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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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ざらめ様の『chelsea』との相互リンクを記念して、記念作品のリクエストを頂いて書かせていただきました。
メタナイト&トゥーンリンクです。


ざらめ様のサイトにおいてUPされましたので、こちらでもUPします。
ざらめ様宅で展示されているものの方がイラスト付きなので絶対読みやすいです。


トゥーンリンクの性格は本家のリンクの性格が性格なので、普通の元気ないい子ちゃんにしてしまっているのですが、(それ以前に風タクやってないし)書き上げた後に姫川氏の「夢幻の砂時計」を読んで、後悔クライマックス・・・。orz


だって、うちのリンクとメタナイトって基本こんなだし・・・。

canvas.gif

「逃げんな、コラ!今日こそ仮面引っぺがしてやる!!」
「っ!!それだけはさせてたまるかっ!!」

リンク:カービィやピカチュウに懐かれてる=可愛い、ちょち過保護。正義感強し
メタナイト:カービィの保護者代わり≒ストーカー・ロリコン・犯罪者。
・・・仲良いはずないですよね。


そんな人間関係図了解の上でお読みください。

『Tone of new wind』
 







亜空の世界の反乱事件、世に言う『亜空の使者』の一件が終息して一週間が過ぎた。
その間に世界は少しずつ均衡を取り戻し始め元の美しい世界へと戻りつつあったが、この世界のメインとも言える大乱闘はまだ開催されていない。
事件は終息したものの、亜空軍の残党や強奪されて行方不明になった貴重なフィギュアは未だ収拾が付いていなかったため、ファイター達はそれぞれ戦闘力が高い者は亜空軍の残党始末、移動能力が高い者は世界に散ったフィギュア回収に追われ大乱闘を開催する余裕はまだ無かった。
更にタブーに捕らえられて身動きが取れなかったマスターハンドが先日復活してファイター達の前に現れた時、驚くべき事を聞かされた。



『私が捕らえられたときに一緒にいたファイター三人の行方がわからなくなっている』



タブーがマスターハンドを捕らえたとき、マスターハンドは三つの世界からファイターをこの世界に連れてきていた。
マスターハンドが捕らえられ、ファイター三人もマスターハンドもろとも亜空に幽閉されてしまったのだという。
亜空はタブーの消滅と共に消えてしまった。
その時に世界から切り離されていたこの世界のフィールドと共にファイターもこの世界に戻ってきているらしいのだが、以前行方不明のままだという。
こうして、ファイター達は一日も早い世界の復元に尽力していた。



「私に森に行けと・・・?」
指名されたメタナイトは顔を上げた。
ファイター達が住居する城の談話室で誰がどのフィールドに赴くかファイター同士で相談して決められる。
テーブルには世界の地図が広げられ、至る所にフラッグマークやカラーマーカーで彩られた印が付いている。亜空軍の残党が多く出没した情報が寄せられた場所だった。
亜空軍の残党には中ボスクラスの敵も多い、よって亜空軍残党退治は大乱闘上位組・それも優勝常連となっている精鋭部隊が請け負っている。
この談話室ではメタナイトを含め、マリオ、リンク、マルス、アイク、フォックス、ファルコ、ルカリオ、C.ファルコン、と上位クラスでも比較的戦闘慣れ・緊急事態回避慣れした手練れが集められていた。
「森のステージはリンクの話だとかなり谷間や普通いけないような場所が多いらしい。そこを残党がねぐらにしているかも知れない。それでメタナイト卿とファルコで調べて欲しいと思うんだ」
この場の議長を務めているマリオの言葉にメタナイトはちらっと腕組みをして座っているリンクに一瞥を向ける。
リンクはメタナイトの視線に気がついたのかすぐ顔を上げた。
「リンクが行ったことがあるなら、経験のある彼に任せた方が適任では?」
「それは・・・」
「生憎俺は遺跡の方だ。亜空軍の亡霊が出るとかで、カラクリの多いダンジョンに慣れてる俺が適任だってマスターハンドから言われてる」
マリオを遮って説明したリンクにメタナイトは苦虫を噛みつぶした。
マスターハンド直々の推薦ならば、マリオでも覆すことは出来ない。
面白くないと思ったメタナイトの胸中を察したのか、リンクはにやりと口端を上げた。
「何かな?メタナイト卿は慣れた場所に俺を派遣して仕事を楽にしてくれようと思ってくれたのか?それなら願ってもない、俺も早く仕事を終わらせられたら早く帰れてピットやカービィ達とゆっくり出来る」
「っ!!リンクっ!!」
含みのある台詞にメタナイトが思わず立ち上がりかけた。
すると側にいたアイクとマルスがメタナイトを抑えにかかる。
ちなみにそれはリンクの側にいたフォックスも同じだった。
「駄目だよっ、メタナイト卿!!」
「メタナイト、よせっ!!」
「リンクも、メタナイト卿に意地悪言わないでください!!」
仲間の説得で会議は続行されたが、リンクとメタナイト双方の視線は険しいままだった。





