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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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先日、初雪草様へ相互記念作を書き上げたときにナックルジョーとシリカをメタカビのバックフォロー役として登場させたのですが・・・。

「なんか、この二人の組み合わせっていくない?」

「二人ともツンデレだし、意地っ張りだし可愛いよね?」

「おまけに似たもの同士だし、境遇も同じようなものだし・・・」

「お姉さんチックなシリカと、年下の男の子なジョーって萌えるよ」


まあ、ぶっちゃけて言えば。


ジョー×シリカに目覚めました。(うわー、マイナー上等)
相互作品には書けなかったジョーとシリカの馴れ初めです。
マイナー上等、かかってこいやぁ!!なアニカビ好きな方のみどうぞ~



『The start appears always suddenly.』
(始まりはいつも突然に・・・)

ポップスターから離れた星、アルビレオは豊かな自然と資源に恵まれた美しい惑星だった。
銀河のエメラルド、とさえ呼ばれたその美しい星をナイトメアは見逃さなかった。
アルビレオを征服するため、魔獣を送り込み制圧に乗り出して、アルビレオは戦禍の只中にあった。

 

「ふっ!!」

ダダダダダダダダダ!!!

けたたましい銃声と共に、周囲を崩壊して回っていた魔獣が倒れた。
無数の魔獣相手に銃器で一人渡り合っていたのは何と少女だった。
だが、彼女の腕は確かなもので狙いを定めた銃弾は全て魔獣の急所へと飛んでいく。
少女の名前はシリカ。
かつて星の戦士団に所属していた女戦士ガールードの娘だ。
星の戦士団は今は壊滅していると思われているが、シリカのように彼らの流れを組む者達は未だにこうして魔獣を倒すことに命を賭けている。
ポップスターにいたメタナイト、そしてカービィも彼女と同じくホーリーナイトメアの野望をくじくために戦っていた。

キン!

「ちっ!!駄目か!!」
一匹の重装装備の魔獣に撃った弾は固い装甲に跳ね返されてしまった。
魔獣は鋼鉄製の武器を手にシリカに向かってくる。
シリカは銃から剣に持ち替えるが、斬りつけても歯が立たなかった。
『ッ!』
「うわあっ!!」
魔獣の一撃をかわせなかったシリカは岩壁に叩きつけられた。
叩きつけられた時に足をひねったらしい、起き上がろうとすると激しい痛みが押し寄せてとても立つことなど出来ない。
魔獣は身動きの出来ないシリカへと向かってくる。
「くそっ!!来るなっ!!」
立てなくても銃を手に抵抗するが、やはり効果はない。
銃弾の嵐を受けても魔獣は怯む様子もなくシリカの方へ向かってくる。
そして動けないシリカに向けて武器を大きく振りかぶった。
迫り来る武器の影にシリカは思わず目をつむる。
悔しさに涙がにじんだ。
(こんな所でやられるなんて・・・、母さん・・・、ごめんなさい)

「バルカンジャブ!!」

その場に高い少年の声が響いたと同時に、重いものが倒れる音がした。
一体何が、そう思って目を開いたシリカの目には意外な光景が広がっていた。
さっきの魔獣はその場にひっくり返っている。急所である目を潰されていて、倒れたままもう動きそうになかった。
シリカの目の前にいたのは少年だった。
逆立った髪に結んだバンダナが印象的で、キュッと真一文字に引いたような眉は一本気な性格を象徴しているようだった。
見た感じの雰囲気からするとまだ子供っぽさを残しているような、シリカよりも少し年下の印象を受ける。
その少年は魔獣がもう動かないのを確認するとシリカの元に駆け寄る。
「おい、大丈夫か!?」
駆け寄ってきた少年はシリカの顔を覗き込むと、「立てるか?」と手を差しのばす。
あまりに弱いもの扱いされたシリカはむっとするとその手を払いのけた。
「バカにするな!手助けなんか要らない!!」
「あ?何だよ、助けてやったってのに!!」
「うるさい!!一人で立てる!!私は戦士だ!!」
そう言って気力を奮い立たせて立ち上がる。
が、やはり歩こうとすると刺すような痛みが走る。
その時、新手の魔獣がシリカ達のいる方へ向かってくるのが見えた。
それらを見て取った少年は問答無用でシリカを抱えるとその場を走り去る。
初めて異性に抱きかかえられたシリカは驚きと困惑のあまり、抱えられたまま暴れた。
「ちょっ・・・!こらっ!!降ろせ!降ろせっ!!」
「文句は後で聞いてやるよ!!今は逃げるのが先だ!!」


