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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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そんな夫婦喧嘩に首を突っ込む究極の下世話レグ、参上☆(わかる人だけ笑ってください)

スマブラシリーズ小説第二弾、『If,Fights of friends』
今回はマリオ×ピーチです。
熟年夫婦の喧嘩に手を出しました。ハードル高いのに、あ~あ・・・。
恋人同士の喧嘩はほんとにしょーもないことで喧嘩しているといいです。


前回は友達、今回は恋人同士の喧嘩で書かせていただきましたが、ローテーションさせるとすんなり書けるミラクル☆
ゼル伝や星カビもカップリングごとにローテーションさせて書いたらうまくいくかな・・・(wktk)


【拍手返信】
初雪草様:いらっしゃいませ。お祝い小説お気に召していただけまして光栄です。ツキルちゃんはこんな感じでよろしかったでしょうか?女の子で魔法使いという設定だったので、きらきらきっずのグリルみたいないたずらっ子イメージで書かせていただきました。もちろん、献上させていただきましたので初雪草様のお好きなようにお使いくださいませ。おしながき欄にも持ち帰りフリー小説には表記しておきます。基本フリー小説はどう扱っていただいてもウェルカムオーケーなので☆またよろしければリクエストしてやってくださいませ。それでは、お誕生日おめでとうございました。


コメントありがとうございます~の方:わざわざご丁寧に来ていただけましてありがとうございます。本当にウイルスは怖いです。当サイトでも慌ててウイルスバスター投入しました。ノートン先生も入れようか計画中です。でも、ワクチンソフトやプロテクトソフトも入れすぎるとPCが重くなったり、ネットプロテクトがかかって楽しみにくくなってしまうんですよね。ちょっとしたジレンマに陥っております。また是非お暇な時にでも遊びに来てやってくださいませ。


ざらめ様:いらっしゃいませ、ざらめの旦那!!(笑)裏開設おめでとうございます。レグのガサ入れスキルを舐めちゃいけませんぜ(-U+)リクエスト承りました!!完成しましたら例の企画ページに載せますので、お楽しみに☆しかし、本当にカプの許容範囲や萌え範囲が広いですねー!!ご期待に添えるよう頑張ります。企画もこれから順々にUPしていきますので、目の保養としてもちょっとした息抜きにも楽しんで読んでいただければ嬉しいです。クーデレって・・・、レグのことですか!?クールは言われたことあるけど、クーデレは初めてです。惚れるって・・・、そんなこと言ったら『(私の元に)来るがいい!!』としか言いようないじゃないですか(黙っ)是非また遊びに来てくださいませ☆

『If,Fights of friends case:mario&peach』
(仲良し同士が喧嘩をしたら、マリオとピーチの場合)



その日の朝、食堂では嫌な空気が流れていた。
空気の発生源はテーブルの反対側で座っているマリオとピーチから。
普段からおしどり夫婦で名高い二人が同じ部屋にいて話もしないとは明らかに異常だ。
ピーチにモーションを掛けに行きたいクッパも異様な空気のせいで素直に近寄れない。
やがてマリオは押し込むように食事を済ませると何も言わず席を立った。
ピーチはゼルダと話に夢中になっているフリをしてマリオには目もくれない。
「・・・変だ」
「異常ね、何かあったのかしら?」
「大災害の前触れかも知れませんよ」
その様子を注意深く観察していたキャプテンファルコン、サムス、フォックスはあまりの異常さに唾を飲んだ。
その後ろ、食堂のドアが開いてピットが顔を出した。
手には黄色いスカーフが握りしめられている。
「あ、キャプテンファルコン、サムスさん、フォックスさん、マリオさん見ませんでしたか?マリオさん、大乱闘あるのに必殺技に使うスカーフ忘れて行っちゃって・・・」
「一足遅かったな、ピット君。マリオなら、今行ったところだ」
「それより、ピット君。マリオ、どうかしたの?随分様子がおかしかったけど・・・」
「スカーフも忘れて行ってしまうとなると、よほどの事があったんじゃないかな?」
サムス、フォックスの追求にピットは言いずらそうに口をごもらせる。
最初は我慢して言わないように努めていたが、フォックスに「きみが言わないなら、リンクに聞くよ」と切り出され、慌ててストップを掛けた。
そして、しぶしぶながら昨日の出来事を話し始めた。
「リンクは、『どうしようもないことだから放っておけ』って言ってたんです。だって、原因は、ピーチ姫のあのタルトだったから・・・」




