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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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ヒッツ様から頂いておりましたリクエスト作品が完成しました。

>内容はメタ卿の仮面と素顔をめぐった騒動という感じでお願いします。設定はスマブラかアニメで…。


大変おいしいリクエスト、両方書きたかったのですがとりあえずスマブラで先に書かせていただきました。
でも、アニメ版でも書くZOY☆


結構長編になりました。
ヒッツ様、このようなものでよろしかったでしょうか?
よろしければお受け取りくださいませ。
お気に召さないときは喜んで書き直しさせていただきます。


『Secret of under the mask』
(仮面の下に秘めたもの・・・)


「ねえ、メタナイト卿って何でいつも仮面付けているわけ?」
「!!」
大乱闘もないゆったりとした午後の一時、アイクと紅茶を楽しんでいたマルス達とは離れて一人本に目を通していたメタナイトはこの言葉にびくりと身を引きつらせる。
嫌な予感におそるおそる振り返るメタナイトにマルスとアイクの視線は釘付けだった。
むしろ彼本人と言うよりも、仮面の下から見える黄色い目に・・・。
「そういや・・・、見たこと無いよな・・・。風呂も大浴場で一緒にはいることもないし・・・」
「寝るときだって外さないよね。その仮面・・・。ずっと付けていて痛くないの?」
「・・・何が言いたい」
嫌な予感に自然と及び腰になっていくメタナイト。
対照的にアイクとマルスはまるで新しいおもちゃを見つけた子供のように目を輝かせている。
「まさかとは思うけど、お前仮面の下すっげえブサイクって訳じゃないだろうな?」
「ちょっとアイクやめてよ。そんなの全然格好良くない・・・、そう、仮面の下は傷持ちの美男子とか・・・」
「・・・何の話だ」
2人で無言の対話が成立している、その得体の知れない怪しさにメタナイトが部屋に戻ろうとしたとき・・・。


ムンズッ!!


がしりと頑丈な手に頭を掴まれ、そのまま猫でも抱えるように持ち上げられる。
持ち上げられたメタナイトの目の前にはにっこりと笑ったマルスの顔があった。
「そう言うわけで、顔見せて。メタナイト卿」
「!!」


次の瞬間


ドガッ!!


マルス達の部屋のドアが衝撃でぶち抜かれたと同時に、疾風の速さでメタナイトが廊下を飛び出していった。
それからしばらくして崩れたドアの向こうからアイクとマルスが顔を出す。
「いたた・・・。もう、手荒いんだから・・・」
「それより、マルス。メタナイトの奴逃げたぞ!逃げ足早い奴だ」
アイクは廊下を見渡したが、メタナイトの姿はもうどこにも見あたらない。
ファイターの中でも上位5に食い込む程の神速の持ち主相手ではアイクもマルスも到底追いつかない。
だが、マルスは不敵な笑みを零す。
「なあに、そんなのは予想内の範疇だよ。だったら、それでも対抗できないようにしちゃえばいいのさ」
そう言ってマルスがアイクの目の前に掲げたものは、電話。



