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今のオカリナの形を作ったのはイタリアのドナーチという人。ドナーチさんって天才だ☆
昔はレグもピアノ一筋だったのですが、ピアノ販売店に行って、そこでオカリナを初めて見てから以来オカリナの虜・・・。
ピアノなんかそっちのけ、二の次になって毎日オカリナばっかり吹くようになりました。
『時のオカリナ』に惹かれたのも、オカリナがキーワードだったからかも知れません。
オカリナと言っても種類もたくさんあって、ソプラノ・アルト・テノール・バスとアコーディオンのように音階によって種類分けされています。
ちなみにゼルダでおなじみのオカリナはテノールオカリナ。
(ゾーラ川蛙『世界に誇るテノールげこ』)
ベーシックな音階なのでオカリナファンでも一番人気なんだそうです。
お題02の『異種族』をクリアするために、オカリナの力を借りました。
リンクとピカチュウ、フォックスとカービィのコンビが多かったので・・・。
『Edge that ocarina calls』
(オカリナが繋ぐ縁)
大乱闘が休みの日。
リンクは城から離れた丘でオカリナを奏でていた。
ゼルダ姫から預かった秘宝・時のオカリナは澄んだテノールの響き。
重みのある落ち着いた音色はどこか心を和ませる。
パチパチパチ
拍手の音ににリンクは思わず振り返った。
いつの間にいたのか、フォックスとカービィがリンクの後ろに立っている。
「あれ、フォックス。珍しいな、カービィと一緒か」
「ああ。カービィ、ふわふわしたものが好きみたいでちょっと撫でてやったらえらく気に入られて離れてくれないんだ」
「ぽよっ!!(フォックスふわふわだから好きー!!)」
そう言うなり、カービィはフォックスにじゃれるように擦り付く。
暑苦しいくらいにひっつかれて困り顔のフォックスにリンクは声をあげて笑った。
「ははは、確かにフォックスは狐の毛皮だから触り心地良さそうだもんな。夏になると暑苦しそうだけど」
「それを言わないでくれ。ただでさえ夏が近づくと気が滅入るんだから・・・」
「でも、良いじゃないか。ドンキーみたいなごつい奴に懐かれるよりも、カービィみたいに可愛い奴に懐いてもらって」
「まあ、そうなんだけどさ・・・。ん?」
リンクの傍に近寄ったフォックスはリンクの膝の上に乗っているものに気がついた。
カービィとほとんど大きさの変わらない、黄色のジグザグの尻尾が覗いている。
愛くるしい電気ポケモンのピカチュウがリンクの膝の上で丸くなって眠っていた。
「ぴ、ピカチュウ!?」
「ぽよおー(ほんとだあ)」
「しっ、二人とも。ピカチュウ寝てるんだから」
「でも、リンク、ピカチュウっていったら・・・」
思わず声をあげたフォックス達にリンクは注意したが、それで驚きは抑えられるものではない。
ピカチュウはその愛くるしさから老若男女問わず人気がある。それはファイターも例外ではない。
しかし、愛くるしい反面ピカチュウは非常に警戒心、特に人型のファイターに対しては人見知りが激しかった。
半径1メートル以内に近づこうものなら容赦なく電撃が飛んでくる。
まさか、こんなに無防備にお昼寝を、しかも人型ファイターであるリンクの膝の上で寝るなんて誰の予想もしない姿だった。
リンクはそっと起こさないようにピカチュウを撫でた。
「オカリナ吹いてたらやって来て、俺の膝の上に座ったかと思ったら寝てしまったんだ。たぶん、『サリアの歌』吹いてたから気に入ったんだと思うけど・・・」
「『サリアの歌』?」
「俺の友達が作ったメロディなんだけど、結構この曲いろんな種族に広く人気なんだ」
そう締めくくるとリンクはオカリナを取りだして『サリアの歌』を奏で始めた。
