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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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しょっぱなからメタ逆台詞です。

某メタカビサイト様のweb漫画でちょっと触発されてこの台詞が・・・。
もうすっかり当サイトにおいてカービィのポジションがお姫様になってしまいました。

と、言うのも・・・。



デデカビにも萌えてしまったからです(新天地)



そんなわけでデデカビ書きました。
デデデなのでメタとは違ってちょっとギャグ風味です。
「それでもOK」な方のみ・・・。
(この先はメタ逆コメントで進行します)

「準備はいいか?」
「本当にやるんですか?」
「ぷん、きっと後悔するダス」
「やかましい!!マンネリ感を倒すには今しかあるまい!!」




『I want to bully it in a more favorite. 』
(好きな子ほどいじめたい)



ある日の昼下がり、プププビレッジはいつもと同じのどかな姿を見せていた。

が・・・。



「ぽよええええ~~~~~~~~!!!!」

「だーはっはっはっはっはっ!!!!これで終わりと思ったら大間違いゾイ!!」


カービィの悲痛な叫び声に続いてデデデの加虐心をふんだんに含んだ遠慮のない笑い声がデデデの部屋から響いた。
あまりののどかさに暇を持て余していたデデデは最初、エスカルゴンをダシにからかってみようと思っていたらしいのだが、ちょうどその時部屋の前を横切ったのが遊びに来ていたカービィだった。
願ってもないうってつけのいじめ相手の登場をみすみす見逃すデデデではなかった。
ちょうどワドルディ達が運んできたおやつのケーキを餌にカービィを呼び寄せ、カービィがケーキを食べようと口を開いた瞬間、口の両端を大きく引っ張って意地悪したのだ。
「お前の口はどこまで広がるか試してみるゾイ。そりゃそりゃ・・・」
「ぷえええええーーーーーー」
「さすが陛下、カービィの無様な様が一段と引き立ったでゲス」
口を引っ張られているためカービィから声とも付かない喘ぎ声が漏れる。
側で阿諛追従しているエスカルゴンはデデデに合いの手を入れるが、もしカービィが通りかからなかったら自分がこれをされていたのかも知れないと思うと手放しで喜べない。
むしろ通りかかってくれたカービィに感謝したい気分だった。

(しっかし、ほんとに陛下はイタズラ好きというかいじめっ子というか、言うなればガキ大将気質でゲスな)

欲張りでワガママで、おまけに乱暴者で逆らえない。
その単純さがまた憎めないところでもあるのだが・・・、苦労がかさんでいるにも関わらずエスカルゴンから苦笑のため息が漏れた。
カービィの顔でイタズラするのに飽きたデデデは今度は釣り竿に引っかけたケーキをカービィの目の前で振りかざしている。カービィはケーキ欲しさに飛び上がって取ろうとするが、その度にデデデが竿を操作して取り上げる。両者は何度もそれを繰り返していた。
(まあ、カービィもカモには絶好のアホでゲスからね)
子供で無邪気なカービィはデデデのちゃちな罠やイタズラでもあっさり引っかかってくれる。からかって遊ぶには絶好の相手でもあった。

しかし・・・。

二人の様子を見ていたエスカルゴンはふと首を傾げる。
デデデはあれほどカービィに助けてもらっているにも関わらず、相変わらずカービィをいじめるのに忙しい。
それに時々、本当に時々だがカービィをいじめるデデデが楽しそうに嬉しそうに見える所があった。
しかし、それは間違っても口にしてはいけない。
それを言ってはデデデのハンマーが飛んでくること請け合いだからだ。

「ぽようーーーー!!」

「あ!何でゲスか、カービィ。私の後ろにくっつくんじゃないでゲス。ささっ、陛下に・・・」
デデデから逃げてエスカルゴンの影に隠れたカービィに、お仕置きの続きをされるでゲス、とデデデの前に差し出そうとしたエスカルゴンはぴしり、と音が鳴りそうなほど表情を硬くした。
そこには鬼でさえびびって逃げ出しそうなほどの怒りの形相をしたデデデが仁王立ちになっている。
手元で組み合わせた手から、ボキッバキッと力を誇示するような物騒な音が聞こえていた。
嫌な予感に冷や汗が止まらない。
「へ、陛下・・・」
「エスカルゴン。貴様、いつからカービィにそんなに懐かれたゾイ?」
「ち、ち、ち、違うでゲス!!陛下がカービィをいじめすぎるから、わ、私に陛下に取りなして欲しかったに決まってるでゲス!!」
慌ててカービィを引っぺがして言い訳するが、そんな当たり障りのない返事に納得するようなデデデではない。
「黙れ!!家来の分際でワシより懐かれるなど許さんゾイ!!」
「ひええええええええ!!お助け~~~!!・・・・って、陛下?」

今まさにハンマーでデデデに殴られる所だったエスカルゴンはデデデの台詞に不可解な意味を感じて頭を庇う姿勢のまま立ち止まった。
そしてよくよく意味を吟味した上で顔を上げてデデデを見る。
デデデはエスカルゴンの予想外の反応にハンマーを振り上げたまま、振り下ろすに振り下ろせなかった。
「な、何ゾイ、エスカルゴン?」
「陛下、今カービィが陛下より私に懐かれるのが嫌って言ったでゲスな?」
「んん?それが何ゾイ?」