昨日の午後、マリオ達の部屋にピーチ姫がお手製のタルトを作って持ってきてくれた。
『今回はピーチのオリジナルで作ったピーチタルトです』と、ご機嫌で話したピーチ姫にリンクは急いでお茶の用意を始めた。
ピーチ姫は何故か、レシピ通りの作り方をしたお菓子は大変上手に作れるはずなのに、そこから手を加えてオリジナルで作ろうとするととてつもない味の代物になってしまう。
そのことを経験上知っていたマリオとリンクは一瞬ひやりとするものを感じたが、マリオはすぐに嬉しそうな笑顔を見せた。
「いつもありがとうございます、ピーチ姫。では、早速頂きます」
そう言ってマリオは一口サイズに作られたタルトに手を伸ばす。
まず最初にマリオがお菓子を口にして、それを見届けるまでピーチ姫は絶対に帰らない。
マリオがお菓子を口に運ぶ様子をピーチ姫は微笑んで見守る。
一口サイズのタルトは難なくマリオの喉を通りそうなものだった。


・・・が!!


「うっ!!ぐぐぐぐぐっ・・・」
口にしたマリオから断末魔の呻きのような声が上がった。
顔が肌色から徐々に青紫色へと変化していく。
吐き気を催してマリオは思わず口に手を当てた。
「(なんて味だ・・・。舌が、痺れる・・・)」
果物のタルトのはずなのに、わさびのようなツーンとしたむせかえるような風味と激辛カレーを食べた後のような舌が焼けるような感覚がした。
あまりの苦しさにマリオが咳きこむ、とタルトは口から出てきたが、咳は相変わらず止まらずに、顔色も変わらない。
「マリオさん、しっかりしてください!!マリオさん!!」
「お茶じゃ駄目だ!!ピット、急いで牛乳持ってこい!それで症状を緩和させられる!!」
「はいっ!!」
リンクの指示に従ってピットは急いで牛乳を持ってきてリンクに手渡す。
リンクはそれで何度もマリオの口の中を濯がせた。
応急処置が功を奏して、数分後にようやくマリオの症状も和らいだ。
ピーチ姫は愕然としてマリオと吐き出されたタルトを交互に見た。
「・・・おいしく、なかったの?でも、大げさじゃなくて?」
「けほっ、私だって、食べる、つもり、でした、よ。でも、これは、・・・」
「これは・・・?何だと言うの?言ってくださいな!」
ピーチ姫は今にも泣き出しそうな顔でマリオに詰め寄る。
だが、マリオも頑として言葉を続けない。
内容が内容だけにさすがのリンクもフォローできない。
ピットは二人の間に入って何とか取りなす。
「まあまあ、二人とも、マリオさんは無事だったんだし、そんな・・・」
「どうでしたの!?私に言いたいことがあるのではないの!?」
「言えませんよ。そんな、ピーチ姫に対して・・・」
なおも言い逃れようとするマリオの言動がピーチ姫の逆鱗に触れた。
かわいらしい桃色の唇を尖らせて激しくマリオを見返す。
その顔つきはいつもの彼女らしくなく、辛辣な表情だった。
「私に言う必要はないというの!?マリオはいつもいつもそうやって独りよがりで、ミスター任天堂と呼ばれて天狗になってるんだわ!!」
「なっ・・・、何ですってえ!!」
この言葉にはさすがのマリオも黙っていられなかった。
今まで大事なお姫様相手だから、辛い目に遭わされても耐えて忍んできたが、この一言は駄目だった。
誰も好きこのんで辛い思いをしたいわけではない、もう限界だった。
「それなら言いますよ、ピーチ姫!!まずかったのです!!まずくて喉も通らなかったのですよ!!」
「っ!!」
この一言にピーチ姫は殴られたように目に涙を溜めて、顔を歪ませた。
すぐわっと泣き出す前にドアを乱暴に閉めて立ち去ってしまう。
部屋には嵐の後の静けさが戻ってきた。
「(まったく、ピーチ姫ときたら・・・)」
今回非があるのは間違いなくピーチ姫、だからマリオも追いかけるような事はしなかった。だが、ピーチ姫が謝りに来る様子はない。
ピーチ姫が帰るまで、お菓子の大食いをしないように隔離されていたヨッシーとカービィが帰った様子を聞きつけてそれぞれの部屋から出てきた。
そして、テーブルの上に沢山乗っているタルトを見つけて目を輝かせる。
先にヨッシーが長い舌を伸ばしてタルトを一つ、ぺろりと口に入れた。
「!!」
ぱくりとやったその瞬間、何とヨッシーが目を回してひっくり返ってしまった。
そばに駆け寄ったカービィがちょんちょんとつついてもヨッシーは目を回したまま起き上がらない。
首を傾げながらも、カービィもタルトを一つ手にとって口に入れた。
「☆!!」
すると、カービィも目が一瞬星印になったかと思うとその場にひっくり返ってしまう。
ピットが慌てて駆け寄ったがカービィもヨッシーも目を回したまま動かない。
本日のタルトはまさに恐ろしい出来だった。
「ヨッシーとカービィが食べられないとなると、これはもう食べ物とは呼べないな」
床に転がったヨッシーとカービィを介抱するのを手伝いつつ、リンクはおよそピーチ姫には聞かせられない一言をさらりと言い放った。
タルトは全部革袋に入れてしまうと、ピットは絶対に食べないようにと釘を刺して、ハイラルから持ってきたひどく毒々しい色をした『青いクスリ』をマリオに差し出した。





