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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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私は今日も~♪頑張ります~♪(昔の歌謡曲のパロディ)

UPが遅くなってすみませんorz

遠藤様から
『ルカ&メタ小説お願いしてもいいでしょうか…!
贅沢を言えばピカチュウとかカービィとかちっちゃい子に手を焼くお父さんみたいな2人で…!』

との相互リクエストを頂いていたので書かせていただきました。
クールな2人がちびっ子のために頑張るってなんて微笑ましい・・・(黙)
メタは溺愛タイプ、ルカは兄弟愛みたいな感じでカビとピカチュをかわいがっていたらいいよ!!


こんなものでよろしければ、遠藤様お受け取りくださいませ!!

『cod-liver oil drop』
(かんゆドロップ)
 

「おや・・・?」
大広間へ涼みに来ていたルカリオは意外な光景に目を丸くする。
お盆も近いこともあって大乱闘は今は休業中、城に滞在しているファイターも元の世界に里帰りしているかしていて人気はあまりない。
いつもはマリオやリンクと一緒にいるはずのカービィが珍しくメタナイトと一緒だった。
カービィはメタナイトのマントにじゃれながら無垢な笑顔で笑っている。
そうしているときのカービィはルカリオでさえも可愛いと思う。メタナイトが溺愛するのも無理ないと思われた。
それまで珍しく機嫌良さそうにカービィの相手をしていたメタナイトだがルカリオが見ていたのに気がついて慌てていつもの表情を取り繕う。
「・・・来ていたのか」
「ああ。だが、リンクに見られたらなんて言われるかな?」
リンクとメタナイトはカービィ絡みで仲が悪い。
この世界が出来た頃からカービィはリンクとフォックスに懐いている。
2人ともカービィをかわいがっていたし、リンクは勘が鋭い。
メタナイトのカービィに対する並々ならない執着に気がついて防衛戦を貼るから、メタナイトとの衝突は避けられなかった。
しかし、メタナイトはすまして答える。
「その心配は無用だ。リンクを含めて殆どのファイターは里帰りしている」
今、城にいるのは実家に帰りたくないマルスと帰る場所のないロボットにゲーム&ウォッチ、そして野生のポケモンであるルカリオ達くらいなのだそうだ。
「それで、大広間で堂々と・・・」
「ああ。リンクにもフォックスにも気兼ねすることなくカービィと一緒にいられる」
「ぽーよっ!!」
遊んで、と言わんばかりにメタナイトに甘えるカービィにメタナイトは微笑んでカービィを優しく撫でる。
普段冷静でクールに見えるメタナイトの意外な一面、それはカービィにしか見せない顔でもあった。

「(メタナイトは、本当にカービィが可愛くて仕方ないのだな・・・)」
時々ストーカーまがいの行為に走りがちであるが、それでもそれがカービィ可愛さ故だと思えば多少わからなくもない。
むしろ、普段の冷静さから見ればかえって人間味があって微笑ましいくらいだった。
ルカリオはそう思いながらメタナイトとカービィのやりとりを見ていると・・・。


「ピカー」


「ピカチュウ、どうした?」
大広間にやってきたのはピカチュウだった。
だが、いつも元気はつらつなピカチュウが今日は少し元気がない。
代わりに手に何か紙のようなものを持っていた。
ピカチュウはそれをルカリオに差し出す。
「ピカカピ(これ、読んで)」
「手紙か?なになに・・・、
『ピカチュウへ、2,3日の間里帰りのために留守にします。お土産持って帰りますからいい子でお留守番していてください。S.A(サムス・アラン)』」
「ピーカァー(えええええ!!)」
ルカリオに手紙の内容を読んでもらったピカチュウの目が涙で潤む。
今朝からサムスの姿が見えなかったから、ピカチュウは城のあちこちを探していたらしい。
頼みの綱としてリンクの部屋にも行ったが、いつもは賑やかな部屋も今日は誰もいない。
最後の希望をかけてこの大広間に来たが、その希望もあえなく砕け散った。
「ピカチュ、ピカ?(じゃあ、リンクはどこ?)」
「リンクも里帰りの最中だ。この城には殆ど誰も残ってはいない」
「ピカァー(そんなぁ・・・)」
耳を垂れさせて落ち込むピカチュウ。
元々甘えん坊な性分でもあるのだろう、いつも甘えている人がいないとなると急に落ち込んで元気を無くしてしまう。
まるで自分がピカチュウを落ち込ませたような錯覚を覚えたルカリオは慌てた。
「そ、そう落ち込むな。元々お前も私と同じ野生のポケモンだろう」
「ピカァ、チャアァァ(でも、さびしいよぅ・・・)」
ピカチュウが寂しさに耐えるように身をかがめると、ピカチュウのお腹から切なげな音がした。
空腹を訴えたお腹を押さえながらピカチュウがぽつりと呟く。