「それってカービィに対する私へのヤキモチでゲスか!?」

「っっ!!」
エスカルゴンのこの一言にデデデは雷に打たれたように顔を硬直させた。
どうやらエスカルゴンの指摘はピンポイントで図星だったようだ。
カメレオンのように顔色を変えながら、ようやく舌が回り始めたデデデは一気にまくし立てた。
「バカ言うでないゾイ!!ワシはそんな意味で言ったのではなーい!!」
「じゃあ、何でカービィが私に寄ってきただけでそんなに怒るんでゲスか?」
「うぐぅ・・・。とにかく、カービィをいじめていいのはワシだけの特権ゾイ!!それを阻む奴は許さんゾイ!!」
だだっ子のように暴論を振りかざすデデデにエスカルゴンはようやく今までの腑に落ちなかったデデデのカービィへの執着がわかった。
そして、訳がわからずきょとんとしてエスカルゴンの影から様子を伺っていたカービィに視線を向ける。
その視線はほんの少し憐憫を帯びていた。
(やれやれ、カービィもろくでもないのに気に入られたでゲスな・・・)
要するに、デデデはカービィのことを内心気に入っているのだが、ワガママで身勝手で誰かを慈しむことを知らないデデデはカービィの気を引きたいが為にイジワルで自分をアピールするのだ。それしか愛情の表し方を知らないのだ。
子供が好きな子に限って意地悪をするという話があるが、デデデはまさにその典型だった。

(でも、そんなことし続けていると本当に嫌われるでゲスよ。陛下)
またカービィをいじめようと追い回し始めたデデデから逃れようと逃げ出したカービィを追いかけて、その場は今度はおにごっこになった。
その様子にエスカルゴンの口から特大のため息と独り言が飛び出した。



「本当に陛下は恋をしてもろくな事をしないでゲス」







エスカルゴンの独り言は誰にも聞こえないような小声だったが・・・。
「うっそ・・・」
「マジかよ、あのデデデが・・・」
「カービィ殿に・・・」
「恋をしたと・・・?」
扉の前でカービィを探しに来ていたフームとブン、たまたま見回りをしていて二人に会ったソードとブレイドはデデデとエスカルゴンの会話の一部始終を聞いていた。
最初はカービィを取り返そうと乗り込む気満々だったフームだが、雲行きが怪しくなってきたので様子を伺うのみに留まり、そしてとんでもない事実を知ってしまったのだ。
「ったく、冗談じゃないわ!!いじめられるのだけでも許せないのに、カービィをデデデの毒牙にかけてなるもんですか!!」
「でーも、カービィもほんと変なのに好かれるよなー。デデデはへそ曲がりだし、メタナイトは変わり者だし、姉ちゃんは過保護だし・・・」
「何ですって?」
「おっと・・・」
余計な一言を言ってフームに睨まれたブンは慌てて口をつぐんであらぬ方に視線を泳がせた。
暢気な会話を交わしているフーム姉弟に対して、ソードとブレイドの二人は内心穏やかではない。
「どう思う?ブレイドナイト」
「ソードナイト、これは我々の胸の内に封じておくべきだろう。この事実を卿がお知りになったら・・・」
「建前とはいえ、曲がりなりにも仕えている陛下に何をするか・・・」
今現在でもかなりギリギリの線で妥協して我慢しているのに、この事実が知られたら何をしでかすか・・・。
その想像が容易に出来てしまったソードとブレイドから血の気が引いた。
嫌な想像を打ち払うように二人は頭を振る。今はとりあえず、この事実を知らされなければいい。
「フーム様、是非このことは内密に・・・。特にメタナイト卿には知られぬよう」
「そ、そうね。あの人もカービィのこと大事にしてるし、ばれたらまずいわよね」
「ブン殿もお父上やお母上にも口外しないようお願いします」
「わーかってるって、デデデがカービィにお熱だって知ったら、メタナイトが何するか・・・」


「私が何をすると?」


「決まってんじゃん!そりゃもう、ぶち切れてデデデなんか細切れに・・・。え?」

どさくさに紛れてその場の会話に割って入っていた声にブンはおそるおそる振り返る。
振り返った一同の目に飛び込んできたのは見慣れた仮面の人物。
その手にはいつもは鞘に収められ、滅多に抜くことのないギャラクシアが抜き身の状態で握られていた。


「ブンは陛下の細切れがお望みか。・・・いいだろう、すぐにスライスしてやる!」
「だめー!!メタナイト卿、それだけはやめて!!」
「冗談だって!!デデデの肉なんかグラム100デデンもしないよ!!」
「卿、おやめください!!それをしては殿中です!!謀反です!!反乱です!!」
「追放されます!!流浪に彷徨うことになります!!それだけはおやめを!!」
今にも斬りかかりそうになったメタナイトを四人は必死で引き留める。
さすがのメタナイトも四人がかりで抑えられては動くこともままならなかったが、それでも衝動は収まりが付かないのか、その目はデデデを睨みつけて離さない。
「陛下一人がいなくなったとて、困るものなど誰もいない!!」
「それはごもっともだけど・・・、ってそうじゃなくて!駄目よ、一応相手はこの国の王なんだから!!」
「デデデがいなくなったらここは後継者争いで荒れるぜ!カービィが苦労するだろ」
「ブン殿の言うとおりです!!どうか、ここはカービィ殿に免じて!!」
「どうせ、カービィ殿が陛下になびくなどあり得ません。陛下からは絶対にお守りしますから!!」




必死の説得と押さえ込むこと数十分、ようやくギャラクシアを納めてその場を後にしたメタナイトにフーム、ブン、ソード、ブレイドはその場に崩れ落ちるように肩を落とした。

だが、彼らはメタナイト真の目的。行き先である地下室で巨大戦艦ハルバードが造設され、プププランドの制圧に利用されようとしているとは夢にも思わなかった。





【あとがき】
こんな理由でプププランド制圧企んだなんて、絶対嫌だ・・・。

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