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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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久々に『フォリン好き』のお題に着手しました。
今回は、4.『孤高の勇者』


時オカリンクもトワプリリンクもものすごく多彩で器用で、割と自分で何でも出来ちゃう人だと思います。
(人外能力は差し引いて)
でも、そんな自分を他人がどう見ているのかとかすごく内心気にしてて、ジレンマで悩んでそうです。
リンクはちょっぴり(人間関係において)不器用な所があると思います。


うちのリンクは基本男前すぎて一途すぎなので、フォックスに諫めてもらいました。
ちなみにうちのフォックスはすっごくナイーブでおまけに神経質な真面目ちゃんです。
血液型に置き換えると、
リンク:B、またはO型。
フォックス:A型

みたいな感じの性格になってます。

『Alone is unpleasant. 』
(もう、一人は・・・)
 

「てやあああああっ!!」

リンクの回転斬りがクリーンヒットしたと同時に他のライバルはみんなまとめてスタジアムからはじき飛ばされてしまう。
『GAME SET!!』
試合終了を告げるアナウンス。
勝負は決まった、リンクの勝利だった。




「おめでとう、リンク」
戻ってきたリンクを、試合の一部始終をモニターで見ていたフォックスがねぎらう。
だが、リンクは困ったように少し笑うだけ。
いつもならもっと元気はつらつで喜ぶのに、フォックスは首を傾げた。
「リンク、どうかしたのか?」
「いや、なんでもない」
「ちょっと様子が変だ。具合でも悪いのか?」
「大丈夫だから、本当に・・・。心配しないでいいって」
「そうか・・・?」
釈然としないながらも、本人がいいと言っている以上フォックスには強く押し切ることは出来ない。
じゃあ、また後で。と、部屋を後にしたリンクの後ろ姿を黙って見送った。
リンクが出て行ってものの数秒後、部屋の外から何かが崩れ落ちたような音が聞こえた。
廊下を歩いていたファイターの誰かが騒ぐ声がする。
(まさか・・・)
嫌な予感を感じてフォックスは部屋を出た。
さっき廊下に出たばかりのリンクがその場に倒れていた。
「リンク!!」





「風邪、だね。しかし、リンクもよくこんな悪化するまで我慢していたものだよ」
医務室に運び込んだリンクは顔に汗を浮かべながら眠っている。
医学の知識があったマリオが診てくれたお陰で少しは容態は持ち直したようだった。
大して心配するほどの事じゃない、と教えられてフォックスはほっと胸をなで下ろした。
「よかった・・・。いきなり倒れたから、悪い病気なんじゃないかと思ってた」
「でも、こんな体でよくさっきまで大乱闘に出られたものだ。相当苦しいはずなのに・・・」
「・・・ですよね」
お見舞いしたいと言って聞かなかったピカチュウを撫でながらフォックスはリンクの寝顔を見つめた。
ここのところ数日、倒れたついさっきまでリンクは至っていつも通りに生活していた。
ピカチュウに遊んでとせがまれてもちゃんと相手もしていたし、カービィにオカリナをねだられても笑顔で応じていた。
そして、倒れる寸前まで話をしていたフォックスにさえもリンクは具合が悪いことを知らせなかった。
(調子悪いなら、無理しないで代理申請したらよかったのに・・・)
それとも、代理申請する相手もいなかったというのだろうか。
まさかそんなはずはないと思う。
でも・・・。
「リンク・・・」
新しく浮かんだ汗を拭きながらフォックスは眠っているリンクに話しかける。
「どうして、話してくれなかったんだよ。・・・俺たち、友達のはずだろ」




『やーい、妖精無し!!』
夢の中でリンクは子供の姿で故郷の森にいた。
コキリ族で唯一妖精を持っていなかったリンクはいつも仲間はずれにされた。
半人前と呼ばれて。
それはリンクがハイリア人である故だったのだが、そんなことを知らないリンクにとってこの一言は辛かった。
せめてみんなの役に立ちたいと、認められたいと思ってみんなの手伝いをしたり、言うことを聞いて素直にしていた。
『出来るよ。一人でも出来る。やってみせる』
何か頼まれたり、挑戦されたとき、リンクは決まって自信満々に答えた。
元々勇気のある子だったし、それに何より『半人前』と言われて必要とされなくなるのが怖かった。
だから、リンクは自分に課せられたことからは絶対に逃げたりしない。
自分に出来ることがあるならば、なんだって相手にしてあげる。
例えそれが他の誰にも受け入れられないものでも、理解されないとしても・・・。


(元々天涯孤独の俺は、誰かに必要としてもらえるだけでいい)



