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無音状態だったのでそれがまた萌えるの何のって・・・!!
リンクとフォックスの夢でした!!
何故か知らないけどフォックスがボロボロ泣いていて、リンクがそれを優しく宥めるように抱きかかえて背中ポンポンしているシーンでした。
萌☆え☆る☆!!
無音だから口では何か言っているんだけど、それが想像に任せられる!!(うおおおおお!!)
フォ「リンクが傷つくのは嫌だ・・」
リン「大丈夫、俺は平気だよ」
とか!
フォ「やっぱり、リンクの事、俺・・・」
リン「いい。言わなくてもわかってる・・・」
でも、萌えるし!!(リンフォかよ!!)
同乗していた弟に起こされなかったら続き見たかったーーーーーーーー!!!(馬鹿たれ)
今夜続きを見せてくれーーーーーーーーーーーーーー!!(無理)
そんな夢のせいで触発されてしまったのでお題6、キライを急遽書き上げました。
夢のシーン使うとは、かなり影響されてしまってます。
『The scariest above all one』
(何よりも怖いこと)
異世界のファイター同士の激戦から数ヶ月。
創造主のほんの気まぐれで作り、集めた世界の戦いはその世界でもっとも見応えのあるものになっていて、創造主であるマスターハンドの何よりの楽しみになっていた。
一度は約束通り、召還した全てのファイターを元の世界に帰したが、マスターハンドは再びファイター達をこの世界に呼び寄せることを決心した。
もっと過激で、もっと白熱した、そしてもっと素晴らしい大乱闘を繰り広げるために・・・。
「いっぱしに姫君連れとは、なかなかやるじゃないか」
「うるさいなっ!!久しぶりに会えたって言うのに・・・。もう言うなよ!!」
ムキになって顔を赤く染めながらもリンクは抗議する。
相変わらずの反応にフォックスはその変わりなさにほっとしながらも、久しぶりに会った親友に微笑んで見せた。
フォックスが召還されたのはリンクよりも一足先だった。
召還されるリンクが現れるのを待っていたフォックスの目の前に現れたリンクは一人の女性と一緒で、彼女に付き従いながらこの世界に降り立った。
女性はハイラルの王女ゼルダ姫、たびたびリンクに聞かされていた名前だった。
新しくファイターとして迎え入れられリンク共々召還された。
転ばないように恭しく手を取っていた所をフォックスに見られたリンクは熱でもあるのではないかと思うくらいに顔を真っ赤に染めていた。
「リンクがもてるって事は知ってたけど、まさかあんな美人な姫君と意中になるとは・・・。マリオどころかリンクこそ隅に置けない奴だな」
「あーっ!!もう、黙れよ!!俺とゼルダはそんな関係じゃ・・・、幼なじみ!!」
「ゼルダ。お姫様をバッチリ呼び捨てにしておいて幼なじみですまないんじゃないか?」
「うっさいなあ!!もう!!フォックスが俺より年上で彼女いないからって!!」
「ほっとけっ!!」
まさかの反撃を喰らってフォックスの頬にも微かに赤みが差した。
和気藹々と騒いでいた2人を見つけたマリオがミーティングのために広間へ集まるように告げる。
了解の意を告げて、リンクとフォックスは顔を見合わせる。
お互いにやっと笑ったのが合図、2人は広間まで競争するように走り出した。
一週間後。
新たに迎え入れられたファイター達もようやく大乱闘の世界になじめたようだった。
今では古参のファイター達とも新しく対立したり、友情を育んだりしながらこの世界での生活を送っている。
だが、新しいファイターの参入はそれまでの生活を大きく変化させていた。
「あら?フォックス、あなた一人?」
「・・・サムス」
広間で一人でいたフォックスを見つけたサムスが声を上げる。
最近、フォックスは一人でいる所が多いような気がする。
前までは、それこそ一週間に数回していたリンクとの言い合いも久しくお目にかかっていない。
昨日はカービィと一緒にいたのを目にしていたが、あれほど仲がよかったリンクと一緒にいたのはいつだったのかサムスにはもう思い出せなかった。
「珍しいのね、あなた一人なんて・・・。リンクは?」
「・・・シークと、トレーニングしてる」
シーク。
その名前にサムスは記憶の糸を辿った。
ゼルダの側にいつもちらつく、シーカー族と名乗る謎の青年。