「ピカ、ピカチュウ(ポフィンが食べたい・・・)」

「ぽよぽよ!!(ボクも食べたい!!)」

「ポフィン?」
耳慣れない言葉にルカリオは首を傾げる。
一応便乗してきたカービィも知っているらしい、頼みの綱としてルカリオはメタナイトに視線を向ける。
「メタナイト、『ポフィン』とは・・・?」
「さあ?私も聞いたことが・・・」
メタナイトでも知らないようだ。
すると、この世界の食べ物、もしくはこの世界で食べさせてもらった食べ物の可能性が高い。
「カービィ、それはなんだ?」
「ぽよぽよぽよ、ぽっぽよう(ピカチュウにおすそ分けしてもらったお菓子!)」
「ピカピカ、ピカチュウ。ピカカピカ!!(リンクが作ってくれたポケモン用のお菓子だよ!!)」
「リンクが・・・? !」
そこまで聞いたルカリオの記憶にある光景が浮かぶ。
リンクがピカチュウに会う度に与えていたピンク色した丸い小さなあめ玉のようなもの。
一度ピカチュウがそれを口にした時、とても嬉しそうにそれをほおばっていた。
もしかすると、あれが件のポフィンなのだろうか。
必死にその時の記憶、記憶の波動を思い出すルカリオ。
徐々にその時の情景が頭の中に蘇っていく。



リンクがポフィンをピカチュウにあげて、ピカチュウが喜んでいる。
サムスがだっこしていたピカチュウに笑いかけて、それからリンクにも礼を言っていた。
『いつもありがとう、リンク。私、ポフィン作れないから助かるわ』
『やろうと思えばサムスでも簡単に作れるさ。材料の木の実を入れて、スープと一緒に鍋に入れて固まるまでかき回していたらそれでお終い』
とても簡単に説明したリンクだが、サムスはそれでも心許ないと言わんばかりにメモを取り出す。
『ねえ、コツとかも教えてちょうだい。私、正直料理には自信ないから』
『コツって言われても・・・。まあ、ピカチュウは甘いのが好きだから桃とかスイカみたいな甘い果物をベースにして、スープはそれに合わせてハチミツのピューレみたいな味に仕上げたらうまくいくんじゃないか?』



「材料は、果物とスープか・・・」
「何?」
思いついたように言葉に出したルカリオにメタナイトは顔を上げる。
ルカリオは記憶の内容について確認するように頷くと、自信を持って話し始めた。
「前にサムスにリンクがポフィンの作り方を伝授していた。その時にコツも聞いていた」
ルカリオはじっと自分を見上げてくるピカチュウを撫でながら続ける。
「少し待っていてくれ。これから作るから、それまで辛抱していておくれ」
「カービィ、戻ってくるまでピカチュウと遊んで待っていろ」
「ぽおよっ!!(わかった!!)」
「ピッカ!!(ありがとう!!)」



笑顔で送り出したカービィとピカチュウを大広間に残し、ルカリオとメタナイトはとりあえず厨房に向かう。
いつもはファイターに食事を提供する炊事係ワドルディもファイターが少ないせいか休暇を取っているのか、誰もいなかった。
幸い、食材だけは充分すぎるほど保存してあった。
「さて、と・・・」
無数にある食材を前にルカリオとメタナイトは難しい声を上げる。
いくら作り方を知っているとはいえ、それだけで簡単にできるほど料理は生やさしいものではない。
ちなみにルカリオは料理の知識は全くと言っていいほど持ち合わせていない。
「メタナイト・・・」
「私に頼るな。私もろくなものは作れたためしがない・・・」
カービィが食べたいとしょっちゅうねだるホットケーキと戦闘非常食くらいしか作れないという。
仕方なく、とりあえずルカリオの記憶にあるリンクの説明に乗っ取って不慣れながらもポフィン作りに取りかかった。
「・・・しかし、メタナイトも苦労なことだな」
「ん?」
「カービィの為に慣れない菓子作りを覚えたのだろう。大したものだ」
慣れないピューレ作りに悪戦苦闘しながらルカリオは隣で果物を刻んでいたメタナイトに声を掛ける。
実際にやってみると料理はかなり大変な作業だった。
材料のハチミツが必要分量以上に溢れだす。鍋底に調味料が固まってこびりついて焦げだす。沸騰したスープが跳ねて飛んでくる。
慣れないことの連続でピューレひとつ作るのにもルカリオにとって重労働だった。
メタナイトもスイカの皮から実を切り出すのに悪戦苦闘していた。
時折指を切りそうになりながらも律儀にルカリオの言葉に返事をする。
「カービィが好物というのだから、仕方なかろう」
「私にはそこまでして尽くすお前の気持ちが理解できない」
まるで恋人に尽くすような徹底した愛情の注ぎよう、リンクが目くじら立てるのも無理ないと思う。
フォックスだってカービィをかわいがっているが、苦手な料理を率先してやるほどではない。
メタナイトは過去を思い出すように話し出した。

