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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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「ひつまぶしのーと」のにんろう様への献上作品です。

>くだらないことを企んで結局失敗するデデデのアニメ的な展開


との事でしたので、アニメっぽく仕上げさせていただきました。
ちょうど親類からお中元でスイカとメロンがそれぞれ届いたところだったので・・・。

ちなみにレグルスはどっちかというと子供の頃からメロン派で、
レグルスの弟(長ったらしいな・・・、これからはアルタイルと表記します)はスイカ派。
アルタイルはいつもスイカの赤い部分を残さないという徹底した食べっぷりを見せます。
スイカ大好きッ子です。
(メロンは口が痺れるから嫌いなんだとか、アレルギーらしいです)
スイカとメロンは切り分けたときにアルタイルとトレードしました。


こんなものでよろしければにんろう様、お受け取りくださいませ。

『Watermelon competition』
(スイカ争奪戦)

 


梅雨も過ぎてだんだん暑さが本格化してきたププビレッジ。
今年は特に、肌寒い雨が続いた後もあって急な温度差はカービィにとっても応えるところだった。
そんなある日、カービィの元にある荷物が届けられた。
「ぱあよっ!!」
「うわっ!!でかいスイカ!!うっまそ~!!」
箱の中から出てきたのはカービィよりも大きな色の濃いスイカだった。
しかもご丁寧に冷やした状態で届くようにしてある。
すぐさま食べようとしたカービィを、箱の下の手紙に気がついたトッコリが止める。
「おい、手紙が入ってるぜ。なになに・・・」
早速広げて内容を読むトッコリ。
封筒には流麗な筆致で『御中元品』、気になる文面は『炎暑見舞い申し上げます。心ばかりですが、お受け取りを』。
文字が読めないカービィに考慮してだろう。署名の代わりにアルファベットのMだけ書かれている。
「はっはーん!!お前も隅に置けないな、カービィ!!メタナイトからの贈り物だってよ!!」
「めた?ぽよっ!!」




「あら、お中元に随分いいものもらったのね。カービィ」
「ぽよっ!!」
スイカを持ってお城にやってきたカービィはフームの言葉に嬉しそうに笑う。
メタナイトにお礼を言うのと、スイカをみんなで食べたくなって一緒に持ってきていた。
テーブルの上には切り分けられたスイカが載っている。
試しに一口囓ったブンが声をあげた。
「うわっ!!これ、すっげえ甘い!!桁違いのうまさだ!!」
「メタナイト卿がカービィのために用意したものだもの。当然じゃない」
「ぽよっぽよぽよ!!」
城までは我慢して持ってきたカービィだが、切り分けられたスイカを目の前にして我慢は利かない。
早速大きく切られたスイカを口にほおばった。
冷えたスイカの甘みがほおばった瞬間に口いっぱいに広がる。
その冷たい感触と爽やかな甘みにカービィはさっきまでの暑さを忘れた。


カービィ達がスイカを食べていたバルコニーの1階上のテラスでは暑さにデデデがへばっていた。
側でエスカルゴンにうちわを煽がせているが、それでも満足するには至らない。
「もっと強く煽ぐゾイ!!」
「でも、陛下・・・。もう、限界でゲス・・・」
さすがに爺やのエスカルゴンも暑さに参って体力も限界のようだ。
煽ぐのを諦めると代わりにデデデに別の方法を提案した。
「この暑さじゃ風任せはきついでゲスよ。別の方法で涼しくした方がいいでゲス」
「別のって何ゾイ?」
「えっ?えっと、蛍狩りとか、川床とか・・・」
「もっと身近で簡単なのはないのかゾイ!?」
「もっと簡単なの?えーっと、そうでゲスね・・・。例えば・・・」
それらしいものを探そうと辺りを見渡したエスカルゴンの耳に下のバルコニーから笑い声が届いた。
その声に下を覗き込んでみるエスカルゴン。
デデデもそれに習うように下を覗き込む。
下のバルコニーではカービィとフーム達がスイカを食べている。
青々とした皮からは想像も出来ないほど真っ赤に熟したスイカの果肉はとてもみずみずしい。
それだけでも充分美味しそうだったが、それをカービィが本当に美味しそうにほおばる。
その食べっぷりに感化されてデデデの口から知らず知らずのうちによだれが垂れていた。
「おお~、うまそうゾイ・・・」
「ああ、もうそんな季節なんでゲスね。確かによく冷えたスイカは夏バテに最高でゲスな」
エスカルゴンの言葉にデデデの体が我慢できないように震える。
そして持て余した欲求を発散させるようにじたばたとその場で駄々をこねた。
「うおーーーーーーー!!ワシだってキンキンに冷えたスイカが食べたいゾイ!!あんなピンクボールに喰わせるのは勿体ないゾイ!!」
「まあ、カービィはスイカが好きでゲスからね。あの食べっぷりは見事でゲスよ」
カービィの食べたスイカの残り皮を見てエスカルゴンが感心したように声をあげる。
赤い果肉など残っていないほどの徹底した食べっぷり。
「よっぽど美味しいんでゲショね」と呟かずにはいられなかった。
その言葉が余計デデデの欲望に拍車をかける。
「こうなったら、大王権限の本領発揮ゾイ!!」