「リンク、乱闘が始まったら覚えておけ・・・」
「あまり怒るな、メタナイト」
「まあまあ、メタナイト卿怒らずに・・・。それにカービィを残党退治から外して安全なフィギュア回収組に回してくれたんですから、その辺はリンクに感謝しないと・・・」
会議が終わった後、部屋に戻る通路を歩くメタナイトの足音は猛々しい。
同じくチームメイトでルームメイトであるマルスとアイクもフォローをしているが、それでも収まりは付かないらしく遺跡に一人で行くと言っていたリンクに対抗してメタナイトは一人で森に行くことを決めた。
普段冷静な彼に似合わず短慮な決断を下してしまったメタナイトにマルスはため息を付いた。

(カービィのことになると人が変わっちゃうメタナイト卿もメタナイト卿だけど、リンクも本当に意地悪だよ)


『亜空の使者』で行動を共にしていたチームはそのまま城でも共有スペースのある部屋で一緒に生活している。
つまりそれはカービィと一緒に行動していたリンクは同じルームメイト、と言う事だ。
先程のリンクの台詞はカービィと一緒にいたくてもいられないメタナイトのコンプレックスをピンポイントで貫いた皮肉だった。
ちなみにリンクはこの世界が始まった頃からカービィと一緒で、マルスが知っている限りでは親代わりにも思えるほどカービィのことをかわいがっている。
さっさと片付けて一番に城に戻る、とリンクに対して対抗心むき出しにしているメタナイトにマルスは本日何度目になるかわからないため息を付いた。
(大乱闘が始まったらどうなるやら・・・、本当に心配だよ)





「駄目ですよ、メタナイト卿に嫌がらせしちゃ・・・」
他のメンバーも解散して談話室に残ったリンクにフォックスは言い聞かせる。
するとリンクは手をフォックスの前にかざして止める。
「わかってる。それよりフォックス、敬語やめろ。今は二人しかいないんだし、プライベートなら親友同士だろ」
「えっ、は、・・じゃない、うん」
気さくな声にフォックスも相好を崩してリンクの側に腰掛けた。
リンクは椅子にもたれながら背伸びをすると、そのままの姿勢で宙を煽ぐ。
「・・・むかつくんだよ、あいつ。カービィの保護者面してベタベタして」
あまりにも子供っぽい言い分にフォックスは軽く吹き出して、すぐに表情を元に戻した。
「本当にリンクはカービィが可愛くて仕方ないんだな」
「あんな子供でもマリオを大乱闘で倒して期待の新星って言われてた程だからな。それなのに本人はまだ赤ん坊同然で無邪気だし、守りたくなるのも道理だろ」
そうだな、とフォックスも頷いて肯定した。
それでもリンクの表情は浮かないまま続ける。
「でも、あいつがそうなんだろ・・・。カービィのこと、誰より大事に思ってて、見守ってきていたのって」
リンクの脳裏に亜空軍との戦いの折、野営していた日のことが脳裏に浮かぶ。
あの夜、カービィは寝ぼけながらも寂しそうに泣いていた。めたないと、と口にして・・・。
「ああ、彼だよ、メタナイト卿だ。俺もスリッピーに調べてもらったんだ。カービィの銀河系について・・・」
ライラット系と同じく戦乱があった銀河。
戦乱に敗れたメタナイトは星々を彷徨い、気の遠くなるような月日の中でカービィを待ち続け、そして出会い守り抜くことだけを目的に生き続けた。
その並々ならない思いにフォックスも半ば感心したほどだった。
「フォックスの情報は嘘じゃない。・・・ってことは、やっぱりむかつく」
「でも、カービィが赤ん坊の戦士だったって事はメタナイト卿にとっても予測不能の出来事だったらしい。だけど、カービィもいつまでも子供じゃないよ。そのうちリンクが気を回さなくても立派に成長するさ。ちゃんとみんなが見守ってくれてるんだから」
カービィは大乱闘の上位組にも関わらず、残党退治組ではなく四散したフィギュア回収組になったがそれはリンクの計らいだった。
まだ子供で無邪気なカービィは計画性や計算性がない、死や危険と隣り合わせの場所を避けさせたいリンクの心遣いだった。
それでも納得いかないのか、リンクは面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「あいつも加わってるって所が面白くないけどな」
「・・・しょうがないな。リンクは」






