姫様に触れる度、悔しくて悔しくてたまらなかったのです。
お姫様が騎士に笑いかけるのが許せなかったのです』





カービィは鏡の前にたどり着いた。
そして目の前に映っているメタナイトはそっと鏡越しに手を伸ばす。
だが、鏡の壁に阻まれてしまってカービィにその手は届かない。
メタナイトの赤い瞳が悲しげに伏せられた。
「ぽゆぅ・・・」
カービィは悲しそうなメタナイトに首を振ると自分もその手に触れるように鏡に触れる。
すると、
『・・・ッ』
それまで悲しげな表情を浮かべていたメタナイトがにいっと口を釣り上げるように歪んだ笑みを見せた。


「カービィ!!っ、あれは!!」
カービィを追いかけてデデデの玉座に着いたメタナイトはその光景に目を見開いた。
部屋にある大きな姿見の鏡、ディメンションミラー。
その前に立っているのはカービィ、だがメタナイトの目を奪ったのは鏡に映っていた自分。
その自分の姿はカービィの向こう、メタナイトに向けて笑いかけている。
自分とよく似た声がメタナイトに囁きかけた。
『・・・一足遅かったな』




『お姫様は鏡の魔法にかけられていました。
鏡はお姫様を自分の世界に閉じこめようとしたのです。
鏡はお姫様の騎士の姿を借りて、お姫様を招き寄せました。
お姫様がいないことに気がついた騎士は急いで駆けつけましたが、手遅れでした。
お姫様は既に鏡の中の騎士に魅入られていたのです。
そして鏡の騎士は本物の騎士に笑いかけると、目の前でお姫様を鏡の世界に連れ去ってしまったのです。』




「カービィ!!目を覚ませ!!鏡から離れろ!!」
メタナイトの言葉にカービィが意識を取り戻しかけた時、鏡の中のメタナイトは鏡越しに手を触れたまま、カービィに向けてマントを振りかぶせる。
するとマントは闇のように鏡から出てきてカービィの姿を包み込んでしまう。
カービィを包み込んだマントは一瞬で鏡の中に戻ってしまった。
カービィの姿はもはや鏡の前にはなかった。
鏡の向こうの世界、鏡の中のメタナイトはカービィをその手に抱いていた。
「貴様、カービィに何をする気だ!?返してもらおう!!」
メタナイトはギャラクシアを振りかぶると、ソードビームを鏡に向けてはなった。
だが、鏡の中のメタナイトは笑っただけでカービィを抱いたまま踵を返して奥へと消えてしまう。
ソードビームが鏡に直撃したが、鏡はヒビひとつ入っていない。
そして、鏡はもはやもう一人のメタナイトもカービィの姿も映してはいなかった。
 

 

『騎士はお姫様を助け出そうとしましたが、鏡はどうやっても割れません。
こうして鏡はお姫様を自分のものにしたのです。』

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