「何と、凄まじい・・・」
「まあ、そんなことが・・・」
「あのカービィとヨッシーが食べられないなんて、一体どんなものなんだ・・・」
予想を遙かに上回る内容にさすがのファルコン、サムス、フォックスも愕然とした。
予想通りの三人の反応にピットは大きくため息をついた。
「マリオさんはリンクのクスリで無理矢理回復したけど、ヨッシーとカービィはまだ起きられなくて。まあ、丸々一個食べちゃったから無理もないんですけど。今はリンクが付ききりで看てくれてます」
こんな状態になった以上、この話がファイターに伝わるとピーチにとって何よりも不名誉。
更に、その影響を受けてヨッシーやカービィまで被害にあったと知れたら、ヨッシーを乗り物として欲しがってるルイージとワリオが乗り込んでくるし、カービィを溺愛しているメタナイトが黙っているはずがない。
だから、リンクはピットに誰にも口外しないよう言い含めていた。
「三人とも、他のみんなには、ルームメイトにも話さないでくださいね」
「わ、わかった・・・」
「それは、もちろん。ピット君、安心して」
「了解。・・・でも、リンクはそれを処分したのかな?」
「リンクは今のところ取ってます。何でも「ねずみ取り、及び害虫駆除」に使うとかって」
「・・・あいつらしいな」
合理的な親友の判断にフォックスは内心感心しつつ、あまりの合理性の非情さにため息を付いた。
すると、モニターカメラに大乱闘の様子が写っているのに気がつく。
対戦はマリオ・オリマー・アイスクライマーにプリンのストック制バトル。
いつもならさして苦戦しそうにないメンバーばかりなのに、マリオはあっという間に残りストックを削られてダメージも大きい。
ピットも気がついてモニターに駆け寄った。
「ああ・・・、マリオさんやっぱり・・・。無茶するから」
「確かに、いつものあいつらしくないな。動きにちっとも切れがない」
「やっぱり、病み上がり早々の大乱闘は厳しいんじゃ・・・」
「・・・それだけじゃ、ないと思うけど」
サムスの言葉に一同は難しい声を上げる。
その大乱闘の結果はアイスクライマーの勝利、マリオは最下位で幕を閉じた。