翌日、村中は大騒動になった。
畑と言わず、お店といわず、村中のスイカがあっという間にワドルディ達によって持ち去られてしまったのだ。
無数のワドルディ達によって集められたププビレッジ中のスイカは城の冷蔵倉庫に集められた。
村中のスイカは倉庫にうずたかく山のように積まれている。
「だーはっはっはっはっはっは!!これぞ大王のパワーゾイ!!」
「えーっと、1581,1582・・・、この調子だと軽く2000は越えそうでゲス」
ワドルディ達が次々運んでくるスイカを目で追いながら数を調べていたエスカルゴンがデデデに知らせる。
今年は寒暖の差が激しかったこともあってスイカは豊作、品質もいい当たり年のようだった。
このスイカを全部食べる所を想像してデデデは唾が沸くのを感じた。
「これで今年の夏は有意義に過ごせそうゾーイ!!」


「・・・ぽゆ」
朝一番にスイカ畑にやって来たカービィはその場の光景に言葉を失った。
昨日まではあんなに沢山なっていたスイカがひとつも残っていない。
昨日カービィが美味しそうだと思って目印を付けていたスイカもなくなっていた。
「ぷゆぅ~~~~!!」
「・・・これどうしたの?」
「お前が喰ったのか!?」
「ぽよお!!」
やって来たフームとブンもその惨状を目の当たりにして声を無くす。
まず第一にスイカ好きで前科のあるカービィに疑惑の目を向けるが、カービィも食べたかったスイカがなくなっていたのだから不機嫌で抗議をする。
むしろ狙っていたスイカを取られた不満をフームにぶちまける始末。
この反応にはフームもカービィが犯人ではないと判断するほかなかった。
「でも、カービィじゃないとしたら、誰がスイカを取ったのかしら?」
「カービィじゃないとしたら、後はダイナブレイドかな?」
「ダイナブレイドが飛んだら町中大騒ぎよ。それにスイカだけ取っていくのはダイナブレイドじゃないわ」

真犯人について思い当たる限り考えるが、なかなかカービィ以外は思い当たらない。
このままだと村人がカービィを犯人だと決めつけて捕まえに来るかも知れない。
そう思ったフームはとりあえずカービィを避難させるべく、城へと連れて行く事に決めた。
人目に付かないように中庭を通っていく。
「ぽよ?」
中庭を歩いている途中、カービィの視線がある一点に止まる。
カービィの視線の先にあるのは地下階段の入り口、そこに落ちていたのはカービィにとって見覚えのあるスイカの葉っぱが付いた蔓だった。
「ぽよっ!!ぱあよっ!!」
「どうしたの、カービィ?・・・あっ!!これ、スイカの蔓!!」
「なんでこんな所にこんなものが?」
スイカの葉っぱを拾い上げたフームは一連の事件を整理する。

・村中のスイカはたった一晩のうちに全部なくなった。犯人は誰か
・カービィは犯人ではない(カービィ本人の否認)
・なくなったのはスイカだけ。そのほかの食料はみんな無事。(ダイナブレイドではない)
・スイカがなくなった以外は荒らされた痕跡はなし
・何故か城の地下階段の入り口にスイカの葉っぱと蔓が落ちていた。(誰が置いたのか、または落としていったのか)

「・・・と、なると。もしかして・・・」
ひとつの結論に思い至ったフームはカービィを連れて階段を下りていく。
日の届かない地下室を進むと大きな扉に行き当たった。
扉の向こうからは蛍光灯の明かりが差し込んできている。
フームはそっと気付かれないように扉を小さく開けた。
「ぷゆあぁぁぁぁ!!」
「カービィ!!しいっ!!」
扉の向こう、山のように積まれたスイカにカービィが声を上げて飛び出すところだった。
慌ててフームがカービィを抱きかかえて止める。
その時、フームの耳にデデデの話し声が聞こえた。
「愚かな人民どもめ。こんなうまい食べ物をワシに献上しないから今後はもう没収ゾイ」
「それに何よりスイカ泥棒としてみんなが真っ先に考えるのはカービィを置いて他にいないでゲス」
「ダハハハハハ、スイカはワシのもの、カービィは犯罪者!!まさに一石二鳥ゾイ!!」
「(なんて奴・・・、自分が泥棒してカービィにその罪をなすりつけるなんて・・・)」
デデデのあまりに卑怯なやり口にフームの目に怒りの色が浮かぶ。
フームがデデデ達の会話に気を取られていた一瞬、カービィを抑えていた手の力がほんの微かに揺るんだ。