「はあ・・・、はあ・・・、はあ・・・。逃げ切れたか・・・」
マルス達のいた南館の反対側・北館へと逃げ込んだメタナイトはようやくその場に腰を下ろす。
そして、先程外すことをあれだけ要求された仮面を手で押さえた。
「・・・・・」
絶対に外したくない自分の仮面。
あまり見られて気持ちのいいものではないし、何より自分の素顔は曝してしまうといろんな事実を明らかにしてしまう。
だから、いくら気心が多少知れたとは言えど、マルスやアイクにもたかだか興味本位で見せたくはない。
「見つけたぜっ!!」
「!?」
声と同時にメタナイトを光線が襲う。
間一髪でディメンションマントを使って無効化したが、マントを翻したメタナイトは目を疑った。
「ファルコ!これは何の真似だ!?」
「悪ぃな、でもこれも仕事のうちなんだよ」
「仕事?」
『・・・その通り』
「!?」
今度は反対側から声が聞こえた。
その声に反応する前に強烈なキックが蹴り出された。
到底防ぎきれず、壁に叩きつけられた所にネットランチャーが放たれる。
一網打尽にされてしまったメタナイトは網の向こうから見える人影に声を張り上げた。
「サムス!C.ファルコン!スネークもいきなり何をする!!場外乱闘は禁止のはずだぞ!!」
普段カービィ絡みでリンクと場外乱闘している自分は棚上げして、不意打ちを食らう形になったメタナイトは抗議の声を上げた。
しかも、メタナイトにはこれらの人物に恨まれるような事をしでかした覚えがない。
「悪いな、メタナイト。俺も一度一緒に戦ったお前をこんな形でとっちめたくはないんだが、俺たち全員依頼なんだ」
「依頼だと?スネーク、それが・・・!!」
聞き返し掛けたメタナイトだったが、すぐに彼らの顔ぶれを見て『依頼』とやらを察知した。
サムス・ファルコン・スネーク・ファルコも生業は、賞金稼ぎ。
「マルスの仕業か・・・」
「ああ・・・。俺とファルコは王子からの依頼だ。賞金3000コインで手を打った」
「私の値打ちはその程度か!!」
「あら、私はデデデからの依頼だったのよ。メタナイトを捕まえて連れてきたら賞金6000コイン、素顔の写真で4000コインだったけど」
「ちなみに俺はピーチ姫からの依頼だ。メタナイトの面、どうしても見たいとかで5000コイン」
途中、横から口を挟んだサムスとファルコンの言葉にメタナイトは血が引く思いがした。
最初はマルスとアイクの好奇心から始まったことが、負けず嫌いで完璧主義者のマルスが他のファイターも巻き込んで動いたことによって、他のファイターも動いたのだ。
どうやら、メタナイトの仮面に疑問を抱いていたのはマルス達だけではなかったらしい。
金に余裕のあるファイターが腕利きのファイターを雇う、つまりファイターの殆どが敵と考えて間違いない状況である。
「(これは・・・、本当にマズイ!!)」
ネットで拘束されたままメタナイトは何とか逃げおおせる策を練るが、あまりに分が悪すぎる。
万事休す、か・・・。
諦め掛けたメタナイトが静かに目を閉じた。


ドン!ドンドンドン!!


「うおっ!」
「ぐあっ!!」
「ぐっ!!」
「ぐおおっ!!」
突如、その場を衝撃波が襲う。
衝撃波の影響でホコリや煙が舞い上がったその隙にメタナイトはネットを切って脱出した。
すると煙の向こうから衝撃波と共に呼びかける声がした。
「今だ、メタナイト!!私が彼らを足止めしている!今のうちにこっちへ!!」
「ルカリオか!!」
覚えのある声にメタナイトはすぐさま声のする方向へと飛ぶ。
煙を抜けるとルカリオが待っていた。
ルカリオはファルコ達が来ないように波動弾を放ち続けていた。
「何故、私を助けた・・・?」
「城内全体お前を捕まえようと躍起になっている。お陰で私も皆に問い詰められて大騒ぎだった。すぐさま波動を辿って追ってきたが、間に合って良かった」
話している間にも煙は晴れかけていた。
サムスあたりが関知するのは時間の問題、ルカリオは手にしていたスマッシュボールを握り割った。
「メタナイトは私の友。彼の志を興味本位で弄ぶのは許さん!!
波動の力を見よ!!」
ルカリオの掌から激しい波動の衝撃光線が迸る。
場外乱闘でこの技を喰らえばひとたまりもなかった。
追ってくる様子がないのを確認したルカリオはメタナイトを安全な場所へと誘導し始めた。
「こちらだ!まだ、マルス等や彼らの手に染まっていないファイターもいる。ここから離れるぞ!!」
「・・・すまない」
「?」
珍しく謙虚な台詞を口にしたメタナイトにルカリオは振り返った。
メタナイトはルカリオのあとに続きながら言った。
「助けに来てくれたそなたを、誠実な友であるそなたを一度といえど疑ったりなどして・・・」
「気にするな。今の状態では信じられるものなどごく僅かだ。無理もないし詫びるまでもない、私は気にも留めていない」
「・・・礼を言う」
相変わらずのぶっきらぼうかつ不遜な言い方だが、ルカリオの表情には自然と優しい笑みが浮かんだ。
「気にするな・・・、礼に言うまでの事でもない」



