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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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夢様から頂きましたリクエスト小説です。

>『「勇者と鳥(と狼)中心で喧嘩する。」で御願いします。 テーマやギャグかシリアス等かは設定しやすいもので構いません。』


(*-▽-*)

いつか書いてみたいなー、と思っていたシチュエーションだけににyにyがクライマックス☆
うちのリンクはHO☆MO★ッ気無いけど、無意識でスキンシップとか多くてさりげなく相手がドキッとするような事をしでかしていて、知らずに敵とかライバルとか作ってたら面白いです。(大変だね)


夢様、よろしければお受け取りくださいませ。
期待はずれでしたら遠慮無くお申し出ください。喜んで書き直しさせていただきます。
以下、夢様への返信になります。
『またお越しくださいましてありがとうございました。
大ファンだなんて、勿体ない・・・//////
好みの会う人がいらっしゃってとても嬉しいです。
後日、絵チャット室・チャット交流室を創設予定ですので、その時はまた是非一緒に語り合いましょう。
夢様と色々なお話しをするのをこちらも楽しみにしております。

それでは、是非またお暇な時にでもお越しくださいませ』

『Is it less than lover more than the friend?』
(友達以上と恋人未満?)



「フォックスから離れろ!!この、狼野郎!!」
「黙れ、邪魔するんじゃねえ!!鳥なら大人しくそうめんでも喰ってろ!!」
「んだと!!」
「・・・2人とも、いい加減に」
もはや日常茶飯事ながら、フォックスを巡って喧嘩を始めたウルフとファルコをフォックスは健気にも宥めにかかる。
最初は確か、ウルフがフォックスにちょっかい出したのが始まりだった。
大乱闘で勝負して負けたら勝った方の言うことを何でも聞くとか、そう言う条件での挑戦状を叩きつけられて、それを聞きつけたファルコがウルフの目論見を見破って止めに入った。
もちろん、自分の企てを阻止されるような結果になったウルフは面白くない上に邪魔をしたファルコが目障りだ。
ファルコも自分に抜け駆けしてフォックスに手を出そうとしたウルフが許せないし、何よりフォックスをウルフの毒牙に掛けさせたくはない。
結果、今にもドンパチ始めかねない険悪な雰囲気になるから穏健派のフォックスが非常に頭を悩ませる羽目になるのだ。
何で2人が自分のことで喧嘩をするのか、その辺の色恋事情に鈍感なフォックスは全く理解していないが少なくとも2人の喧嘩の原因は自分にあると自覚している。
生真面目で他人に迷惑を掛けたくない責任感が人一倍強いフォックスには見て見ぬふりは出来なかった。
「どうしたらいいんだ・・・」
「どうした?フォックス」
ため息を付いたフォックスの背後から聞き慣れた声がした。
振り返ったフォックスは廊下の向こうから来た人物、この世界での親友であるリンクに困ったように笑いかける。
「いや、大したことじゃないけど、またファルコがウルフと喧嘩しているから、放っておけなくて・・・」
「またか・・・」
フォックスから話を聞いたリンクはいらだたしげに鼻を鳴らす。
フォックス同様色恋には疎くても勘が鋭いリンクはファルコとウルフの思惑を察している。
おまけに親友であるフォックスを狙っている上に、当人であるフォックスを心配させて悩ませているのだから当然2人を見る視線は険しいものへと変わった。
だが・・・。

「それより、リンクどうしたんだ?俺に用があったんじゃないか?」

リンクはすぐに表情を切り替えると笑顔でフォックスに向き直った。
「ああ!ファルコとウルフのせいで忘れるところだった!!さっき、情け無用組み手で10人以上倒せたからクリアゲッターボーナスとニューレコードボーナスが入ったんだよ。だから、その賞金で一緒に城下の甘味屋でもどうかなって思ったんだ。もちろん、俺の驕りで!!」
「えっ!!いいのか!?」
借金返済に追われているフォックスには甘味などの趣向品にわずかな金額もつぎ込めない。
だが、甘い物も嫌いな訳じゃないからこのリンクの申し出はやっぱり嬉しい。
思わず表情を輝かせたフォックスにリンクは悪戯っぽく人差し指を唇に当てた。
「その代わり、ピットやカービィとヨッシーには内緒だぞ。あいつ等連れて行かなかったって知ったら絶対に怒るから!」
リンクの台詞にフォックスは軽く吹き出して、親指を立てる。
「了解、絶対に言わない」
「よし!それじゃあ、そうと決まれば早く行こう。あの店、人気あるから結構混むんだ」
「そうだな。俺も待たされるのはゴメンだぜ」
話がまとまれば動くのは早い。
店まで競争、と走り出したリンクとフォックスはあっという間に城下へ行ってしまう。