 

少年が逃げ込んだのは古い石造りの建物だった。
昔は誰かいたのかも知れないが、魔獣の侵略によって荒れ果てて廃墟になりかけてる。
少年はバンダナを外すとシリカの足にテーピング代わりに巻いて固定をする。
すると、痛みは若干だが和らいだ。
「これでよし、と」
「あ・・・、ありがと」
「へえ、おてんばなじゃじゃ馬だと思ってたけど、ちゃんと礼は言えるんだ」
「じゃじゃ馬じゃない!!私は星の戦士の娘、シリカだ!!」
「星の、戦士・・・。お前もか?」
「えっ?」
意外な言葉にシリカも目を丸くする。
だが聞き返した少年の方がもっと意外そうな目でシリカを見ている。

少年・ナックルジョーも星の戦士を父親に持つ、言わばシリカと同じ立場の存在だった。
今は魔獣ハンターとして単身魔獣と戦っていたらしいが、たまたま孤軍奮闘していたシリカを見つけて加勢したのだという。
「お前、あのガールードの娘だったのか!!」
「お前って言うな!!年下のくせに!!」
鋭く切り返したものの、シリカにとってナックルジョーの存在は意外だった。
まったく同じ境遇、同じように孤児となって、同じように星の戦士の生き残りを憎んで、そして今同じく魔獣と戦う道を選んだ。

(私一人じゃ、なかったんだ・・・)

そう思うと何故か嬉しかった。
ずっと天涯孤独な身の上だと思っていたけど、寂しかったのは一人ではなかった。
「でも、お前みたいなチビでも戦うんだな」
「っ!!チビって言うなっ!!そのうち俺は親父だって越えるんだ!!」
チビ、と言った途端、ナックルジョーが激昂した。
どうやら小さいと言われることに多少コンプレックスを感じているようだ。



カサッ

外で草の鳴る音が聞こえた。
その音に弾かれるようにナックルジョーはシリカを隠すように立ちはだかる。
「!シリカ、隠れろ!!」
ナックルジョーは拳をしっかりと握りしめて構えた。
シリカも側に置いてあった銃に手を伸ばす。
そしていつ敵が来てもいいように攻撃の準備を整えた。
徐々に足音は近づいてくる。
こちらを見つけるのは時間の問題だった。

ひょこっ

そんな音がしそうなくらい、殺気もなく顔を覗かせたのはワドルディだった。
色はポップスターのものとは違う。おそらくこの星アルビレオ特有のワドルディだろう。
「わ、ワドルディ・・・?」
『?』
魔獣の追っ手かと思っていたナックルジョーは拍子抜けしたように肩の力を落とす。
ワドルディは特に害意もなく、目の前のナックルジョーに首を傾げている。
特に何もないと思ったワドルディはそのまま通り過ぎて立ち去ってしまった。
ナックルジョーは呆気に取られてワドルディを見送る。

「・・・・・ぷっ!」
その場の空気を解いたのはシリカの吹き出す声だった。
その声を聞き止めたナックルジョーの顔が耳元まで赤くなる。
「わ、笑うな!!」
「だっ、だって・・・、あんなに切羽詰まって隠れろって言ったのに・・・、正体が、わ、わ、わ、ワドルディだなんて・・・、っふふふふ!あははははは!!」
「う、うるさいな!!魔獣の新手かと思ったんだ!!さっきみたいな奴だったらどうすんだよ!!」
ムキになって言いつのる所が本当に初々しくて、かわいらしい。
シリカは久しぶりに声を上げて笑っていた。
ナックルジョーはなおも笑い続けるシリカに必死に抗議していたが、シリカは笑って聞き流していた。