東館、1階の闘技場連絡通路入り口。
待ち合わせをしていたフォックスは油断無く辺りを見渡す。
そして通路の向こうから来たそれとおぼしき人影を見つけて手招きをする。
やって来たのはルカリオとメタナイトだった。
「こっちだよ、2人とも!!まだ誰も来ていないから早く、早く!!」
「すまない、遅くなった。状況は?」
「今の所四つの勢力に別れている。マルスとデデデ、ピーチ姫にクッパの指示の元で他のファイター達が動いている。彼らに近しいファイターには息がかかっているって考えて間違いないだろう」
そう言いながらフォックスが城内のファイターの動きを関知するサーチャーを見せる。
赤く点滅した仮想敵ファイターのアイコンはさっきまでメタナイトがいた北館に集中していた。
敵と思うファイターは予想以上に多いようだった。
「しかし、何故フォックスがルカリオに手を貸した?」
普段はあまり接点のない組み合わせにメタナイトが口に出した。
特に先程フォックスの相棒であるファルコが襲いかかってきた直後であるから尚更、信じるのには無理があった。
すると、フォックスは困ったように笑う。
「いや、恥ずかしいけど・・・、俺も最初に声掛けられたのがルカリオじゃなかったら、きっとメタナイト卿の想像通り、ファルコと一緒に追い回す立場だったろうな」
フォックスは騒ぎが起こって間もない頃の大乱闘に出場していたから情報が耳に入るのが他のファイターより遅かった。
その時、城中が慌ただしいことに気がついて、メタナイトを探していたルカリオと鉢合わせた。
ルカリオは下の素顔までは知らなくても、何故メタナイトが頑として仮面を被り続けているのか知っている。
大事な友の誇りと信念を汚されたくない、ルカリオの必死の思いは同じように大事な親友のいるフォックスにも通じるものだった。
だから、フォックスはルカリオに手を貸すことに決めた。
「ルカリオに感謝しないとな。メタナイト卿」
「ああ・・・。言われるまでも無い、ルカリオがいなければ私はこうしていられなかった」
「・・・・・・。それより、フォックスこれからどうするかだが・・・」
褒められて赤くなったルカリオが先を促す。
そして、これからどう追っ手の追撃をかわすかで議論を始めた。




城内の監視カメラがある一点を捉えた。
それはメタナイトではなく、彼をカメラの目から隠せる位置に立っていたルカリオの姿だった。



 

とりあえず、メタナイトを安全な場所へと騒ぎが収まるまでの間、非難させようと考えたルカリオとフォックスは最上部の展望塔へと向かう途中、廊下の向こうから砲弾が襲ってきた。
「ぐあっ!」
「うわあっ!!」
「くっ!!」
突然の襲撃にさすがの三人でも対処しきれず、ダメージを負ってしまう。
すると、煙の向こうから遠慮のない笑い声が飛んできた。
「ドゥハハハハハ!!そこにいたゾイ、逃げようとしたって無駄だデ!!」
「だーはっはっはっはっは!!覚悟しやがれ!!」
「デデデ大王!!ワリオ!!」
寄りによって一番質の悪い奴に見つかってしまった事にフォックスは苦虫を噛みつぶす。
まさか回り込まれていたとは思わなかっただけにショックは大きい。
姿を目撃されないように細心の注意を払っていたから、カメラに写っていたとも考えられない。
「くそっ!何故、ここがわかった・・・」
「全てはお前のお陰ゾイ、ルカリオ」
「なにっ!?」
思っても見なかった一言にルカリオが身を乗り出す。
更に追い打ちを掛けるようにワリオが続けた。
「オメーは一人っきりが多いが、ダチのピンチに黙って目をつぶっている奴じゃないのはわかってるからな!!お前と一緒に行動しているって察しがついたんだよ!!」
「!!」
「そうか・・・、だからルカリオを・・・」
今まで、ルカリオを問い詰めずに自由に野放しにさせていた訳がようやくフォックスは飲み込めた。
自分の意志に忠実なルカリオはメタナイトを見殺しにしない、それにルカリオは見た目も威厳があって人目を惹きつけるポケモンだ。
体のいい目印にされたルカリオの身に怒りの波動が波打つ。
「よくも・・・」
今にも飛びかかりそうな一触即発の雰囲気に小さな亀裂音がその場に響いた。