ウルフとファルコが止める間もなかった。
「あの野郎、俺様出し抜くとはいい度胸してんじゃねえか・・・!!」
「くそっ、こんなバカ構っているうちにもっと手強い奴いたの忘れてたぜ!!」
城下へと走っていくフォックスとリンクを城のバルコニーから目で追うウルフとファルコ。
気の置けない親友であるリンクの申し出は、真面目で慎重な性格に反してフォックスは迷いも疑いもなく乗ってしまう。
見事に鳶に油揚げをかっ攫われる結果となったウルフとファルコだが、いくら悔しがっても後の祭り。
だが、両者ともここですんなり諦めるようなしおらしい性格の持ち主ではどのみちいずれ勝ち取ることは出来ない。

「「・・・・・」」



「うまいっ!!」
城下に最近オープンした甘味屋は和洋問わない品揃えとその味の良さで評判がいい。
スイーツに目がない女性ファイター達、ピーチ姫やプリンも御用達のお墨付き店だ。
甘味屋の季節限定・和風抹茶パフェのおいしさにフォックスは舌鼓を打った。
隣で栗のカスタードパフェを食べていたリンクも嬉しそうに頷く。
「本当に幸せそうに食べるよな、フォックス。連れてきた甲斐があったよ」
「甘味食べるの久しぶりだからさ!ファルコもいつもウルフと喧嘩するし、生き返った気分だ」
至極嬉しそうに答えるフォックスの言葉にリンクはフォックスの苦悩が忍ばれて不憫でならない。
あんなのでも仲間としてライバルとして認めている、心優しい親友の苦労人気質がまた哀れである。
「たまには『嫌だ』ってきつく言ってやればいいのに・・・」
「俺もそう思わないことはないんだけど、でも、やっぱり2人とも俺に気を遣ってくれてるのはありがたいからさ」
「(その好意が違う意味での『好意』って気がつかないんだもんな・・・)」
普段は頭も冴えているのに、この鈍感ぶりはどうしたものか。
いっそ身の安全の為に教えてやろうかと思うときもあるが、それをしたら優しいフォックスのこと要らぬ心配の種を増やす結果になるかも知れない。
それなら知らぬが仏、今のまま時折自分がこうやってフォローを入れるのが一番フォックスにしても幸せなのかも知れない。
そう思い直すとリンクはひとつ頷いて、パフェの栗とクリームの部分をすくうとフォックスに差し出す。
「じゃあ、いつも頑張ってるフォックスに俺からのご褒美!」
「小さいご褒美だな!じゃあ、俺も・・・、リンクにお礼の一口!」
リンク同様自分のパフェをすくって、フォックスもリンクに差し出す。
互いに笑い合った後、それぞれ差し出された相手の甘味を同時に口に入れた。