「ぽおよっ!!」

「カービィ!!・・・あっ!!」
フームが気を抜いた一瞬、カービィはスイカの山に走って行ってしまっていた。
そして一番手頃な大きさの一個に勢いよくかじりつく。
「あんぐっ!!」
「ああっ!!カービィ!!」
「デデッ!!なんでここがばれたゾイ!?しかも、ああーーーーーーーーーーー!!!!ワシが食べようとキープしていたスイカがーーーーーーーーーー!!!!」
カービィが一口で食べてしまったスイカはデデデが狙っていたものだったらしい。
だが、カービィはデデデの抗議などお構いなしで次々と山のようにあるスイカに手を付けていく。
まるでビデオの早送りのようにスイカがどんどん減っていく。
「あああ・・・、せっかく集めたスイカが・・・」
「うぐぐぐぐ・・・!!このピンクボールの皮を被ったブラックホールめ!!ペイントローラー!!カービィを倒してワシのスイカを守るゾイ!!」
デデデの声に応じて、スイカの山の向こうからローラースケートを履いた魔獣が飛び出してきた。
『!!』
「ぷあゆっ!!」
ペイントローラーが宙に絵を描くとそれが実物化してカービィに襲いかかる。
バクダンを描けばバクダンが、雷雲を描けば雷雲がカービィを襲う。
「駄目だわ。あれじゃあ、あいつには近寄れない・・・。せめてあいつの攻撃を封じられたら・・・」
そう思い至ったフームはカービィを助太刀するべく、何か吸い込めそうなものを探す。
スイカの他にはめぼしいものといえば、掃除用具くらい・・・。

「!!これだわ、カービィ!!吸い込みよ!!」

フームが手にした何かをカービィに向かって投げる。
カービィは迷わずそれを吸い込んだ。
すると・・・。

カービィがシャンプーハットのようなものを被ったかと思うと、手にはシャボン玉ストローのようなものを手にした姿へと変わる。
見たことのないコピー能力にフームは目を丸くする。
「何あれ・・・?」
「あれは・・・、バブルカービィ!!」
「バブルカービィ?」
いつの間にその場に現れたのやら、メタナイト卿にフームは顔を上げる。
「あの杖から発射されるシャボンで相手の攻撃を包み込んで無効化する、バブルカービィ。敵の能力さえもシャボンで包み込み、自分の能力として保存することも可能だ。・・・だが、フーム。一体、そなたカービィに何を飲ませた?」
「えっ・・・。床用の洗剤、あいつの攻撃洗い流せないかと思って・・・」
フームとメタナイト卿が話している間にもペイントローラーは攻撃を繰り出してくる。
だが、カービィは怯むことなく杖の先をペイントローラーに向けた。
「ふんっ!!」
杖から無数の泡が飛び出してその場を埋める。
泡にくるまれたペイントローラーの描いたものやペイントローラーは閉じこめられて動けなくなってしまった。
カービィの勝利だった。
「あわわわわ、陛下まずいでゲスよ!!」
「おのれ~!!スイカはワシの避暑食材ゾイ!!かくなる上は~!!」
スイカは渡さないとばかりにハンマーを振りかぶるデデデ。
だが、コピー能力がまだ消えていなかったバブルカービィは・・・。

「ぽゆ、ぽよ!!」

『ポワン!!』

そんな音が杖を振った途端にその場に響いた。
デデデとエスカルゴンはバブルカービィのシャボン玉に閉じこめられてしまっていた。
「・・・こんな事も出来たのか」
「あらまあ・・・、でも、しばらく2人とも動けないみたいだし、今のうちにスイカを運び出しちゃいましょ」
「ぽよ!!」
メタナイト卿がソードとブレイドを呼んで、スイカは手分けして村へと運び出された。
不思議なことにシャボンに閉じこめられたままのデデデは目の前でスイカが持ち去られても文句ひとつ言わない。



「ほほお・・・、このシャボンの中はいい匂いだし何より涼しいゾーイ」
「お金もかからないし、こりゃ極楽でゲスな・・・」
「ここは快適ゾイ、もうスイカなんか用はないゾーイ」
必死にスイカ回収をしているフーム達を尻目に、デデデとエスカルゴンは快適なシャボンの中で昼寝の時間に突入していった。

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