結局、一人森に来たメタナイトは時々襲いかかってくる亜空軍の残党相手にギャラクシアを振るっていた。
マリオの説明通り、森の木々は天然の隠れ蓑として亜空軍に利用されていた。
時折木の合間から出てくるパペット型の敵や地面に潜むモンスターを退治しながらメタナイトは見落としがないように隅々まで渡り歩いた。

「・・・うん?」
一見普通の崖にしか見えない場所をメタナイトは見下ろした。
微かに他の崖とは違う風の音が聞こえた気がして、少し注意深くのぞき込んでみる。
耳を澄ませてみると今度ははっきりと風の音が何かの音色に近い音だと気がついた。
敵の罠かも知れないが他にめぼしいところはもう特には無かった。
メタナイトは崖の下に飛び降りる、と思った通り合間の岩肌がえぐれて隠し扉があった。

(なるほど・・・、まさに亜空軍にとって天然のねぐらという訳か)

まさかこんな所に扉が隠しているなどとは誰も夢にも思うわけがない。
いかに勇猛なファイターでもこんな自殺行為に近い危険を冒すはずがなかった。
これで最後か、そう思って扉に手をかけたメタナイトはふとその手を止めた。
扉の向こうから笛のような甲高い音が聞こえる。
まるで踊っているかのような楽しげな音と曲、てっきり亜空軍残党の潜伏先かと思っていたメタナイトはいささか意表を突かれた気分だった。
念のため、慎重に扉を開いて部屋に入る。
中は薄暗い空間だったが、部屋の奥で微かに光るものがあった。

(妖精・・・?)

見覚えがある青い綿毛のような存在、それはリンクが時々出して戯れている妖精と殆ど同じだった。
妖精はその場にいる人影の持っている杖に留まるように飛び回っている。
発光する妖精が飛び回る度に人影が照らし出されて見えるようになってきた。
緑の服、緑の帽子、そして肩に背負った剣と盾・・・。

「リンク・・・?」

先刻腹を立てていた人物が頭に浮かんで思わず声に出てしまった。
「えっ?だれ・・・?」
妖精の相手をしていた人影はメタナイトに気がついて振り返った。
その途端、メタナイトはすぐに考えを切り替えた。
と言うのも、その人物と知っているリンクは服装こそ似ていたが様子や雰囲気がまったく違っていたからだ。
目の前にいる人物は立ち上がってメタナイトを見ていたが、等身もかなり小さく声も少年独特の高い声でせいぜい12歳前後、ネス等と同年代に見える。猫のようにぱっちりとした瞳がメタナイトを映していた。
「そなたは・・・?」
「あ、ボクですか。ボク、リンクです。もしかして・・・、ファイターさんですか?あの、ボク実はずっと亜空にいて・・・」
「亜空・・・。それでは、そなたがマスターハンドの言っていた・・・」
囚われていたファイターの一人だった。
その子供、トゥーンリンクの話によると彼は先代・時のオカリナを持っていたリンクの直接の子孫に当たるらしく、メタナイトの知っているリンクとは違う次元の存在らしい。
彼の世界では男の子が12歳になると古の勇者にあやかって緑の服と帽子を身につけさせる風習があるらしい。そしてリンクという名前はご先祖様からあやかったのだという。
リンクに似ているのも道理だった。
亜空に囚われていたときは三人のファイターと一緒だったが、亜空が消滅した瞬間に取り込まれていた世界に引っ張られるようにしてここに行き着いたという。
「あの、ボクの他にプリンちゃんとウルフさんがいたんですけど、見つかってますか?ボク、亜空であの人達に助けてもらったんですけど・・・」
「・・・残念だが、私が見つけられたのはそなただけだ。後の二人は他のファイターも捜索しているがまだ見つかっていない」
「そう、ですか・・・」
トゥーンリンクはしょんぼりとして肩を落とす。
落ち込んでがっかりしている様子から見ると、どうやら本家のリンクとは性格も大いに違うらしい。
そのおかげでメタナイトもトゥーンリンクに対してリンクの面影を見ず、普通に接することが出来た。
「気を落とすな。そなたが無事だったなら他の二人も無事な可能性は高い。それよりも良くこんな場所で一人今まで頑張ったな」
「ありがとうございます。でも、ボク寂しくなかったんです。これがあったから・・・」
そう言ってトゥーンリンクは懐から一本の棒を取り出す。
それはさっき、妖精と戯れている時に使っていた白い棒、タクトだった。
トゥーンリンクは「助けてくれたお礼に」と笑うと手慣れた手つきでタクトを振る。
すると・・・。
「・・・!」
どこからともなく風が吹いてきて、風がタクトにあわせて音を奏でる。
トゥーンリンクがタクトを強く振れば強く、そっと振れば優しく風はタクトの指揮にあわせて調べを作り上げていた。
その調べはメタナイトが崖の上と扉の外で聞き止めたものと同じだった。