ピシッ、とまるで卵にヒビが入ったような音。

「(まさか・・・)」
嫌な予感に振り返るルカリオの目に映ったのは、メタナイトの仮面に入った大きな亀裂。
メタナイトはその亀裂を広げまいと必死に手で押さえている。
ルカリオの脳裏にさっきの強襲が思い浮かんだ。
「(さっきの衝撃で、仮面が耐えきれなくなったのでは・・・)」
「メタナイト卿、ここは俺たちに任せて逃げてくれ!!あとから追いつくから!!」
フォックスがブラスターを手に立ちはだかる。
ルカリオもメタナイトを庇うように立ちはだかった。
「ルカリオ・・・、フォックス・・・」
仮面を抑えたまま、顔を上げるメタナイト。
だが、ダメージを受けた仮面は少しの動作だけでもひび割れの侵食を早めてしまう。
それに気がついたルカリオは声を張り上げた。
「早く!!行けっ!!」
「!! っ!!」
ルカリオの声に押されるようにメタナイトは来た道へと引き返す。
それと同時に背後で交戦している音を聞いた。
「!!~~~~~~~~!!」
ゲーム&ウォッチがメタナイトの姿を見つけてベルを鳴らす。
それが合図だったのかファイターが何人も通路から現れた。
それらをメタナイトはドリルラッシュで切り抜ける。
だが、必殺技は衝撃が大きく仮面の侵食も早めてしまう。
いつ割れてもおかしくない状態だった。
「(・・・どこかに、どこかに身を隠さなくては)」
追っ手を切り抜けて、通路を曲がった先にトレーニングルームを見つけた。
すぐさまその中に逃げ込んだ、と同時に限界に近かった仮面が粉々に割れて顔から剥がれ落ちていく。
あとは、トレーニングルームに備え付けられているファイターそれぞれの着替えから彼の仮面を付け直せばいい、それだけだったのに・・・。
「誰だ!?トレーニング中に断りなく入ってきた奴・・・」
トレーニングをしていたリンクは不躾に乱入されたためにトレーニングを中止されて怒りも露わに詰め寄る。
寄りによって最悪の相性の相手に思わずメタナイトは素顔のまま顔を上げてしまった。
すると、リンクと真っ正面から視線がぶつかった。
「おま・・・」
「・・・見るな」
驚きに声が出ないリンクにメタナイトは無駄とは知りつつもマントで顔を隠す。
絶対に見られたくなかった。
特にカービィ絡みで仲が悪い彼にだけは素顔が持つ秘密に気付かれたくなかった。
「メタナイト!!」
「メタナイト卿!!大丈夫!?」
ルカリオとフォックスが駆けつけてきて、息をのむ声がやけに耳に張り付いた。