初めて聞くはずのフォックスにとってもどこか懐かしく軽やかなメロディ、そうまるで初めて森の中に行く時のような高揚感、そんな心が浮き立つような調べだった。
それまでフォックスの肩に乗っていたカービィもこのメロディに合わせて弾むように踊り出した。
「カービィ!!」
「あはははは、この曲聞いて踊り出すの、ダルニアだけじゃなかったんだ!!」
踊り出したカービィにリンクは声をあげて笑う。
カービィはもっと踊りたいのか、リンクの手を引いてオカリナを指さした。
「ぽよっ、ぽよぽよ!!」
「ぴーかぁっ!!」
「えっ?なんて、カービィ?・・・あ、ピカチュウ起きたのか」
「ピカ、ピカピカピーカッチュウ!」
起きたピカチュウもカービィと一緒になってリンクのオカリナにまとわりつく。
ピカチュウもカービィも精一杯何かをアピールしようとしているのだが、種族も違うし話す言葉も違うリンクには二人の言っていることがわからない。
「一気に言うな!二人して話されると何言ってるやらわからな・・・」
「カービィは『もっとその曲で踊りたいから吹いて』ってさ、ピカチュウも吹いて欲しいって、『その曲は故郷の森の匂いがするから大好き』なんだって」
「フォックス、お前二人の言ってることわかるのか!?」
同時に通訳して見せたフォックスにリンクは目を丸くする。
フォックスは少し得意げに鼻を鳴らした。
「まあな。銀河系は広いし、それに俺は動物の言葉を理解できるんだ」
「すごいな!じゃあ、ピカチュウとかヨッシーの言うことも全部わかるんだろ!!」
「もちろん」
「いいな、羨ましいよ」
「俺こそ、リンクのオカリナの腕の方が羨ましいって。楽器一個で種族を越えて惹きつけるなんて、すごいことだと思うけどな」
オカリナの腕の褒められてリンクの頬がほのかに赤く染まる。
お喋りに夢中になってなかなか続きを吹いてくれないリンクにカービィは催促してリンクの膝に飛び乗って、ピカチュウは頼みの綱としてフォックスに擦り寄る。
「ぽーよっ!ぽようっ、ぱあゆっ!!(オカリナ吹いてよお!吹いてくれなきゃいたずらするよ!!)」
「ピカァ、ピカピカチュウ、ピカカピカ、ピッチュウ!!(ねえ、ボクの言ってることわかるんでしょ。だったらリンクにもう一回吹いてって言ってるって伝えてよ)」
「リンク、ピカチュウが吹いてくれってさ。カービィも・・・」
「吹いてくれって言ってるんだろ?多少はわかるよ」
リンクは再びオカリナを吹き始めた。
するとカービィとピカチュウは一緒になって楽しそうに踊り出す。
すっかり仲良くなった二人にリンクはオカリナを奏でたまま表情を緩めた。
そっと気付かれないようにフォックスの顔を覗き込んでみる。
フォックスはリンクのオカリナに聞き惚れているのか、うっとりとして目を瞑っていた。
(最初、ここに来たときはこんな日が来るなんて思っても見なかったな・・・)
姿形も違う殆ど異種族同士のファイター達。
それでもこうしてみんな揃って同じ音色を楽しんでいる。
そのことが嬉しくて、リンクは一心にオカリナを奏で続けた。
【プラ様から頂いたイラストです。挿絵に使わせていただきました。
本当にありがとうございます。】
18日に拍手を送ったのですが返信がないため、もしかしてメッセージが届いていないのではと不安になりまして、もう一度メッセージを送ります。
相互記念のジョリカ小説ありがとうございました。
さっそく読みましたが、最後までとても楽しめましたよ。
素敵な小説をどうもありがとうございました!
やっぱりジョリカいいですよね(^^)。
私からのお礼絵はもう少しお待ち下さい。
あと、新種のウィルスの件ですが、本当に怖いですよね・・・。
レグルスさんのサイトは大丈夫だろうかと心配していたのですが、拍手でのメッセージを読んで安心しました。
私のサイト及びパソコンもウィルス感染していませんでしたよ。
では、これからもウィルスにはお気をつけて。
クウラでした。