夢の中で呟いた声にリンクは現実に引き戻された。
最初、どこにいるのかがわからなかった。
気がつくと真っ白い薬品臭いシーツのベッドに寝かされていて、枕元のリンクの隣にはピカチュウが丸くなって眠っている。
窓から見える景色はすっかり暗い。
もう、夜になっているようだった。
「目、覚めたのか。リンク」
「フォックス・・・。俺・・・」
リンクの食料と飲み物を調達に行っていたフォックスはリンクの隣に腰を下ろす。
そして、リンクが倒れた後のいきさつを述べた。
「ピカチュウがどうしてもリンクが心配だから離れたくないっていうから、今夜は俺も様子見のためにここに泊まることにする。明日、大乱闘は非番だし」
「いいよ。俺一人で充分だ。フォックスもピカチュウも部屋に戻ってくれ。風邪がうつったら大事だろ」
そう言うリンクにフォックスの動きが止まった。
持ってきたリンゴを切ろうとしていたが、それに気がついたリンクがその手を遮って自分でやってしまう。
実際にフォックスがやるよりも器用でキレイに早く出来たリンゴをリンクはフォックスにも勧めた。
その様子にフォックスはため息を付く。
「どうした?」
「いや、なんだか、お見舞いに来ているはずが、逆に見舞われているような気がして・・・」
「気にするなよ。そんなこと、俺は大丈夫だからさ」
フォックスはその言葉にしっかりと頭を振る。
「リンクの『大丈夫』ほど当てにならない言葉はないな。倒れたときも、俺がその言葉を鵜呑みにしたせいで廊下で倒れる羽目になった」
「うっ・・・」
いたいところを付かれたリンクの顔が強ばった。
バツが悪そうに笑うリンクにフォックスは真剣そのものでリンクを見た。
「なあ、なんで頼ってくれないんだよ。リンクが一人で何でも出来て、それが人一倍うまくできることなんか俺でもわかる。でも、どうして本当に辛いときでも苦しいときでも我慢するんだよ!そんなに体がボロボロになりかけてたのに、どうして俺に代理頼んでくれなかったんだ!!」
「だって、それは俺の問題だろ。体壊したのも俺の問題なんだから、フォックスに肩代わりさせるなんて真似出来ないじゃないか」
「風邪なら仕方ないだろ!!リンクに頼まれたら、俺は喜んで代わったよ!!それよりも、一人で抱え込んで無茶して、倒れられたりなんかしたら俺の方が辛いじゃないか!!どうして気付いてやれなかったのかって、助けてあげられなかったって、友達なのに助けてあげられなかったって俺の方がずっとずっとたくさん後悔するだろ!!」
普段冷静で落ち着いたフォックスの語気が珍しく強くなる。
リンクは押し黙った。
「本当に友達だと思ってくれるなら、遠慮なく言えよ。辛いときは辛いって、苦しいときは苦しいって、それで良いじゃないか。リンクの方からしてもらってるばかりじゃ、俺、必要されていないみたいで嫌なんだ」
「・・・!!」
リンクはその言葉に思い出したように顔を上げた。
仲間から『半人前』と呼ばれなくなってからも、どこかしら消えなかった疎外感。
仲間はずれの感覚、親友のサリアでさえ『自分たちと違う』と言っていたその訳がようやく理解できた。
リンクは『孤独』から逃れるために努力をしたが、相手の為だけを考えて自分がどうなろうと気にしなかった。
完璧に、みんなに喜んでもらいたい。その姿勢は独りよがりな『孤高』。
だから、結局は親密な人間関係は築くことが出来なかった。
フォックスがこうして話してくれなかったら、今も、そしてこれからもずっと・・・。
「わかった。約束するよ、もう無茶はしないって」
「絶対だからな!!」
厳しい顔で釘を刺してきたフォックスにリンクは微笑って頷いた。
マリオが置いていった薬を飲んで横になる。
すると、薬の副作用のせいか瞼が徐々に重くなってきた。
食べたものの後始末をしようと立ち上がりかけたフォックスの後ろ、ジャケットの端にリンクは朦朧とした意識のまま手を伸ばす。
引き留められて振り返ったフォックスにリンクは初めて頼み事をした。
「寝付くまで、側にいてくれないか。さっき、嫌な夢見て、正直寝るのが怖いんだ」
まるで小さな子供のようなお願い事。
だが、フォックスは笑わずに差しのばされたリンクの手をしっかりと握りしめる。
「それくらいおやすいご用だ。ゆっくり休めよ、リンク」
「ああ・・・。フォックスの手、あたたかいな。これなら、熟睡できそうだ」
しばらく間を置かずにリンクの口から健やかな寝息が聞こえてきた。
リンクの寝顔は穏やかな、幸せな夢を見ているように安らかだった。




その夜、リンクはもう一度故郷の夢を見た。
一人必死に頑張っているリンクの姿、コキリの仲間は誰もリンクに声を掛けようとしない。
その背中にポンポンと優しくリンクの肩を触れる感触がした。
その手はとてもあたたかい。
振り返ったリンクの目の前にいたのは小さい頃のフォックス。
『手伝うよ。もう、リンク一人で頑張らなくていいよ』
友達だろ、と笑うフォックスにリンクの頬がほんのりと赤く染まる。
嬉しくて顔が笑み崩れていく。
そして、リンクは満面の笑顔で笑った。


『うんっ!!』
 

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