隠密活動が主流なせいか存在感は薄いが、その俊敏さはフォックスやファルコンにも劣らない。
スピードタイプのせいかパワーはあまりないが、前にリンクとのタッグで見事な連携バトルを見せていた。
そこまで思い至ったサムスは急にフォックスが一人でいた訳があっさりと飲み込めた。
「(・・・原因は、新しく来たシークね)」
最初の数日はこの世界に慣れないゼルダに付き合ってトレーニングをしたり、世界の案内をしていた。
ゼルダはリンクの何よりも大切な人、そうわかっているからフォックスもリンクに気を遣って彼女に時間を割けるように気を配っていた。
ところが、しばらく大人しくしていたら今度は新参で現れたシークもリンクを引っ張っていってしまう。
もし、シークがリンクと同じタイプかもしくはパワータイプならフォックスは気に留めなかったかも知れない。シークがフォックスと同じスピードタイプでリンクを補えたのがネックになった。
『シークは俺の友達だよ』
初めてシークに出会ったフォックスにリンクはそう説明した。
ハイラルで孤立無援状態のまま大人になってしまったリンクを影から助けてくれた大事な友達。
そう聞かされたとき、フォックスは胸になにやらムカムカした気分を味わったものだった。
それだけではなく、シークはフォックスの立場も徐々に奪いつつある。
だんだんリンクと一緒に過ごす時間が減って、その減った分の時間がシークがリンクと一緒に過ごす時間へと変わっている。
このまま、一緒に過ごす時間が減っていって最終的にはリンクともう一緒にいられなくなる、シークに大事な友達を奪われてしまう。その焦りがフォックスには渦巻いていた。
「(・・・いやだ。俺、シークに八つ当たりしているんだ。リンクと一緒にいられないのを、彼のせいにして・・・、彼に嫉妬しているんだ)」
士官学校ではいついかなる時も私情を露わにするなと教え込まれていたフォックスにはそう思っても声には出せない。
だが、心の中はドロドロとした思いでいっぱいだった。
もしこんな気持ちを友達に抱いていると知ったらリンクは絶対に許してはくれない。
最悪の場合、フォックスと縁を切ってしまうかも知れなかった。
誰にも打ち明けられない不安と悩みを必死にひた隠ししたままフォックスは顔を伏せる。
そのフォックスの耳朶にサムスの声が妙に高く響いた。
「あら、リンクにシーク・・・」
「!!」
サムスの呼んだ名前にフォックスは全身に緊張が走るのを感じた。
顔を伏せたまま、サムスとリンクが話す声に耳を傾ける。
「2人とも、トレーニングは終わったの?」
「ああ。でも、シークは足早いからアイテム根こそぎ持って行かれてさ、苦戦したよ」
「それも戦法のうち、と言ったのは君だろう。リンク」
涼やかな透き通るような声にリンクが笑う声が答える。
聞き慣れているはずの笑い声が、何故か知らない人の笑う声のようにフォックスには聞こえた。
「(・・・いやだ)」
シーク。と、リンクが話しかける声が聞こえる。まっすぐなリンクのこと、きっとその目はシークの目をまっすぐ見ているのだろう。
「(いやだ)」
シークが指を怪我していたらしい。リンクが心配そうに声を掛けている。診せてみろ、と言う声が聞こえた。
「(いやだ!!)」
「ねえ、ちょっとリンク・・・」
サムスがフォックスを気遣ってリンクに声を掛ける。
リンクが自分の方に振り返る気配がわかった。
「(いやだ!いやだ!!いやだ!!!)」
他の人に声を掛けられるまでにリンクと溝が広がっているなんて・・・。
「!!余計な事言うな、サムス!!リンクも、こっちなんか見なくていい!!」
そう言うが早いが、フォックスは脱兎の速さで広間を飛びだした。
背後で誰かが、リンクの声だったかも知れない。呼び止める声が聞こえたが、フォックスはその足を止めない。
ファイターで一二を争う俊足を持つフォックスに追いつけるものがいようはずもなかった。
「はあ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・」
フォックスがようやく足を止めたのは人通りの少ない、日差しの差し込みやすい南廊下だった。
大きなガラス張りの窓から差し込んでくる日溜まりが気持ちいいその場所はリンクとよく一緒に過ごした思いでの場所。
窓の桟に2人腰掛けて話をしたり、時にはお昼寝に突入したリンクの抱き枕代わりにされてしまったこともあった。
