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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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プラ様のWorld.Apartに相互リンクさせていただきました。相互記念小説です。


リクエストさせていただきましたところ「リンクとフォックスで」との事でした。
おまけにお題頂いておきながら色々書きかけの物や旅行や絵チャ・企画などでまだお題手つかずでした。orz
なので記念すべきお題の第一弾!『1.はじめまして』でリンク&フォックス書かせていただきました!!


プラ様、こんな物でよろしいでしょうか!?
期待はずれ、あまり面白くなければ容赦なく仰ってください!!書き直します!!




タイトルは特撮仮面単車乗り10番目のOPからピックアップ。
でも、最近この曲がスマブラソングに聞こえて仕方ない・・・(耳鼻科行け)
『G/o/d k/n/o/w/s』(←動画の見過ぎ)に次ぐスマブラフィットソングです。

『Encounter in the intersecting world』
(交差する世界での出会い)



マスターハンドという世界の創造主によって集められた、違う世界の戦士達。
彼らに課せられた目的は、戦うこと。



(要するに、マスターハンドにたどり着いて彼に囚われたファイターを全て助け出すまで元の世界には帰れない。そう言うことか・・・)


詳しい概要を聞かされたフォックスは頭の中でこれまでのいきさつをまとめた。
遊撃隊スターフォックスを束ねていただけあってフォックスはそれなりに戦闘能力も高いし、状況判断能力もある。
課せられたミッションは特に苦労することもなさそうだったが・・・。

(・・・チーム戦?)
ファイター同士がタッグを組んで戦うもう一つの形式。
マリオやヨッシー・ドンキーを除いたファイターの殆どはお互い面識もないファイターばかりだった。
思いもかけないルールにフォックスは頭を抱えた。

(タッグって言われても・・・)
元々それ程友達作りが上手ではなかったフォックスは人見知りが若干激しく、亡くなった父・ジェームズも生前そのことを心配していた。
タッグを組めない場合、そのファイターはマスターハンドにメタル化か巨大化の便宜を図ってもらえるが、それでも一人で三人のファイター相手にしなくてはいけない。
さすがにそれは厳しい条件だった。
「はあ・・・」
なかなか他のファイターに声をかけられず、一人その場に残っていたフォックスは小さくため息をついた。
今は気心知れたスターフォックスの仲間もいない、見知らぬ世界に一人取り残された気がして寂しかった。



「あの・・・、あなたもファイターですよ、ね?」
「わあっ!!」

突然かけられた声に驚いたフォックスは動物らしい俊敏さで後ろを振り返った。
そこにいたのはフォックスよりも若干背が高い、緑の服に帽子を被った青年。
壮年のマリオと違って若く、金髪に青い瞳が印象的な整った面立ちをしている。
名前は確か、リンク。
リンクも声をかけたものの、フォックスを脅かせてしまった事を気にしたのか慌てて詫びを入れた。
「ご、ごめんなさい!!脅かすつもりじゃなかったんです!!そんなにビックリするとは思ってなかったから!!」
「いや!こっちもすみません!!俺・・・、じゃない、ぼ、僕がぼーっとしてたからいけないんで・・・!!」
相手のすまなそうな声音にフォックスは慌てて取りなそうとするが、ビックリしたのと初めて会話する相手だったこともあって緊張のせいかあがり口調になってしまう。
だが、リンクもフォックスの口調が移ったのか、急き込んだ話し方は変わらない。


「いやほんとに、気にしないで・・・!!大した用じゃなかったし・・!!」

「いや、そんな気にしないで・・・!!」

「気にしてるのはそっちですから・・・」

「そちらこそ、ご丁寧にわざわざ・・・」


お互い必死に取りなすことで頭がいっぱいで、もはや相手が何を喋っているかさえわかっていない。
両者は延々それを続けていたが・・・。

(・・・ん?)

(あれ・・・?)

ようやく話の内容がなってないことに気がついた二人は同時に顔を上げた。
その途端に二人の視線がぶつかる。
冷静になった今、さっきお互いが話していたことを思い返すと顔から火が出るほど恥ずかしい。
そう認識した途端、フォックスの顔もリンクの顔も一気に耳元まで真っ赤になった。

(うわあああああ!!バカバカバカバカ、俺のバカ!!初対面の人に緊張していたとはいえ、なんて失礼な真似したんだよ!!)

(あああああああああ!!せっかく頑張って声かけたのに!相手脅かした上に変なこと口走るなんて!!絶対に変な人って思われた!!)