ああ、どうせなら・・・。あと数秒来てくれるのが早かったらどんなに嬉しかっただろう・・・。



「本当にここにいたのかい?」
「あの状態ならそう遠くへは逃げられんはずゾイ」
「あら、残念。その時私がいたら眠らせて動けなくさせるのなんか訳なかったのに」
「ワリオ、何故ワガハイが来るまで持ちこたえられなかったのだ!?」
「ああ!?あの攻撃力最大のルカリオとフォックス相手に出来るわけねえだろ!!」
諸悪の根源とも言うべきファイター達の雇い主・マルス、デデデ、ピーチ姫、クッパが報せを受けてメタナイト達が姿を消した地点を油断無く見渡す。
トレーニングを終えて、部屋に帰るところだったリンクはメタナイトとは犬猿の仲だから彼が何も言ってこないということは知らないのだろう。
「おっ!」
その反対側を見ていたワリオが目敏くある姿を目撃する。
目立たないようにこっそりトレーニングルームでカラーチェンジしたのだろうが、その姿はルカリオに他ならない。
ルカリオは油断無く辺りの波動を確認しながら別の場所へと向かっている。
そして、洗濯物用のダストシュートに飛び込んでいった。
それを目撃していた四人の表情にニヤリとした笑みが広がる。
「あそこか・・・。確かに誰もあんな所行かないね」
「ムフフフフフ、もう袋の鼠ゾイ」
「四人で行ったらさすがのルカリオとメタナイト卿でも無理ですわよね」
「よし!そうと決まれば・・・」
クッパの言葉に全員が頷き合う。
そして、それぞれ順番にダストシュートの中へと飛び込んだ。
長いホースを抜けて飛び出した先は・・・。


ガシャン!!


最後のクッパが飛び出た所で、天井からその場に降りてきたのは、鉄製の檻。
「え・・・?」
「何ゾイ?」
「檻?これって・・・」
「ワガハイ達が捕まってどうするー!!」
捕まってから大騒ぎする四人に、先に降りてスタンバイしていたルカリオは呆れたようにため息をついた。
「やれやれ・・・。私がメタナイトへの案内人とマークされていたと聞いた時点でそんな愚を冒すはずないだろう。ならば、それを利用して自らを囮にさせてもらった」
「おのれ~~~~!!ルカリオ~~~~~!!あとで極刑ゾイ!!」
「じゃあ、本当は誰が・・・」
マルスの追求にルカリオは「さあ」とでも言いたげに肩をすくめてみせる。
そして『出せ』とうるさい四人をその場に残し、外から厳重に鍵を閉める。
首謀者四人がいないとあれば他のファイター達もメタナイトを探してはいられないはず、それに救出される頃には四人は相当懲りているだろう。
当面の危機は回避されたルカリオはほっとため息をつく。
「さて・・・、『胸中にいれば、猟師も雉を殺さず』の作戦はうまくいったかな?」

 



ルカリオがマルス達四人を閉じこめた頃、リンクは談話室に帰り着いていた。
マリオ・ピット・ヨッシーは出かけているのか談話室には誰もいない。
リンクは自分の部屋ではなく、カービィの部屋をノックした。
「ぽ~よ~?」
「俺だよ、カービィ。ただいま」
「ぽゆっ!!」
帰ってきたのがリンクと知ってカービィは喜んでドアを開ける。
「ぽよいよい~(お帰りなさーい)」
「ただいま、カービィ。ほら、おみやげ」
そう言って、リンクは手に持っていた帽子を逆さまにひっくり返す。
すると・・・。

「うおっ!!」
「ぱあよっ!!めたっ!!」
帽子の中から出てきたメタナイトにカービィは目を輝かせた。
いつも付けている仮面を外して触れあえるのもカービィにとっては嬉しいらしく、じゃれついて離れない。
「悪いけど、カービィ。しばらくメタナイト部屋に戻れないらしいから、カービィの所に泊めてもらってもいいかな?」
「ぽよっ!!(いいよ!)」
「おいっ!どういうつもりだ!?」
無論、嬉しい展開には違いないのだが腑に落ちないメタナイトはリンクを呼び止める。
さっき、駄目だと思った一瞬、何を思ったのかリンクは自分の帽子を取るとそれをメタナイトに被せて顔を覆い隠した。
だから、ルカリオもフォックスもメタナイトの素顔を見ていない。
そしてこのバカ騒ぎを止めるために、フォックスが首謀者を捕獲する舞台設定を整えて、ルカリオは自ら囮役を、そしてメタナイトを匿う役は何とリンクが受け持った。
作戦は功を奏し、部屋へと戻ろうとするリンクを誰も聞き止めようとしなかった。
だが、メタナイトは何故自分をあれ程嫌っているリンクが助けたのか、それも匿う場所にカービィの所を設定したのかもわからない。
普段とは矛盾しすぎている。
「仮面っていうのは何かを隠して秘密を守るためのものだ。お前の仮面はカービィを守るためだったんだろう」
「!!」

