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ゲームのちょっとした綴り書き。 気の向くままに更新します
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フォリンのお題の新作です。
8.わかちあうこと


最近ちょっとシリアス風味が強いのでほのぼのに仕上げてみました。
フォックスはプライベートでも生真面目すぎると思います。そしてそこがかわE(黙)
時オカリンクは年齢に似合わずに大人っぽいと言うか、渋めになってしまう・・・。(老成してる?)
でも、発売当時のリアルタイムで大人リンク操作したときナチュラルで18~二十歳位だと思ってました。
(その実、本当は15~17才位なんてサギだ!!でも、そうじゃないと子供リンクの年齢が合わない;;)


ルカ&メタでもお題ってないかなぁ・・・


『Secret story only of cham』
(親友とのナイショの話)



ようやく姿を現したファイター、Mr,ゲーム&ウォッチが仲間になったことでファイターは全員揃った。
その夜はファイター全員集結を祝して大規模なパーティで大人も子供も大騒ぎの無礼講だった。
そんなバカ騒ぎをしていた夜もすっかり更けて、みんなが疲れて眠った頃、一人起きていたフォックスは食堂へ続く廊下を歩いていた。

(やれやれ・・・、ファルコも酒癖悪いんだから・・・)

パーティ中はほぼ無法地帯に近い状態だったため、ちょっとでも油断をすると子供であるカービィやピチューがお酒に手を出す所だった。
真面目なフォックスはそれを見て見ぬふりは出来ない。
羽目を外しすぎないように目を光らせて、また酒癖が悪くて泥酔したファルコの介護もしていたからパーティ中、フォックスはまともに飲み食いをした試しがなかった。
炊事係のワドルディ達は寝た後だから食べるものは特にないが、酒くらい少し嗜むくらい平気だろう。
そう考えてフォックスは食堂のドアを開ける。
案の定、誰もいなかったがカウンターには栓の開けられた酒が何種類かある。
その中にはフォックスの飲める気に入りのものもあった。
一人飲むのは少し味気ないが、少しくらい飲まないと眠れそうにない。
慣れた手つきで栓を開けて、綺麗な切り子のグラスに注いだ。


ふと、カウンターの奥から何か物音がした。
それも物が落ちたような音ではなく、何かを漁っているような音。
ひょっとしたら食料を漁るネズミか、あるいは泥棒かも知れない。
フォックスは足音を立てないように慎重に近寄る。
そして音の発生源、カウンター内の冷蔵庫にブラスターのライトを当てた。
すると、見慣れた人影の姿が露わになった。

「わっ!!」

「・・・リンク?」
「フォックス、脅かすなよな」
「なにやってんだ、こんな所で・・・」
「パーティ中コリンがお腹壊したり、ゼルダが酔って寝たりしたからまともに飯食えなかったから、食べ直しと飲み直し。そっちこそ、何でこんな時間ここに?」
「そっちの理由と同じ理由さ。俺も飲み直しだ」

そう言いながら切り子のグラスを持ち上げて振ったフォックスに、深夜の侵入者・リンクはほっとしたように笑う。
そして冷蔵庫から取りだしたであろう食材を手にすると慣れた手つきで何か作り始めた。
フォックスも飲みながらリンクがしている様子を目で追っている。
「何作ってるんだ?」
「せっかく飲むんだから酒肴もないなんて味気ないだろ。だから簡単に何か肴作ろうと思ってさ。すぐ出来るよ」
「へえ・・・、結構粋なこと考えるんだな」
そうかな?とリンクが首を傾げている間にも用意されていた器に調味料が入れられ、薬味が添えられる。
見るからにおいしそうな一品が火も使わないで簡単に出来上がった。
「出来た。よし、飲むか」
「・・・でもリンク。よく考えたらこれって、カウンターの物使ったんだよな。酒はとにかく、食材勝手に使ってばれて怒られないか?」
「うっ!!」
完成してから今更のつっこみにリンクはむせかえりそうになった。
どうやらそこまで考えが及んでいなかったようだ。
見ていながら止めなかったフォックスにも責任はあると思うが、止めようにもあまりに手際が良くて半ばその動作に目を奪われていた。
「うーん、そこまで考えてなかったな・・・」
「どうする?もう作ってしまったから、明日素直に怒られるか?」
「う゛~~~・・・、!そうだ!!」
それまで難しい声を上げていたリンクが何か思いついたように声を上げる。
そしていつもの調子でフォックスを呼ぶ。
その声に反射的にフォックスは疑いなくリンクの方を向いた。

「えいっ!!」

「っ!?」


振り返った瞬間、フォックスの口にリンクが摘んでいた何かを放り込んだ。
口に入れられたそれが鶏のささみで、それがさっきまでリンクが作っていた肴だと気がついたのは、それを食べてしまった後だった。
「リンク!?」
「悪くないだろ、俺の料理も。うん、いける」
「だからって、俺は食べるなんて一言も言ってないだろ!何で俺の口に無理矢理突っ込むんだ!」
肴に箸を運んでいるリンクに抗議するが、フォックスの声にもリンクは自分のグラスをフォックスのグラスに当てる。
そして悪戯をした後の子供のような表情で笑った。

「フォックスも食べたから俺と同罪だな。明日ばれたら一緒に怒られてくれ」

「!!(やられた・・・)」
つまりフォックスはリンクから賄賂を受け取ったことになってしまう。
賄賂を受けてしまった以上、フォックスもリンクの片棒を担いだのと同じだ。
フォックスは大きくため息を付く。
「なんか、リンクと友達づきあいしてから俺、すっかり悪くなったような気がするよ」
「良いじゃないか、今まで超が付くくらい真面目にやって来たんだから。これくらいしてもバチは当たらないって」
くすくすと笑うリンクにはちっとも悪びれた様子がない。
それまで生真面目に生きてきたフォックスにはとても真似できない事だった。
いや、リンクと出会うまでそんなことはちっとも考えたこともなかった。
いつの間にか、年下の友人の影響を受けていた自分にフォックスは薄く笑う。
「でも、明日俺も片棒担いだことは認めるけど、ちゃんと食材盗んだって白状するからな」
「ええっ!そりゃないだろ!?こう言うのは黙っているのが鉄則じゃないか!!黙っててくれよ」
「なっ、頼む」と手を合わせたリンクにフォックスはにやっと笑った。
そして自分のグラスを持ってリンクの目の前でちらつかせる。

「じゃあ、口止め料として、さっき作ってた肴もっと作ってくれ」

意外なフォックスの言葉にリンクは目を丸くする。
そしてさっきまで言っていたことと矛盾している言い分に軽く吹き出した。
「結局腹減ってたんじゃないか・・・」
「バラされたくなかったらブツクサ言うな。あんな一口程度じゃ俺の口は封じられないからな」
「ハイハイ」
まるで恐喝のような手口だが、困ったように笑ってリンクも自分のグラスを持ち上げてフォックスのものに当てる。
グラス同士がぶつかる澄んだ音がした。
その音は承諾の合図、夜が更けてもなお楽しげな会話は止まらなかった。



翌日、結局食材がなくなったことはバレたが、犯人が誰なのかはわからずじまいだった。


 

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