(なるほど・・・、こちらのリンクは『風を奏でる少年』か・・・)

限りなく原始的な音だが、調べは耳新しく済んだ曲調で穏やかな音色にいつしかメタナイトは耳を澄ませて聞き入っていた。





夕方、トゥーンリンクを伴って城に戻ってきたメタナイトだったが、ちょうど湿地を捜索していていたC.ファルコンはプリンを、遺跡を捜索していたリンクもウルフを連れ帰っていた。
「みんな無事だったんですか!?よかった」
「・・・う、まあ、約一名無事じゃないけど」
「?どういう意味だ?」
言葉を濁したファルコにメタナイトは首を傾げた。
すると、城の地下通路の向こうから狼の遠吠えが響き渡った。
「えっ!?この声はウルフさん?どうなってるんですか、メタナイトさん」
「・・・ファルコ、一体何が」
「あーぁ、また要らんこと言ったなあのバカ狼野郎」
遺跡を捜索していたリンクはウルフが囚われていた部屋を見つけ出したが、助けられたウルフはそれが気にくわないようでリンクの助けを突っぱねたのだ。
おまけに相手が親友であるフォックスの仇敵だと知るともう遠慮はなかった。
最終的に行動不能になるまでぶちのめして身動き取れなくなったウルフを半ば無理矢理強制的に連れ帰ってきたのだ。
今はルカリオやDr.マリオとゼルダ姫達の看護下にあるらしい。
「だけど、あの野郎。姫達の言葉にも突っかかったらしくてリンクがぶち切れた。おかげで治療室までリンクが出張って躾と治療っていう命がけのフルコースの最中だ」
「じゃあ、リンクさんには会えないんですか?」
トゥーンリンクの質問にファルコは腕をクロスさせた。
「やめておけ」との意思表示、タイミング良くまたウルフの叫び声が響いた。
にべなく拒否されてトゥーンリンクは少しがっかりしてため息を落とす。
「せっかく・・、大乱闘のこと教えてもらおうと思ったのに・・・。ボク、まだ自信ないから技とかも知りたかったな」
トゥーンリンクの言葉にメタナイトは彼の持っている武器を一瞥した。
扱う体に対して若干大きめの剣・・・。

「・・・別に、そなたが構わないのならば、私が剣の相手になっても構わない」
「えっ!?本当に?良いんですか!?」
トゥーンリンクの声が弾んでいる。
顔を見ると猫のような大きな瞳は嬉しそうに輝いていた。
メタナイトは軽く笑うと付け加えた。
「ただし、私は手加減してやれるほど優しくはないぞ。途中でやめたいと泣きを入れても聞かないからやるからには覚悟するがいい」
「よろしくおねがいしますっ!!」
迷いもなく元気な挨拶が返ってきた。

この子もきっとカービィのように成長すれば強くなるだろう。



そんな微かな期待を胸にメタナイトはトゥーンリンクを伴ってトレーニングルームへと向かった。
 
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