「・・・あの顔が、見たかったから、か。」
「なに?」
振り返ったルカリオにメタナイトは苦笑混じりで笑う。
だが、まんざらでもなさそうな笑みだった。
「前に、カービィがたまたま何かの機会で初めてホットケーキを食べたとき、いたく気に入ったと言っていたんだ。普通のケーキのように売っているものでもなかったらから、作って与えるほかなかった」
メタナイツにもホットケーキを作れるものはいなかった。
だから無理だと説明しようとした途端、カービィは大声で泣き出したのだ。
カービィに泣かれるとメタナイトは弱い。
仕方なく作り方を調べて作ったのだが、反面焦げ掛け・所々ダマになったりととても褒められるような代物ではなかったらしい。
それでも・・・。
「カービィは食べてくれて、嬉しそうに笑ってくれた」
ヒヤヒヤしながらカービィの様子を伺っていたメタナイトだが、ホットケーキを口にしたカービィは嬉しそうに笑って『おいしい』と言ってくれた。
その笑顔がまた見たくて、カービィの喜ぶ顔が見たくて、メタナイトは幾度となく作ってレパートリーを増やしたのだ。
その言葉を聞いてルカリオはその時のメタナイトの気持ちがわかるような気がした。
あのカービィの笑顔を前にして、そう思うのも無理はない。
ようやく、ポフィンを作る用意が調った。
厨房で悪戦苦闘しながらのお菓子作りも、いよいよ大詰めを迎えた。






大広間でカービィと遊んでいたピカチュウはドアの開く音に気がついて顔を上げる。
すると、案の定。そこには戻ってきたメタナイトとルカリオが立っている。
両者とも情け無用組み手でさんざんやられてきたようなげっそりとした顔つきをしていた。
ピカチュウとカービィはそんなことに気がつく様子もなく、2人に駆け寄る。
「ぽよっ!?(おかえり、ポフィンは!?)」
「ピカ?(できたの?)」
期待に目を輝かせる2人にルカリオとメタナイトの顔色が一層悪くなる。
そして渋々ながら皿に盛ったもの、作ったポフィンを差し出した。
そのポフィンは前にリンクがピカチュウに与えていたものと似ても似つかない。
所々焦げた形跡があるし、沸騰させてこぼしてしまったせいもあってカービィとピカチュウに食べさせるには充分とは言えない量だった。
「(とても、食べられたものではないだろうな・・・)」
リンクの作ったおいしいポフィンに舌が慣れているピカチュウにとってルカリオが作ったポフィンはとても口に合うようなものではないだろう。
そう諦めて皿を引っ込めようとしたルカリオだが・・・。


ぱくっ!


ピカチュウは手頃なポフィンをひとつ摘むと口に入れる。
そしてぱっと花が開くような笑顔をルカリオに向けた。
「ピカチュウ!!(おいしい!!)」
「・・・!!」
ピカチュウの笑顔にルカリオの頬が赤く染まる。
自信がなかったのに、絶対に食べてもらえないと思っていたのに。
ピカチュウがおいしいと言って食べてくれた。
その一言とその笑顔だけで今までの苦労が全部気にならないほど嬉しい。
カービィもポフィンに手を伸ばして食べていた。
「ぽっよいー!!(ポフィン、おいしい!!)」
「そうか・・・。良かった・・・」
「ぱあよ!!(メタ、ありがとう!!)」
笑顔でお礼を言ったカービィをメタナイトは優しく撫でている。
ルカリオがその様子を見守っていると、ちょんちょんと手を引っ張る感触がした。
ピカチュウはルカリオににっこりと笑いかける。
「ピカピカ、ピカチュウ(ルカリオ、ありがとう)」
「・・・良かったな」
「ピーカピカ、ピカチュウ(またポフィン作ってね)」
「ああ・・・」
メタナイトもこの笑顔が見たかったのか、ルカリオはさっきの話の意味・実感がようやく理解できた。
喜んでもらえる人がいた、『また作ってね』と言ってくれる声があった、それが何より嬉しかったのだ、
自分にもレパートリーが出来そうだ、リンクが帰ってきたら今度は本格的にポフィンの作り方を習おう。
そう心に決めて、ルカリオはピカチュウを撫でた。

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