フォックスは窓の桟に腰掛けて、両足を抱え込むようにして顔を埋める。
「サイテーだ、俺・・・」
感情にまかせてリンクにあんな酷い言葉を投げてしまった。
寄りにも寄って心配してくれたサムスにまで八つ当たりをして・・・。
きっとリンクは呆れているだろう、フォックスに嫌気が差してしまったかも知れない。
この期に及んで自分が惨めで、無様で、そんな自分が大嫌いだった。
「(ああ・・・!!もうっ!!)」
その時のことを思い返して目頭が熱くなる。
とことん女々しい自分に嫌気を差しながら、ぐっと目を膝に押し当てた。
背中に煌々としているが暖かみのない月の光を感じる。
座っている石造りの桟は月の光を吸って余計冷たくなっていくようだった。
ふと、その背中にあたたかく触れる感触がした。
それと同時に降ってきたのは聞き覚えのある声・・・。
「やっぱりここにいた。相変わらず足早いな」
「(・・・リンク?)」
思わず顔を上げそうになったが、今の自分が酷い顔をしているのを思いだしてそのまま顔を突っ伏したままにさせておいた。
その様子にリンクがくすっと笑う声がする。
「ったく!!プライド高すぎだぞ、フォックス!!」
「えっ?ちょっ・・・!!」
うりゃ、とリンクが声を上げた途端、フォックスは体制を引っ張り上げられて問答無用でリンクに抱きしめられた。
突然のことにフォックスが状況を整理できないでいると、リンクの大きな手がフォックスの背中を優しく叩く感触がする。
それは、前に大乱闘でリンクが大負けして落ち込んでいたときにフォックスがしてあげたのと全く同じもの。
『元気出せ』、そう言うとリンクは照れくさそうにそれでも嬉しそうに笑ってくれた。
「ごめん、サムスから聞いた。シークにフォックスがコンプレックス感じてたなんて、俺全然気付いてなかったよ」
リンクの声音は心底すまなそうに言っていた。
リンクはそのまま続ける。
「シークはシーク、フォックスはフォックスだ。いくらゼルダがこっちに来たってフォックスが俺の一番の友達なのは変わらない。ただ、どうしてもゼルダの頼みには俺もなかなか嫌って言えなくて・・・。でも、その優柔不断さがフォックスを傷つけてたんだな」
フォックスが飛び出していった後、訳がわからなかったリンクに残っていたサムスが説明してくれた。
当然気付くべきだったのに、それに気がつけなかったリンクは自分の過ちと偏った付き合い方しかできない自分の性格に思いっきり後悔した。
友達を傷つけることはリンクにとって何よりも嫌うべき自分の悪癖だった。
「だから・・・、ごめん。元気出せ」
「・・・謝るのはこっちだって」
それまで必死に耐えていた涙腺が緩んでしまう。
それを見たリンクがまた背中を撫でてくれる。その感触が何よりも嬉しくてフォックスは少し表情を緩ませた。
「ところで・・・、ひとつ聞いてもいいか?」
部屋に戻る道すがら、フォックスは歩きながらリンクに声を掛けた。
「さっきも変に思ってたんだけど、何でシークの話をする度に必ずと言っていいほどゼルダ姫の話が出てくるんだ?確かに彼女のお付きかも知れないけど・・・」
そう言った途端、リンクの歩く足が止まった。
リンクはきょとんとしてフォックスを見ていたが、やがて堪えきれないように大笑いする。
いきなり笑い出した理由がわからず呆気に取られるフォックスにリンクは笑いながら説明した。
「何故って・・、当たり前だよ!!だって、シークとゼルダは同一人物なんだぜ!!」
「ええええええええええっ!?」
今度はフォックスが驚く番だった。
ハイラルには魔法というフォックスの世界には存在しなかった未知の力が存在する。
ゼルダはその魔力に秀でていて、魔法の力によって全くの別人格へと変身することが出来た。
思いも寄らない話にフォックスは開いた口が塞がらなかった。
まさか先日リンクを茶化すのにネタにしていたゼルダの存在に自分まで振り回されていたとは・・・。
リンクは笑いを押し殺したまま続ける。
「シークが気にくわないのはわかるけどさ、頼むからゼルダにはオイタしないでくれよ」
「・・・覚えてろよ」
結局親友に一本取られる形になったフォックスはわざと拗ねたようにそっぽを向いた。
リンクがこの時のフォックスの気持ち・心理を同じような形で理解したのは、フォックスの同僚であるファルコが参戦したときだった。