「あの野郎!!抜け駆けしやがった!!」
「フォックスも無防備すぎるぜ!あんな事、チーム内でもクリスタル相手にもしなかった癖に!!」
こっそり後から付けて、今までの光景の一部始終を見張っていたウルフとファルコは怒りで震える手を握りしめる。
最後の甘味の交換は単なる回し食いではなく、2人にとっては間接キスに等しい。
さっきまではお互いが一番の邪魔者だと思っていた2人だが、その考えは大いに的外れだった。
思わぬダークホース・リンクの存在にウルフの目つきが険しくなる。
「いくら親友同士って言ったって、あれは行き過ぎだろ・・・」
「いや、あいつはフォックスのことをマジで友人としか見てねえのは確かだ。だけど、あいつは変わってるからな・・・」
大乱闘に召還されて日が多少長いファルコがリンクを見張りつつ話す。
リンクもフォックス同様、真面目で優しく考えのしっかりした好青年だが、生真面目すぎるフォックスよりもリンクの方が自由奔放で囚われた考え方をしないおおらかさがある。
前にそんな所が好ましいとフォックスがファルコに言って聞かせた事があった。
どちらもウルフとファルコには縁遠い性質、内面的では太刀打ちできそうにない。
「やっぱ、大乱闘でシメルしかねえか・・・」
「シメルって、お前シメられるのか?」
「っ!!」
ウルフの冷静な言葉にファルコは言葉を無くす。
リンクは優勝常連の精鋭。サブイベント系での成績は装備の多さが徒になってそれ程ではないが、装備を戦局に分けて多様に生かせる器用さとその剣腕の威力で大乱闘に至っては首位争いをするほどの手練れだ。
性格的にも相手を徹底的に息の根を止めないと安心できないのだろう。
戦い慣れしているせいもあってか、完膚無きまでに叩きのめされて復帰力の高いファルコでも撃墜される事が多い。
一気に顔色を無くしたファルコにウルフは畳みかけるように続ける。
「あのガキ、トゥーンと違って結構キレやすい性格していやがる。亜空の後、俺と遺跡でやり合ったのはあいつだったが、容赦無しだったからな」
復帰力はともかく、まともにぶつかるのは理に合わない。
しかし、リンクがいる限りどちらもフォックスに手を出すことは出来ない。
根が真面目なリンクは曲がったことを許さないし、敵と判断したら容赦なく叩きのめしに来る。
まさにパトロンのような存在だ。
「・・・! まてよ」
ウルフが何かひらめいたように顔を上げる。
そしてファルコにその作戦を提案するとファルコも頷いた。
話がまとまるやいなや、2人は城へと急いで戻っていった。




翌朝、大乱闘のプログラムが各部屋へと送られる。
自分の出場枠を確認したリンクはため息を付いて、プログラムをテーブルに投げ出した。
「どうしたの?リンク」
「今日の大乱闘のプログラムだ。見てみろよ、ピット」
リンクに言われてピットはプログラムを確認する。
リンクの出場は本日の第4試合の個人戦・四人制バトル。対戦相手は・・・。
「うわぁ・・・、リンク、これさすがにまずいんじゃ・・・」
「ついてないだろ。寄りによって、狼親分と鳥そうめんにロリコン卿だ」
「っていうか、これ。下手したら集団リンチにされるじゃない!」
あまりに分の悪すぎるカードにピットの声が大きくなる。
対戦相手はウルフ・ファルコにメタナイト。
全員優勝常連に加えて、歪曲した性癖の持ち主だからリンクと対立している。
当然、他三人はリンクに多少なりと恨みを持っているはずである。
「(昨日フォックスを連れ出したことに対する報復か・・・。まさかメタナイトを抱き込んでくるとは・・・)」
さすがのリンクでも優勝常連、特に遠距離戦に秀でたファルコとウルフ、近距離戦に強いメタナイト相手は厳しい。
ピットもさすがにリンクの分が悪すぎると思ったのかそわそわしている。
「どうしよう、今からでもプログラムの変更を申請できないかな?これじゃあ、リンクがあんまりにも・・・」
「いや、いいよ。ピット」
リンクは立ち上がると剣を手に外へと向かう。
振り返ったその目は戦うときと同じ目をしていた。

「ちょっと、懲らしめてくるから」


そして迎えた大乱闘第4試合。
それぞれのファイターがスタジアムに登場する。
背中に帯びた剣に手を伸ばしたリンクの目が瞬時にファルコとウルフを捉える。


『 3 2 1 GO!!』

 

 