「・・・これからどうする?」
出会ってから数日後、アルビレオにいた魔獣を一緒にあらかた片付け終わったナックルジョーにシリカは問うた。
ナックルジョーは草の上に寝ころんでいたが、起き上がると目の前の夕日をまっすぐに見据える。鼻を軽くこする癖はもはやシリカにとって見慣れた仕草だった。
「どうするって、俺は魔獣ハンターだ。これからも魔獣を追って退治してくさ」
「・・・そうか」
側に腰を下ろしたシリカもナックルジョーの言葉に頷いた。
これでお別れか、シリカはナックルジョーを横目で見つつ心の中で呟いた。
魔獣は銀河の至る所にいるから別れて対峙していった方が効率はいい。
すると、今度はナックルジョーの方からシリカに話しかける。
「なあ、シリカ・・・」
「なんだ?」
「これから、行くあて、あるのか?」
「別に、まだないけど・・・」
そう答えるとナックルジョーはもう一度鼻をこする。
だが、目はあらぬ方を向いていた。

「行くあて、ないならさ・・・、俺と行かないか?」
「お前と・・・?」
聞き返したシリカにナックルジョーはさっきより強く鼻をこすった。
「いやさ・・・、せっかく同じ仲間なんだし、それにさ、カービィやメタナイトだって一緒に戦ってるだろ・・・。だから、別に、一緒に戦うのも悪くないかなって、やっぱり、一人じゃ困ることだってあるし・・・」
ナックルジョーはなおもなにやらそれらしいことを言っていたが、シリカにはナックルジョーの言いたいことがすぐに飲み込めた。


『一緒にいよう』


それは、ナックルジョーと出会うまで考えたことも必要ともしなかった気持ち。
誰かが側にいてくれる、そんなあたたかいぬくもりはシリカにとってももう大切なものになっていた。
シリカはまだ言い続けているナックルジョーにふっと微笑んで告げた。
「いいよ。・・・一緒に行ってあげる」
「ほんとか!?」
シリカの方を向いたナックルジョーの表情が一気に晴れやかな表情へと変わる。
喜怒哀楽のはっきりした闊達な少年そのものの笑顔は眩しいほどだった。




それでもシリカは持ち前の性格でつい口元を緩める。
「おチビのジョーは一人で旅するのが寂しそうだから、付き合ってあげるんだ」
「あっ!!またチビって言いやがったな!!」
「だってチビちゃんはチビちゃんだろ」
悔しかったら私よりも大きくなって見ろー、とシリカは自分よりも低い位置にあるナックルジョーの頭を撫でる。
この言葉にナックルジョーの顔が真っ赤になった。
相当頭に来ているのか唇も震えてる。
「な、なんだとぉー!!こ、この、この・・・!!」
「この?なんだ、言ってみろ。チビのジョー」

ぶちっ

そんな音が聞こえそうなくらい怒りのボルテージが上がった。
そう思ったときにはナックルジョーは叫んでいた。
「うるさい!!この年上の癖にまな板ペチャパイ女!!」

ぴしっ

今度はシリカの額に怒りマークが浮き出てきそうな音が聞こえた。
「だ、誰がペチャパイ女だ!!このチビスケベ!!」
「チビ言うな!!そっちだって年上風吹かせてる癖に女らしくねえじゃねえか!!ペチャパイ!まな板胸!!フームくらい大きくしてから出直せ!!」
「なんだと、このチビジョー!!」
「うるさい、ペチャパイシリカ!!」



 

口喧嘩の続けているうちに夕日はいつしか沈んでいた。
その日のアルビレオの夜空は雲一つなくて・・・。

その夜空は満天の星空だった。

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