その乱闘の様子は部屋でゼルダと会話をしていたピーチも見ていた。
「あら、珍しいこと。マリオが最下位だなんて、調子が悪いのでしょうか?」
「っ!さあ、マリオも負ける日はありますわ」
ゼルダの言葉に一瞬、昨日の出来事を思い出したピーチは言葉に詰まったが、すぐに取りなして一蹴する。
だが、それに気がつかないゼルダではなかった。
「・・・何か、思い当たる節があるのですか?」
「え?な、何の事かしら?」
慌てて取り繕うとしたピーチだが、ゼルダの目は誤魔化せない。
すっと目をすがめるとゼルダはモニターのマリオに目を向けた。
「あなたがマリオの事を一方的に悪し様に言うことは珍しい。それに、マリオの顔色は少々いつもよりも悪いようです。昨日、マリオ達の所に行った時、何かあったのではないのですか?あなたはそれをご存じなのでは?」
「さ、さあ・・・」
内心、ゼルダの観察力と推理力に舌を巻きながら、ピーチは逃げ道を探す。
だが、ゼルダもそこまで追求しておいて取り逃がすような真似はしなかった。
飲んでいた紅茶のカップを片付けると出かける準備を整えはじめた。
「あなたが言いたくないなら結構です。私がリンクに直接話を伺いに行きましょう。彼なら私に昨日何があったのか素直に話してくれます」
「ああっ!!待って、待って!!ゼルダ、それだけは・・・!!降参するから!!」
部屋を出ようとしたゼルダを引き留めて、ピーチは昨日の出来事を全て白状した。
ゼルダは何も言わず、静かに耳を傾けてくれた。
そして、しばらくしてモニターに映っていた大乱闘のハイライト、マリオの様子を見てため息を付いた。
「・・・何というか、さすがマリオ、としか言いようがありませんね。体も心も本調子ではなかったでしょうに、あんなに頑張って戦って。彼ほどヒーローの言葉が似合う人もいないでしょう」
「そうかしら・・・?多趣味なだけでしょう」
「私が言っているのは心の問題ですよ。昨日の今日で、もし彼が大乱闘に出られない様な事があったら、きっとあなたをひどく傷つける上に昨日のことがずっと禍根として残ってしまうと思ったのでしょう。だから、彼は出てきたのですよ。もし、彼が出てこなかったら、あなたはどう思うでしょうね」
ゼルダの言葉にピーチは昨日のマリオの様子を思い出した。
演技なんかではない、本当に喜んでタルトを口にしようとした後、ひどく咳きこんで辛そうだった。
原因は間違いなくピーチの作ったタルトだ。それ以外に考えられない。
でも、ピーチはそれを認めたくなかった。
マリオに喜んでもらいたくて一生懸命作ったタルトが、逆に彼を苦しめた事実を受け入れたくなかった。
認められなくて、マリオが苦しんでいる様子を見ていられなくて、ピーチはその場で謝れば良かったのにプライドが邪魔して素直に謝れず、マリオにひどい一言を言って逃げ出した。
部屋に閉じこもってどれだけ泣いたか思い出せない。その時はとにかく自分が嫌で嫌いで仕方なかった。
夜も眠れなかった。マリオがまだ苦しい息のまま寝てるのかと思うと心穏やかでいられなかった。
だから、今朝食堂でマリオの姿を見た時、心のどこかで安心した自分がいた。
そのことを怒りにまかせて忘れていた。

「私は・・・」
ようやく声を絞り出したピーチの目から涙が溢れていた。
ゼルダはハンカチを取り出すとピーチの涙を拭いて微笑んだ。
「さあ、行ってください。きっと、マリオは許してくれます」
「・・・そう、ね」
ゼルダに後押しされ、ピーチは部屋を出た。






いつも通い慣れたマリオ達の部屋に続く通路がこれほど遠く思えたのはピーチにとって初めてだった。
時間は夕飯時、夕飯はルームメイトみんなで食べるはずだからマリオ達は一緒のはず、ピーチはドアをノックする前に耳を澄ませて中の様子を伺った。
すると、一番に聞こえたのはリンクとピット、そしてマリオが言い合っている声だった。
「冗談じゃない!もう、これに手を出すな!ピット、マリオを止めてくれ!!」
「やめてくださいよ、マリオさん!!昨日、これ一口食べて今日の大乱闘がどんな結果になったかもう忘れたんですか!?」
「だからって、それは駄目だ!!リンク返しなさい!!ねずみ取りに使うなんて断固拒否する!!」
「カービィやヨッシーでさえ食えないんだから、こうして使うしかないだろ!?他に何に使えるって言うんだ!?」
「でも駄目だ!!それはピーチ姫が私のために心を込めて作ってくれたものだ!!粗末に扱うことは姫の真心も粗末にすることになる!!」

「(えっ・・・?)」

マリオの言葉にピーチはそっとドアを開ける。
その場にいたのはリンクの持っている革袋を取り返そうとしているマリオ、革袋からはピーチが昨日持ってきたタルトが入っているのが見えた。
リンクは必死に革袋をマリオに渡すまいとしている、ピットはマリオに取りすがって止めようと一生懸命だった。
「今度喰ったら間違いなくあの世行きだぞ!食あたりで死ぬなんて無様な死に方していいのか!?」
「マリオさん、頼むからもう食べないでくださいよ!!これ以上負けが続いたらミスター任天堂の権威が落ちちゃいますよー!!」
「だけど、ピーチ姫の気持ちを踏みにじるような真似はこれ以上したくない・・・」
「あー!もう、この大ボケヒゲ親父は!!一回死んでその頭入れ直せ!!」
「うわあああああああん!!いつものマリオさんじゃないーーーーーー!!」
「君たちに私の気持ちがわかってたまるかっ!!」