「いてて・・・」
「お疲れ様、リンク」
大乱闘が終わった後、激戦を終えたリンクをフォックスはねぎらった。
だが、リンクは面白くなさそうに口を尖らせる。
「でも結局メタナイトに負けたからな。カービィ、連れて行かれた・・・」
「ウルフとファルコに加えてメタナイト卿じゃさすがのリンクも分が悪すぎるだろ。それにしてもナイスファイトだったぜ」
健闘を称えたフォックスにリンクは少しだけ口元を緩めた。
あの時の試合の結果はメタナイトの首位、リンク二位でウルフとファルコは同一三位で幕を閉じた。
ウルフとファルコは一見すると対照的なタイプに見えるが、唯一復帰技の性能が低いという共通の弱点があった。
もちろんリンクも復帰技が豊富な方ではなく、空中戦も苦手な分類に入るがあえて空中戦に挑んだ。
バクダンとクローショットを駆使すれば、接近しなくても充分復帰を邪魔して自分もステージに戻ってこられる。おまけに2人同時にかかってきたのもリンクにとって好都合だった。
だが、さすがに空中戦を一番得意とするメタナイトにまではその戦法は通用しなかった。

「あっ!てめえ、またっ!!」

「何また抜け駆けしてフォックスと一緒にいやがるんだ!!」

フォックスと話していた所を目撃したウルフとファルコがリンクに詰め寄る。
だが、リンクも負けていない。
「抜け駆けとか言うな!俺はお前等と違ってフォックスとは友達なんだから、一緒にするな!!」
「嘘つくな!お前の接しているレベルは友達どころじゃねえ!!ってか、チームメイトの俺にまで目くじら立てんな!!こっちの狼の方が危険だろ!!」
「んだと!?このトリ!!一度も俺様に勝ったことない癖に偉そうな口叩いてんじゃねえ!!こんなガキ勇者一人押さえつけられねえ癖に!!」


カチン!


ウルフの最後の一言がリンクの逆鱗に触れた。
それまで我慢していたが、青二才呼ばわりされて黙ってはいられない。
「表に出ろ!!相手になってやる!!」
「ああ?やんのか!?クソ狼、くたばっててもいいぜ!!」
「威勢だけはいいのは同じらしいな!!トリもガキも!!」


大乱闘の熱の冷めやらないまま、ヒートアップした口調と怒りのボルテージは止まることを知らない。




「「「上等だ!!!」」」

 

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崇拝します!!
…この度は私には、素晴らしっっっ過ぎる小説でリクエストにお答え下さって、なんと申しあげたら良いか…今なら私、レグルス様に魂を売っても後悔しません!!!!(←いらねぇよ)というか完成の早さに後光が見えますVV好みにも問題がなかったようで、安心しました。書き直しなんて無用です、完璧ですから。(b^-゜)
実は私、健全主義&NL愛好者なので基本BL的表現をあまり好まないんですが、キャラ崩壊と行き過ぎが無ければ、狼→狐←鳥はアリだと思っています!!(断言)
だって2人とも彼女無しだし、ツンデレな上に(意味違えど)狐が大事ですしvv
小説の最後で喧嘩勃発の3人を見て、溜め息が増える狐が想像できました。(笑)私的に彼は、人気者(又を総受け)なのでメンバーが異なってもこういうことが意外と多そうです…。それと、確かリクエストは月一(でしたよね?)とのことなので、来月中旬まで頑張って待ちます。ネタは無尽蔵にあるので。(ぇ)
…長々と失礼しました……。f^_^;
ではチャットで沢山語り合える日を楽しみにしています。
2009/10/19(Mon)20:04:50 編集
Re:崇拝します!!
いらっしゃいませ、夢様。
またお越し頂けましてありがとうございます。

ちょっとアッーな方向に踏みつつあったのでハラハラしていましたが、お気に召したようでほっとしております。でもレグみたいな駄目人間を崇拝しちゃ駄目ですよ、魂も売っちゃ駄目です。もっとご自分を大事になさらないと・・・。
狐君は生真面目でいい子だから誰にでも好かれると思いますよ。おまけに苦労人だから嫌われること自体もなさそうです。

リクエストはお一人様月一です。ご了承くださいませ。月が変わった時点で大丈夫なので、よろしかったらまたリクエストしてやってくださいませ。

そろそろ、今週中にチャット部屋も設置しようかと思っているのでその時はよろしければ覗いてやってくださいませ。

それでは、是非またお越しくださいませ。
今回はリクエストありがとうございました。
レグルス 2009/10/20(Tue)22:14:43 編集
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