リンクは正面からメタナイトの素顔を目の当たりにした。
カービィに酷似したその素顔は仮面を付けていたときとは想像もつかなかった。
おそらく同族なのだろう。少なくとも彼に近い存在であることは確かだ。
だが、この事実が明らかになればカービィの秘密も解き明かされてしまう。
カービィには明らかにしてはならない秘密もある。
だから、メタナイトは何があってもその素顔を人に見せるわけにはいかなかった。
ずっと冷たく表情を見せない仮面を被り続けた。

「何かを貫くのは大事なことでもあるけど、たまには素顔になって人と接して人の温かさを感じるのも大事だと思うぞ。ちょっとカービィと触れ合って笑ってみたらどうだ」
「・・・・!!」
トレーニングルームから持ってきた換えの仮面を置いて、リンクは部屋を後にする。
食事は夜中にまとめて運ぶ、と言い残して出て行った後もメタナイトは仮面に手を伸ばさなかった。
「ぽーよ!」
カービィの呼ぶ声にメタナイトが振り返るとカービィは嬉しそうに笑う。
メタナイトもその表情につられるように優しく微笑みかけた。




リンクが談話室を出るとフォックスが待っていた。
フォックスはにっこりと笑うと礼を言う。
「ありがとう、メタナイト卿を助けてくれて。さすが俺の親友」
「言っておくけど、俺が助けたのは騎士としてのメタナイトだ。夜中に変な気起こしてロリコン発揮したら叩き出すからな」
いつものリンクらしい言い分にフォックスは笑いを噛み殺す。
口ではそんなことを言っているが、心の中ではちゃんと相手を思い遣っている。
作戦は全部リンクが考えたものだが、カービィにとってもメタナイトにとっても一番いい形になった。
「(ひょっとしたら、リンクはそれ程メタナイト卿の事、嫌ってないのかも知れないな・・・)」
「でも、リンク。それだけカービィがメタナイト卿のこと大好きで、メタナイト卿がカービィをとても大事にしてるってわかっているなら、意地悪するのやめてやればいいのに」
だが、リンクは唇を尖らせるときっぱりと言い放つ。
「カービィはまだ小さいから駄目だ!せめて年頃になるまで待てってんだ。だからロリコンって言ってるだろ!」
「あはは!!まるで可愛い妹を嫁にやりたくない兄貴の言い分だな!!」
「うるさい!!」
 

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khfくぐふぉいうぐyf(吐血
こうゆうの、大好物なんです!!!できればこうゆうの、沢山書いて頂ければnっ(殴) ・・・
ごめんなさい・・・(TT)でも、ほんとに少しでもいいので書いて頂ければ幸せです。おながいします。素フェチなものでしt・・・ゴフッ…ほんとにすいませんでした!
ひなさお 2009/11/07(Sat)20:45:35 編集
Re:khfくぐふぉいうぐyf(吐血
こんにちは、初めまして。ひなさお様。
拙い駄文サイトですが、お越し頂けまして嬉しいです。

お客様からのリクエストから発生した小説がお気に召していただけたようで何よりです。
素顔騒動だったので、キャラクターの心情も素に近い素直な感じで書かせていただきました。書いていてとても楽しかったです。

当サイトはお一人様一月につき一回のみですが、リクエストを受け付けておりますので、よろしければひなさお様も読みたい小説などがございましたらリクエストしてやってくださいませ。

ひなさお様のあたたかいご意見もこれからブログを構成する大事なお言葉として参考にさせていただきます。
コメント、ありがとうございました。
是非またお暇な時にでも覗いてやってくださいませ。
レグルス 2009/11/09(Mon)00:13:53 編集
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