「私にも、わからないわ・・・」


その場に響いた女性の声にそれまで言い争っていたマリオとリンク、ピットは一斉にドアの方を向いた。
そこにはいつの間にいたのか、ピーチが立ちつくしている。
「ぴ、ピーチ姫・・・」
「何で、そこまで無理して・・・。自分のことを大事にしないで、人のことばっかり考えるの・・・」
涙声混じりになったピーチにマリオはすがるように後ろ、リンク達の方を振り返る。
だが、即座にその場の空気を読んでリンクとピットはそれぞれ自室に引っ込んだ後だった。
マリオは観念したようにピーチに向き直る。
「それは、やっぱり、私が、このマリオがピーチ姫に長い間お側にいましたから・・・。身分違いなのに、気さくに接してくださいますし、それにマリオはピーチ姫が大切ですから、傷つけたくなかったのですよ。でも、返って気を遣わせてしまったようで、ごめんなさい」
そう言うとマリオは帽子を脱いで頭を下げる。
ピーチは信じられないようにその様子を見ていた。
「あなたが、謝る事じゃないでしょう。だって、私が・・・」
全ての原因なのに、そう言いかけたピーチを遮ってマリオは少し困ったように笑う。
「でも、マリオは、ピーチ姫がお菓子を持ってきてくれたらとても嬉しいし、笑顔を見られたら一日中ご機嫌でいられるし、名前を呼んでくれることも全部全部嬉しくて良いことですから、だから、ピーチ姫には心配させたり泣かせたりしたくないんです。マリオは、ピーチ姫が大好きで会えて幸せなんですから」
ピーチはマリオの言葉に吹き出すような笑い声を出した。
「本当に、さっきのリンクが言っていたとおり、頭入れ直した方が良いわね」
「ピーチ姫ひどいですよ、それは。」
マリオは弱ったように苦笑いを浮かべた。
ピーチは革袋を見つけるとそれを手にとってドアへ向かう。
「今日は、これを取りに来たの。どう考えても失敗だったから、今度はちゃんとおいしいって言ってくれるようなお菓子、持ってくるわ」
「楽しみにしていますよ」
マリオはにっこりと笑ってピーチを見送る。
ドアを閉めて、廊下に出たピーチは窓の桟に腰掛けた。
ドレスの膝の部分にいくつも水玉の染みが出来ていく。
「・・・マリオの嘘つき。泣かせないって言った癖に」
涙が溢れて止まらない、だが、辛くて悲しくて泣いている訳じゃないからピーチには止めることが出来なかった。
そっと顔を上げてマリオ達の部屋をもう一度見る。
ドアの隙間から溢れる灯りがとてもあたたかく見えた。
「ありがとう、マリオ。私も・・・、あなたがいてくれて幸せよ」






翌日の大乱闘。
「・・・・・」
「・・・なあ、リンク。これってまさか」
一緒にモニターで観戦していたフォックスがリンクに確認を取る。
モニターにはクッパ、ガノンドロフ、メタナイト、ピーチが戦っている様子が映っていた。
先程、スマッシュボールを取ったピーチの攻撃がいつもとは違って桃ではなく、何故かタルトが降ってきていた。
ダメージ数が大きかったガノンドロフ、ピーチお手製のお菓子と知って自ら飛び込んでいったクッパはそれを口にした途端、とてつもない勢いであっという間にジ・エンドだった。
幸いダメージがそれ程多くなかったメタナイトだが、無差別で降ってくるタルトに逃げ場はなくタルトを喰らってしまった。
その途端に、100%近いダメージを被り、その場に倒れ伏してしまう。
神速の剣を誇るとはいえ、動けなくなってしまってはメタナイトに為す術はない。
あっという間に近寄ったピーチに吹っ飛ばされてしまった。
「間違いない。あのタルトだ」
ある意味俺の考えてたやり方より有意義だ、とリンクは呟いた。
隣で大乱闘中の音声解析をしていたフォックスは顔が青ざめていた。
「すごいな、ガノンドロフもクッパも断末魔の叫び声になって何言ってるかわからない。辛うじて、声と認識できるのはメタナイトの声だけだ」
「あいつはなんて言ってた?」


「『本当に・・・、まずい・・・』だって」

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自己紹介:
任天堂ゲームへの愛を小説に込める物書きです。
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