「「失礼しました!!ごめんなさい!!」」




青年特有の声が重なったと同時に、リンクとフォックスは殆ど同じタイミングで相手に頭を下げていた。
「・・・あ」
「・・・あ」
お互い同じ事を考えて、同じように頭を下げていた事に気がついた二人は呆気に取られながら顔を上げる。
しばらく、お互いの顔を見つめ合ったまま沈黙が訪れた。


ふ、とリンクが不意に口元を緩ませる。
それにつられるようにフォックスの口からも押し殺したような声が溢れた。
「ふ・・・、ふふふ」
「くっく、くくく・・・」
「ふふ、ふ・・。あははははは!!」
「くっくくく、あっははははははは!!」
極度の緊張が解けた二人から自然と笑い声が飛び出した。
お互い緊張して誤解して物事を捉えて早とちりをしたのがあまりにも容姿に似合わず間抜けで、それにも関わらず考えていたことや行動が思いがけないほど同じなことが滑稽で、おかしくて笑うのが止まらなかった。
ようやく笑い声が止まった頃には二人とも笑いすぎて目に涙が浮かんでる。
「あー、お腹苦しい。・・・でも、こんなに笑ったのって久しぶりだ」
「俺もだ。この世界に来て初めて笑ったような気がするよ」
リンクにつられてプライベートの口調でつい話してしまっていたフォックスは思わず手で口を覆った。
そして急いで言い直す。
「ぼ、僕もです。この世界に来て初めて笑った気がします!」
「・・・なんか変だな、その言い方」
リンクの指摘にフォックスは意外そうに目を開く。
「さっきの方が良かったって。俺もそんなに敬語とか堅苦しいの好きじゃないし、ため口の方がずっと話しやすいんだ」
「えっ、で、でも・・・」
言いかけたフォックスを遮ってリンクは手を差し出す。
そしてにっこりとくったくない笑顔をフォックスに向けた。
「俺はリンク。ハイラルから召還されたんだ。よろしくな!」
フォックスは差し出された手とリンクの顔を交互に見る。
そして、ゆっくりと手を伸ばしてリンクの手を握った。
握ったその手は力強くて、そしてあたたかかった。
慣れない人に臆病だったフォックスだが、この時は自然と笑顔がこぼれた。

「俺の名前はフォックス。・・・フォックス・マクラウドだよ、よろしくなリンク」





「遊撃隊?」
「報酬もらって戦う非常戦闘用員のこと。依頼もらえるかは腕次第なんだ」
「近衛兵(ガーディアン)みたいなものか?」
「まあ、近いかな?リンクがやってる勇者業に似てるよ」
「勇者は金稼ぎじゃないって。俺は王家に仕えてるんだから」
大乱闘の舞台である城の廊下から青年同士の会話が聞こえてくる。
あれからすっかり意気投合したリンクとフォックスは延々とお互いがいた世界、身の回りの事、お互いのことについて語り合っていた。
「その剣で時空を越えた?リンクの世界ではそんなことが出来るのか?」
「神に選ばれた者だけだって。でも未熟だからって7年も眠らされて、起きたらあっという間に17歳だ」
「へえ、俺とはたったの一つ違いか」
「えっ!?フォックス、16歳で遊撃隊の隊長なのか!?」
「違うよ!16歳で戦闘機乗れるわけないだろ!!18だよ!!」
「じゃあ、俺より年上!?小さいし小柄だから年下だとばっかり思ってた!!」
「なにおうっ!!」
リンクの発言が少し勘に障ったフォックスは自分よりも背の高い位置にあるリンクを睨みつける。
その時、城のアナウンスと共にフォックスの前にターゲットマークのワープゾーンが現れた。
対戦相手はマリオ&ヨッシー、タッグ戦だった。
ワープゾーンになかなか足が進まない。
そんなフォックスの背中を押したのはリンクだった。
「ほら、大乱闘が始まるぜ。待たせたら悪いから早く行こう」
「でも、リンク。俺は・・・」
『タッグを組んでくれる相手の当てがいない』と言いかけたフォックスを遮ってリンクはフォックスの手を引いてワープゾーンへと歩き出す。
「俺と組めばいいじゃないか。こう見えても腕には自信あるぜ」
「リンクが・・・?」
「ああ。俺がタッグじゃ不安か?」
そう聞き返したリンクにフォックスは頭を振った。
口元を緩めるとリンクと拳を合わせた。
「頼むよ、相棒」
「・・・ああ」


二人同時に初めてのタッグ戦のワープゾーンに足を踏み出す。
その時の試合は、どの乱闘よりもフォックスにとって忘れられないバトルになった。

 

 

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